止まない雨はない
小さい頃から一人ぼっちだった。
親からも見捨てられ。
友だちもできなかった。
挙句の果てには学校でいじめられた。
それが何年も続き、小学校から高校まで。
相談できる人もいなかった。
もう何もかもが嫌だった。
逃げ出したい。
他の奴らが憎い。
自分が悪いのか?
憎い自分が、
成績の悪い自分が、
社交性がない自分が...?
わからない。
何があってて何が違う?
私が悪い?それともこの世の中?
わからない。
たとえ私があってても耐えなければいけない
あいつらがあってても耐えなければいけない
ならばいっそいなくなってしまったほうがいいのでは?
私は知らず知らずに学校の屋上まで来てしまった
「もう全てを終わらせよう」
もう何も怖くはない
その時だった
「え?!ちょっと待って!!」
なんだ?そうゆう思いで顔を上げたとき目の前にいたのはメンダコだった
「メ、メンダコ?!」
思わず私はそう叫んでしまった。
「僕はこの世界で水魔法の素質がある子を探していたんだ!」
メンダコは叫ぶ私を無視して話を続ける。
「君には水魔法使いの資格があるよ!ぜひこっちの世界で水魔法使いにならないかい?」
「へ?」
私は唖然とした、というかなんでメンダコが喋ってるの?!
「あっ、まずこっちの国の話をしなくちゃかな。」
「僕たちが住んでいた国は精霊が住んでいたの。争いもなく平和な国だった。だけどもとある日を堺にその平和な国は消えていった。その日、何故か魔族が僕たちの国アクアリウムを襲って来たんだ。その時、精霊たちは出せるだけの力を出したんだけど精霊の僕たちじゃ何もできなかった。そうして僕たちの住処が奪われてしまった。だけど僕たちはまだ諦めてなかったんだ。僕たちの力「ワープ」と「能力覚醒化」を使って別の次元の人間の力を借りることにしたんだ!そして君はアクアリウムの救世主に選ばれたってわけ!どう?わかった?」
「え?へ?」
「まあなるかどうかは君次第だから!またあとで...といえない状況で説明してたんだな僕。まぁとりあえず家にワープするかそれともアクアリウムに来てくれる?」
(どうしよう。家帰りたくないから絶好のチャンス...でもそんな戦闘なんて私できないけどな...でも...うん、いこう。これほどの絶好のチャンスなんてない!)
「じゃあアクアリウムに行く」
「ほんとに?!じゃあワープするね!」
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「ようこそ!アクアリウムへ!」