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31 な!何で〜〜〜〜!

神の力を宿し生まれ、5歳の時、創造神により神界に保護され育てられる。神界で磨かれたその力は、既に神の域すらも超えているのではと、12柱の神々は囁く。

「俺達を集めて何をするつもりなんだ?」

「お前達、人族の事をどう思ってる? 敵?……だろ? 人族も魔族の事をそう思ってるよ」

「……俺はお前に捕まって、人族の中で過ごして、少し違うんじゃ無いかな?と感じたな」

「どういう風に?」

「人族も我らとあまり違わんのかと思ったな」

「だろ?魔族も人族も、創造神のじいちゃんが造った者だし、そんなに違う訳ないんだよ。

 俺は、神界から両方を、時々覗いていたから良く分かるんだ」

「まあ、そうだとしても、分かり合えるには、相当な時間が掛かるんじゃないか?」

「かもね?でも何かしないと何も始まらない。だから人族の代表者達にもだけど、

 魔族の代表のお前達にも、知って貰いたいんだよ。どちらも同じだとさ」

「それを理解させたくて?だから集まれと?」

「そ、そ」


「うん。まあ従わざるを得ない事は、皆んな良く分かっただろうから、拒否する奴は居ないだろうけど?」

「うん、じゃあ宜しく頼むよ。魔族の代表、バートランド君」

「だ、誰が?代表だと?俺の国は最弱国家だぞ?」

「そんな事、関係ないよ?お前は俺のダチなんだから。皆んなも文句無いよね?」

「「「「………………」」」」

「ほら、文句無いって」

「いや?良いのか?これで」

「頼んだよバート。 そもそも魔族の国家間の争いって、ほぼ無いんだろ?人族も同様なんだ。

 要は魔族、人族間に争いが無くなれば、悪魔達の……強いて言えば悪魔神……プププッ……の大好物。

 邪悪な感情が、手に入りにくくなるって事」

「それが狙いか〜」

「それ()ね。まあ、邪悪な感情が無くなりは、しないだろうけどね?

 (ねた)んだり(うらや)んだり……どうにも出来ないな、こればっかりは」

「まあでも、説得って言うか、お前のいう事を魔族に理解させるには、

 少なくとも最初は、凄く苦労すると思うぞ?」

「そかな?」

「そりゃそうだろ?お前、魔族の間では、目つきの悪い、大量残虐者って事で、認識されてるからな」

「マジか?何で?こんなに愛くるしい、イケメン好青年なのに〜」

「何でってお前、戦いで攻め込まれ、仕方なかったとはいえ、数万の魔族を、殺したんだからな?」

「あ…………」

「あ?何があ……?」

「俺、1人も殺してない……」

「はあ?何言ってんの?周知の事実だろ」

「だから〜 誰も死んではいないんだよ」

「魂が〜ってやつだろ?お前から聞いて、分かってはいるけどな……

 それでもやっぱり、大切な家族とか、仲の良い友や、愛する恋人を奪われたって思いはな……

 やっぱり恨まれるのは、仕方ないんじゃないか?」

「いやそれは殺されていたらの話で、何度も言うけど、あいつら皆んな、死んでないんだよ。

 俺は、誰1人も殺して無いぞ。あいつらだって、自分の意思じゃなく、命令で戦いに出た者が、大半だろ?

 そんなの、有無を言わさず殺したら、流石に俺だって、こんな風に笑って暮らせないからな?」

「どういう事だ?分かる様に説明してくれよ」


「たとえばこれな?この剣」

 静かに銀色に光り輝く剣を、顕現(けんげん)させる。

「いつも使っているこれは、エーテルの力で創り出す物でさ〜

 これで人を切るだろ?するとその身体はもちろん、

 服も防具も武器も……光の粒に分解されて、転送されるの。

 それで転送先で、今度は復元されて、元の姿に戻るんだよね。

 光の粒…… 殲滅殲滅(アナイアレイション)に貫かれた、数万の魔族達も一緒。

 復元されて、生きてるよ?あそこで」

 空を指差すアルティス。


「え?何処?何にも無いじゃ無いか? まさか、天国とか言うんじゃ……」

「昼だから見えにくいけど、あそこ、月……5つある月の1つ、

 あの薄っすらと青く見えてる月はさ、地上と環境がそっくりで、

 空気も水も有れば、動物とか魚も居る。結構暮らしやすい環境なんだよね。

 あそこで、地上の争いが落ち着くまで、暮らしてもらってるって感じ」

「感じってお前? その話が本当だったら、これで争いは一段落したんだから、

 もう良いだろ?地上に戻してやってくれよ。そうした方が、話もずっとスムーズにいくぞ?」

「ああ、そうかもね?了解。

 家は雨風防げる程度の、簡単な物しか用意してあげれなかったし、

 着る物は、さすがにあの人数だったから、ほとんど置いてこれなかったんだよ。

 不便な事も多くて大変だろうしね?」

「そうしてやってくれ。でも了解って簡単に言うけど、どうやって全員戻すんだ?

 また剣使うとかじゃないよな?

 また痛い目に遭わすのは、ちょっとな……」

「心配ないよ?そんな事しない。バート達に捕まった、ストゥールの王城の皆んなを、

 転生させた魔法陣と同じ転移魔法で戻せるからさ。

 ああ……あと言っとくけど、これで切られても、痛みは感じないよ?

 切られると、皆んな気持ち良さそうな顔してるから、間違いない」

「そ、そうか。だったら直ぐ準備させるから、全員、帰してやってくれ」

「オッケ〜 受け入れる準備が、出来たら教えてね」


「あとそれから……アルティスお前……詠唱とポーズは辞めとけ……」

「な!何で〜〜〜〜!」

数ある作品の中から見つけ出し、お読みいただき、ありがとうございます。

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