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異世界勇者は常識知らず〜魔王を討伐した勇者が、地球で魔王とダンジョン配信始めました  作者: 冬狐あかつき


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73話 探索再開

 

 ダンジョンの入り口で門番の岩城に声をかける。


「ダンジョンの移動を頼めるか」


「こんにちは。潜るダンジョンは新規のダンジョンで良かったか? 潜る予定の番号札を持っているんだったらそれを渡してくれ」


 亜空間から一つの番号札を取り出した。

 それを見た岩城が目を見開く。


「……これは理紗ちゃんのところのダンジョン。お前さんもしかして?」


「分かり辛くてすまんな。理紗に言われて道中は変装してるんだ」


 今の俺の姿は黒髪のカツラをつけて、変装用のメガネを付けている。

 目立つので土竜の皮鎧は亜空間にしまったままだ。


「……そりゃそうか。分かった。理紗ちゃんたちはもう中にいる。すぐに送るよ」


 岩城が扉の横にあるダイアルをいじり終わると扉を開けて中に入る。


「おはようレオ。変なのに絡まれたりしなかった?」


「変装似合ってるよ、レオさん」


 二人が俺の到着に気がついて駆け寄ってくる。

 紬は俺があげた紫のローブを身に纏い、理紗は黒地の美しいドレスを着ていた。

 ……動き難く無いのか?

 理紗のドレスを眺めていると、理紗は顔を赤らめる。


「そんなにじろじろ見ないでよ。これ以上の戦闘服は持って無いの」


「それもドロップアイテムなのか?」


「魔力の消費と魔法の攻撃力を高める力があるの。一応、これもレアドロップだから代わりがないのよね……」


「どこぞのお姫様みたいだな」


「からかわないでよ! もう……」


 理紗はスカートの端を指でギュッとつまみながら呟く。


「レオさんがくれたこのローブもレアドロップらしいんだ。効果は魔法攻撃の割合カット。これはかなり珍しい力なんだよ」


 紬がローブを一回転させてふわりと笑う。


「ドロップアイテムの効果はどうやって調べてるんだ? わざわざ攻撃を受けて調べているのか?」


「そんな勿体無いことしないよ! ギルドに行けば識別の魔道具で鑑定してくれるの」


 鑑定費用は上層のドロップアイテムで五万円、中層で三十万、下層になると三百万円ほどかかるらしい。

 ……三百万か。俺が倒したゴブリンの魔石はそれ一つで三百万を超えていた。

 その他の属性石であれば一千万近い値段になると考えれば、そう高いものでは無いのかもしれない。


「今回の場合、かなり強い個体だったから、費用が高くなるはずだったんだけど、ギルドの方でも効果を知りたいって言ってくれて、一番安い費用で鑑定してくれたの」


「それは良かったな」


 嬉しそうに話す紬を横目に、土色の皮鎧を取り付けていく。

 それを見て理紗が質問してくる。


「レオの防具って体にぴったりのようだけど、特注?」


「今装備してるやつはそうだな。拾い物の皮鎧とか色々持ってたが、最後の戦いで全て壊れた」


「それは……その、ごめんなさい」


「気にするな。防具なんてものは消耗品だ」


 正確に言えば野盗や追手から奪ったものだが、間違いでは無いだろう。

 それを聞いた紬が目を輝かせて俺の皮鎧に顔を寄せる。


「誰に作って貰ったの? もしかしてドワーフ?」


「……そんなところだ」


 どこか含みのある俺の返答に、紬は首を傾げながらも納得した。

先日、かねてよりの目標としていた一日のPV一万を達成しました。

これも皆さまの応援のお陰です。

嬉しい。本当に嬉しいです。

見てくださった方に心よりの感謝を。

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