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52 リヴァルド王、お前もか?

神の力を宿し生まれ、5歳の時、創造神により神界に保護され育てられる。神界で磨かれたその力は、既に神の域すらも超えているのではと、12柱の神々は囁く。

「くっ…………ウワアァァァァァァァァ〜〜〜〜!!」

 涙を流しながら赤龍の首を叩き切るアルティス。

 落ちていく赤龍。その赤龍から邪気が消えていく。


「あ、あれ?邪気が消えていく?エ、エキストラヒ〜ル‼︎」

 光に包まれ赤龍の首が繋がる。

「じいちゃん!赤龍のじいちゃん!」

「う……ううっ……わしは未だ生きておるのか?」

「うんうん……違うよ?生き返ったの!エキストラヒールで……ははははっ……」

「なんじゃ、泣いてるのか笑ってるのか?どっちもか?すまんなアルティスよ。

 迷惑をかけたの…… この国にも償いきれん迷惑をかけた……」

「じいちゃんのせいじゃ無いよ?何者かがじいちゃんを使っただけ……」

「それもわしの至らぬ力のせいじゃ……」

「だけど何で急に邪気が消えたんだろ?変なの」

「わしの首に何か仕掛けられていた様だ。多分それは、神聖力をも弾く強力な魔道具だった様だな。

 こんな魔道具を着けるとは、アルが来るのを予想していたみたいじゃないか?

 神聖力を弾く魔道具なんぞ、お前以外に使っても意味がないからな……

 アルがわしの首を切った時、偶然にもその魔道具を真っ二つにしたんじゃろ。

 ほれ、あの不気味な、壊れた道具がそれじゃないか?」

「偶然壊したから良かったけど、そうじゃなきゃヒールも効かなかったよね?

 バートに埋め込まれていた魔道具に似てるな?これも悪魔の仕業なのかな?

 ん?あ?あれれれ?街が元通りに治ってるよ?じいちゃんなんかしたの?」

「いやわしは何も……そんな余裕ある訳ないじゃろ?てか、そんな事わしには出来んぞ?」


 〝アルよ……〝

「ん?この声は創造神のじいちゃん?そうかじいちゃんが?」

 〝違う違う……お前じゃよアルティス〝

「え、なんもしてないけど?」

 〝お前、めちゃくちゃ神聖力放出したじゃろ?全部跳ね返されたが……跳ね返された力が周りを全て元通りに治してしまったんじゃよ?何ともめちゃくちゃな話じゃ〝

「あ、あれれれ……テヘペロって事で良い?」

 〝ま、この際、良いって事で……な?〝

「うん!」


「赤龍のじいちゃん!街が復旧してるし……なんか丸く治ったみたいだよ……」

 そう言うと赤龍に抱きついて、そのままアルティスは寝てしまった。

 アルティスは気付かぬまま、生まれて初めて全力を出し切っていた様だ。

 一国の大惨事を、何事もなかった様に元に戻してしまう程の力。

 アルティスの力は、やはり神をも超えてしまっているのかもしれない。



「アルよ。コストコルの国王より、お前に招待状が届いておるぞ?」

召喚(しょうかん)状?なんかやらかした俺?」

「招待状!召喚(しょうかん)じゃ無いわい。この前のお礼に決まっておるだろ。後、これ迄の非礼を詫びたいそうだ」

「へ〜 赤龍のじいちゃん助けたかっただけなんだけどな俺」

「あの時は、驚いたわ〜 アルってば、赤龍に咥えられて王城に帰ってきたんから?

 死んだのかと思って、私の心臓が止まりそうだったんだからね」

「いや、疲れて寝ちゃっただけなんだから……そん事言われてもな〜?」

「分かってるけど、貴方に何かあったかと思ったら、本当に怖かったんだからね。

 ユッフィーなんて、わんわん泣いちゃってたんだから」

「あ〜どもすみません」

「棒読み!」

「あの国、南国情緒に溢れて良い所だったよ?みんなで行こうよ」

「あの国か……ちょっと感じ悪って思ってたんだけどな〜南国か〜なんか良いわね。楽しみ」

「俺は国を空けられないから、3人で行ってくれば良い」

「あら?4人よ?」

「何だと?エリザベス、お前も行くのか?俺1人留守番?やはり俺も行くぞ?」

「初の家族旅行?良いね〜〜」



「船旅最高〜!風が気持ち良〜〜 たまには良いよな?こういうのも。

 海は綺麗だし、水平線が船を囲んでまんまる!この星が球体だって初めて実感したよ」

「貴方、何時も空飛んでるんだから、景色なんて一緒ないんじゃ無い?」

「あのスピードで、前見て飛んでると、ゆっくり周りを見渡す事なんて無いからさ〜

 それに見えるのが海だけだと全然違うね」

「確かに気持ち良いな。しかしそうそう国を留守にはできん。アルよ帰りは転送で頼むぞ?」

「うん分かってる。俺も一様領主だからね。ハートさんだけに負担を掛けられないからさ?」

「え〜ユッフィー帰りも船が良い〜」

「よし船で帰ろう」

「おいコラッ!息子!」



「え〜あっあっあ〜〜 僕はアルティス……うん?僕はアルティス……うん。人間ニャン……人間……ニャン♡ うんうん……」

「貴方、何練習してるの?絶対辞めなさいよ?」

「な、何で……」

「気づけよ!」

「フィナ怖い……」


 沿道が埋め尽くされる……人、人、人……アルティス一行の出迎えの歓迎が凄い。

「何なのこの人数?アルここでも既に英雄なんだ……

 ねえねえ皆さん?騙されないで〜〜 この人、猫よ?って変か?人なの猫なの?ってなっちゃうか?」

「フィナどうした?何テンパってるんだ?」

「貴方だけには言われたく無いわよ?さっきから2頭身になったり8頭身になったり。完全にテンパってるじゃ無い?」

「そ、そんニャ事無いぞニャン」

 何じゃそれ?

「お前達、少し落ち着きニャさい」

 リヴァルド王、お前もか?

数ある作品の中から見つけ出し、お読みいただき、ありがとうございます。

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