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Episode1

こんにちは!ゆなです!

今回は異世界転生ものです!

ぜひ楽しんでください!

「なんで私がそんなこと言われなきゃなんないの…。助けてよ、誰か。」


私は星合なずな14歳。友達の愛華を庇ったためにいじめのターゲットにされちゃった。


こんなことなら黙って見てみぬふりしとけばよかったな。


トイレには光が入らないせいか街の街灯がいつもより眩しく見えた。


この時間帯は人通りが少ないからすれ違う人がいないけれど、すれ違ったらきっと2度見するほど今の私はひどい姿だ。


登校したときはきれいに結ばれていたポニーテールも下に垂れ下がってゴムももう取れそうだ。


シャツのボタンは胸ぐらを掴まれたときに取れてしまったから胸もとがあいている。


それに加えて私を蹴った子たちの革靴の茶色い靴跡が真っ白だった私のシャツにくっきりと残っている。


体のあちこちに痛々しいあざや傷がある、でもそれがついているのは外からはあまり見えないお腹や太もも。


親は気づかないのって?母は2年前に失踪、父は海外だよ。家には叔母だけ。


でも叔母も昼はずっと寝ていて夜は街に出ているからあまり会わない。


学校の先生も真剣には話してくれない、だれも私に手を差し伸べてくれない。愛華さえも。


ガンッ


頭に衝撃が走った。最後に黒い服の人物と赤い何かがついたバットのようなものが見えた。


ここで今日のニュースを思い出した、近所でハンマーのようなもので殴られて重体になったひとがいるっていう傷害事件を。


そこで私の意識は切れた。


「お嬢様!お嬢様!」


近くでお嬢様と呼ぶ声が聞こえる、私はお嬢様とはかけ離れているのに。


重たいまぶたを開けて見るとまるでおとぎ話のような部屋のベッドで寝ていた。


ドア、ドレッサー、机、クッション、壁、床、ベッドすべてが白と青を基調に揃えられていてベッドは天蓋がついている。アラビヤンな感じ?


「ナターシャ様!昨晩は裏の庭の川で倒れていらっしゃったんですよ心配させないでください!」



この世界の私はナターシャというラージャル国の王様の弟君の17歳の一人娘でゴリゴリの王族らしい。


あとねこの国の王族の男の人の目の色はすごくきれいな金色らしいんだ!


でもね私のお父様は先代の王と北欧の国の方の子供で肌がとても白いの、それを引き継いで私の肌も白いみたい。この国は一夫多妻だから先代の王も今の王も奥さんがたくさんいるみたい。


さっきから頬を膨らませて怒りながらも私の世話をしてくれているこの人は私専属の侍女でアイーラっていうんだって。


言葉もなぜか分かるし話せるし部屋もすっごく豪華でね、着るものも重ねまくってるし装飾が細かくて可愛いし料理も美味しくて甘いものもたくさんで嬉しいんだけど、1つ問題があって。


「今日も王子様方が午後からいらっしゃるそうよ!モテモテねナターシャ!」


そう、芸事は全てできて会話も上手で女の私が見ても可愛い美人さん、教養もしっかり身につけているからとにかくモテまくってるの!まぁ王族の中3人しかいない女だからなのかも…。


今日は3人と会うみたい。ちなみに王子は6人いてナターシャは第1王子以外は好きみたい。


1人目は第1王子ザーヒー25歳、黒の天然パーマの髪の毛で確かに地位とかはあるみたいだけど高慢なんだって。


2人目は第2王子アーリフ23歳、サラサラだけど少しツンツンしてるけどきれいな金髪が特徴的な方で彼は王子でありながら学者で有名な人なんだって。


3人目はシャビーブ18歳、色白で黒いストレートの髪を低い位置で結んでいる方で王子の中で1番年が近いの。


なんたってみんな美しすぎて絶対動揺する…。まぁナターシャも全然負けてないんだけどね、色の白い細身の体に肉のつくべきところはついてるけど…。何を食べたらこうなるの⁉


ミルクティーみたいなきれいな天然パーマの腰まである髪の毛、真っ白な肌、なっがいまつ毛、うるうるしてる青のようなグレーのようなカラコンを入れたみたいな瞳、ピンク色の形の良い唇。


恵まれてるな〜。


「ナターシャ!王子様方がいらしゃったわよ!お着替えなさい!」


いくらレースで覆ってるとはいえドレスの露出度エグすぎない⁉


てか待ってるってどこでよ…。


「もう!何グズグズしてるの!庭のティータイムハウスででしょ!」


この家広っ。歩くだけで疲れる…。


「やぁ、ナターシャ昨日ぶりだなぁ。」


「この前の話の続きいつしますか?」


「…………。ふたりとも、近いよ。ナターシャがびっくりしてる。昨日川の近くで倒れてたって聞いたけど体は大丈夫なの?」


そうだよね、ボディータッチ多くない?ザーヒーはめっちゃ肩引き寄せてくるしアーリフは手を取って甲にキスするし、近いとか言っておきながらシャビーブは抱きしめるし…。


「うん。星を見ていたら寝てしまっただけだから気にしないで。」



「そうかぁ。じゃあアーリフ前の話の続きをしてくれないか?」


それからはアーリフによる天体の話が始まった…。とにかく長いけどとっても面白い!


「疲れた。俺さ前にナターシャが好きって言ってたお菓子持ってきたんだけど。食べる?」


「うん!食べたい!」


なにこれ!噛めば噛むほど甘ぁ〜いシロップが出てきて美味しすぎる!止まんないよ〜。


「普段はあんなにもしっかりしているのに、今日はなんだか抜けてますね。ついてます。」


「あ、ありがとう!アーリフ!」


え、待って。取ってくれたのはとっても嬉しいんだけど、そのあと食べる⁉



王子たちと会うの疲れる。


アーリフに口に付いてるやつ取ってもらった時からドキドキしっぱなしだよ。


だってさ、シャビーブはあれから私の肩で寝るし、ザーヒーには虫が入ってきたときお姫様抱っこしてもらっちゃたし…。漫画みたい…。


ずっとこのままなのかな。心臓もたないよ。


「顔赤いけど熱でもあるの?ナターシャ。」


向こうの世界の私は何をしてるのかな。死んでるよね、多分。

読んでいただきありがとうございます!

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