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39 僕は、アルティスにゃ……痛っ!……

神の力を宿し生まれ、5歳の時、創造神により神界に保護され育てられる。神界で磨かれたその力は、既に神の域すらも超えているのではと、12柱の神々は囁く。

「ここで良いのかな?」

「うん、ここで間違ないわ。遥か向こうに、そびえ立っているのが世界樹ね。

 それで、あそこの立派な煉瓦作りの建物が、多分、魔法騎士団の拠点よ」

「ねえ?フィオナ。この街、こんなに人多かったかしら?」

「ソフィアは、ここ何年振り?私、随分来てなかったけど、確かに人、多いいわね」

「でしょう?地脈が変だって、地震か何かの前触れかもって噂が出て、

 世界樹の有る観光地なのに、人がずいぶん減ってるって聞いてたけど」

「あ、あれよあれ。あそこで、お祭りやってない?それで人が多いいのよ」

「そう言えば、今、収穫祭の時期じゃ無い?きっとそのためね」


「ちょっと見て、あの人だかり、あれ勇者パーティーじゃ無い?あれ以来会ってないけど」

「なあ2人とも。ここで(おろ)すんで良いのかな?それとも先に世界樹を見に行く?」

「ここはダメよ。あの人達と顔を合わせたくないわ。

 それに先に挨拶を済ませて、話を聞いてみないと……騎士団の所に行きましょう」

「そか。じゃあ俺は先に少し空から地脈調べてくるよ」

「貴方も、先ず一緒に、連絡をしてきた魔法騎士団の所に行って、話を聞いた方が良いんじゃない?」

「俺は少し気になる事が有るから、フィナ達だけ先に行って」

「貴方最初から1人になりたがっていたけど何故?何か変よ?」

「先ずは少し調べさせてくれ。話はその後で、な?」

 そう言ってアルティスは、2人を降ろすと、空に消えた。



「あ、アル。やっと戻って来た。遅かったわね。

 こちらは、魔法騎士団スノタール支部長のランドールさんよ」

「初めまして。アルティス・フェイト閣下。

 ここの魔法騎士団を預かっているランドールです。

 遠い所お越し頂きありがとうございます」

「僕は、アルティスにゃ……痛っ!……」

 フィオナに足を思いっきり踏まれるアルティス。

「あらごめんなさい……ホホホ」

 目が全く笑っていない。

「アルティス・フェイトと申します……俺、未だ15だし、堅っ苦しいのは苦手だから、アルって呼んで?」

「とんでもないことです。いずれ我らが王となられるお方を、呼び捨てなど……」

「ソフィアもアルって呼んでくれてるよ?今は信頼のおける人脈……友人を作りたいんだよ」

「私が友?恐れ多いい……」

「魔王にも友達いるよ?何も問題ないさ。誰がどう言う人間か、本質を見分ける事ができるしね俺。

 貴方はすごくいい人……友達になってよ?」

「承知しました。友と呼んでいただける様になれるかは分かりませんが……

 今はアルティス様とお呼びさせて頂きます」

「で、アル。調べたい事があるって言ってたけど、何か分かったの?」

「うん色々ね。ランドールさん、この辺の地図ある?」


 かなり使い込まれた古い木のテーブルに、スノタール近辺の地図を広げるランドール。

 それをアルティス達皆んなで囲み、覗き込む。

「この地図、書き込みしても良い?」

「はい、訓練や作戦で使う物なので、同じ物が何枚もございますから」

 アルティスが地図の上から手をかざすと、地図に模様が浮き上がってきた。

「今、浮き出てきた模様、これがこの辺の地脈の流れだよ。

 この太い流れが、世界樹まで繋がってるでしょ?

 この地脈に流れるマナを世界樹が取りこみ、

 この地、更にはこの国へと、恵みとして広がり、お膝元(ひざもと)の、この地では特に豊作が続いていたんだね」

「魔法騎士達が、地脈が変だ、気持ちが悪いと言っているのは、何故なのでしょう?」

「あのね、見ててね」

 もう一度、地図にアルティスが手をかざすと、

 今度は模様が動き出し、マナの流れている様子が分かる様になる。

「あれ?ここで流れが、ほぼ止まっていない?」

「そゆ事……ここが全ての元凶だったんだよ」

「一体ここには何が?」



 *************************


「ここだな〜この真下で間違いない。この下で何かがおこってる……」

 ここの地下深くに、禍々しい気配と空洞?建築物?何か分からないが感じ取れる。

「やっぱり1人で来て正解だったな。先ずは潜ってみるか」


 慎重に空間の位置を探り、空間転移するアルティス。

 アルティスもミックスジュースには、なりたく無い。

「何だ〜〜この瘴気は!10m先が見えない位、視界が(さえぎ)られてるじゃないか?

 それとあのウゴウゴ動いてる、小ちゃくて、めっちゃキモいのは、確かガーゴイル?

 とか言うやつか?合ってる?ベルゼ?」

「ベルゼは辞めて下さいと、申し上げたではございませんか?我が君。

 あなた様が付けて下さった名……カイン……その名でお呼び下さい」

 先程から、独り言を喋っているのかと思えば、いつの間にか、アルティスの後ろには、

 モーニング姿の、目つきの鋭いイケメンが静かに立っていた。


 *************************


(悪魔の世界、魔界。創造神が造ったこの世界とは異なる世界。

 本当、全然知識ないんだよな俺)

 創造神に聞くも、今まで、こちらの世界にほぼ影響がなかった事や、

 むしろ好ましくないエネルギーを吸い取ってくれるので、ほっておいたらしい。

 詳しくは分からないと……余り話したくなさそうだった。

数ある作品の中から見つけ出し、お読みいただき、ありがとうございます。

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