表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読書家の魔法秘録  作者: からくれ
1/1

プロローグ

初投稿です温かい目で見てくださると幸いです

雨が町を包み込むように降り続ける夜。僕はアルダーク書店の二階で本を読んでいた。


「ねえ、店長。この本面白いね」

「あたりまえだ!俺が選んだ本だからな!」


今僕と話しているのはこの書店の店長だ。


「最近よく雨が降るよね」

「ほんとだよ。洗濯物が乾かないから困ったもんだ。」


親を無くした僕を引き取ってくれた命の恩人。


「そうだフィル、明日のマリアンヌ祭、一緒に行けそうにないんだ。ごめんな。」

「そっか、そうだよね。店長は警備しなきゃいけないもんね。」


この町は宗教都市で二十年ごとに唯一神のマリアンヌ様に感謝をこめて祭りをする決まりになっている。

そして、そのマリアンヌ祭が明日に迫っているのだ!

僕は今回が初めてなのでとても楽しみだ。

残念ながら店長は警備があるらしく一緒に行けないけど


「悪いな。なんせこの町で魔法が使える人間が少ないんだ。最近は魔法に適正がある人間が生まれにくくなってるらしい。」

「、、、ねえ、魔法を使えるのが本屋の店長とか八百屋の店主とかしかいないこの町ってほんとに大丈夫なの?」

「しかたねえだろ。本職の魔法使いさんは王都に行っちゃってるんだよ!最近王都でパルドリア教が事件になっただろ。あいつらがまた何かしでかすかもしれないからここの町の魔法使いも王都に集めたんだよ。国の外れにある町だし、わざわざ襲ってこないだろうしな。」

「てかよく考えればあんまりこの町の事件を魔法使いが対処してるとこって見たこと無い気がするんだけど。

全部店長とかドウルさんが対処してるじゃん。魔法使いにやらせればいいのに」

「魔法使いにしょうもない事件解決させたくないんだよ。基本この町ってでかい事件起きないだろ。」

「ふーん。よくわかんないけどま、いっか」


「もう時間だし寝るよ。おやすみ。」

「おう!おやすみ」



「明日は何をしよう。きっと楽しいんだろうなあ」


結局楽しみであまりよく寝れなかった。





ーーーーーー





「店長おはよう」

「おはようフィル。なんか眠そうだな。」

「そんなに楽しみだったのか?正直あんまり乗り気じゃないと思ってたぜ。」


店長は心底おかしそうに笑っていた。

こんなことなら言うんじゃなかった。

「じゃあフィル、俺はそろそろ行くからな。お前も遅れないように来いよ。」

「わかってるよ。いってらっしゃい」

「おう!行ってくるぜ」


さて、まだ祭りまで時間あるな。そういえば昨日本読みかけだったな行くまで読むか。



ーーーーーー



「はあ、はあ、はあ」


やばいやばいいつの間にか時間とっくに過ぎてた。

昔からそうだ僕は本を読み始めると時間を忘れるんだ


「祭りが終わってから読めばよかったなあ」


まあ後悔しててもしかたない。

幸いまだ終わってないはず。

しかしなんか暑いし焦げ臭いな。まあ多分祭りで何かやっているんだろう



よし着いた




「え」




そこに祭りの情景はなく



僕の目に飛び込んできたのは




燃え盛る炎と


白いローブを身にまとった男達だった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ