7ページ 金髪幼女は眼を光らせる
遅くなってすまない!許してください小説投稿しますから!
あとスマホを購入しTwitter始めました。
野生のreruhuさんと検索すれば出ます!
「で、何でついてくるんすかね?」
ここは、先程入った店の中。
辺りには所狭しと商品が並べられ、店が綺麗に整理整頓していた棚が会社が変わるとここまで変わるのかと、そう思うと昔を感じいまより良かったと大きな声で言えるだろう。
「嫌だって知らないし」
そんな事は知っている。けれど昨日殺人鬼と運命の出会いがあったのだ、冷静にと言うか一人になりたい時もあるし、春休みなので多少の客もいるだろうし、真昼間から仕掛けてくることはないだろう。
まぁ100パーセントと言う保証もないが。
「言っとくがゲーセンと本と買い物するだけだぞ」
「りょーかい」
エスカレーターに乗り3階に上がって行く。
エレベーターはどうやら故障中の様だった。
個人的には故障中ではなくても密室になるため乗らないが、まぁ警戒するのに越したことはないだろう。
3階のゲームセンターは言うほど小さく、筐体も少ない遊べるゲームがほぼないと三点ぞろい。けれどそんな物でも、近くにあるだだ1つのゲームセンタなので少なくない人がいる。
さてどんなゲームを遊ぼうかと勇は考える。
洗濯機のような音ゲーで最終難易度をまだクリアしてないから練習しようか、それでもメダルゲームをしようか、そんな事を考えているとふとある一点に目が留まった。
珍しいな、ここが新しいゲームを設置してるなんて、まぁろくにメンテしてない中古なんだろうなぁ。
それはキャラクターを選らんで対戦するゲームで、それぞれもキャラクターにコストが決められていて、撃破されると戦力ゲージが減る。
戦力ゲージが先に無くせば勝ちと言うゲームだった。
同じようなゲームもあるが、マップアクションをくししたり、キャラ性能や武装をカスタマイズする事で、低コストキャラクターでも勝つことができるため、某ロボのやつより人気な気がする
アリスも視線の先を辿ったのか指をさして「あれ何?やりたい」と好奇心満載の様子だった。
ちょうどいい機会だろうまだキャラ育てきってないし、受験勉強のためにしばらくやってなかったので勘を取り戻すのも必要だろう。
「おっけー」
めんどくさい道案内をさせてくれた少女よ、ストレス発散のサンドバックになれ、と意気込んでみたが。
「つえぇ」
1体1のマップギミックあり。
こっちはキャラ性能も上げてるし、2か月ほどやってないとは言え相手の動きで錯乱をする。
動きは雑だし、コンボもないがそれでも勘がいいのか的確に避けるか防御をしてくる。
まるで昨日の夜の殺人鬼みたいな動きじゃないか。
そう過るが今は試合に集中だと頭を振るった。
『つまらぬものを切っちゃたわね』
『KO』
自キャラが放った必殺技がヒットしシステムメッセージが終わりを告げる。
………こいつ本当初心者なのかよ。
そう思い視線を上げると悔しそうに筐体に頭を預けているアリスが見えた。
観察しているとガバァと行き良い良く顔を上げ。
「もう一回」
と懇願してきたが
「無理だから」
「何で」
「時間がないし、買い物がしたい」
今は一人しか家にいないのだ。家事全般はやっておかなければならない。
理由を話しても幼女は納得しないご様子で。
「そもそもせこいよ。煙幕を張って、たった切るて。後ろだと思ったら前面に跳躍してとびかっかてくるなんて」
「ほらいきなり視界塞がれると冷静に判断できないだろ。けどお前、勘がいいから後ろに攻撃すると思ったんだ」
あの殺人鬼のようにな。
「だからカウンターをもらわない目の前で攻撃したんだよ」
なるほどと小さく呟くと指さしながら。
「もう一戦」
「うるせぇ置いてくぞ」
「あっ待って」
追いかけてくるアリスを手鏡で見ながらさっきの事を考える。
攻撃の種を明かした時、一瞬後ろめたさを感じたのを。
◇
「さて、帰るか」
自分のリュックに足りないものがないか確認してから外を見据えた。
「ねぇなんで花火なんて買ったの」
ちょこん、と頭を出しながら問いただす。
勇はこいつガンガン聞いてくるな、と思いながら「何となく」と呟いた。
もちろん考えあっての事だ。
自分の実力度は把握している。だから次に襲われた時のために役立てるためだ。
「さてある程度案内したがどうすんだ?」
「え?どうするって」
「俺は昼ご飯作んなくちゃいけねぇから帰るけど」
腕時計に視線を下げると短針は11時をさしている。
今は、家に居るのは俺一人。だから必然的に家事は全てめんどくさいが…。
さてアリスと離れるいいきかいだ、やはり一人の時が何だかかんだ落ち着く。そう考えていると「ねえねぇ」と呼び掛けられる。何か用か、そう思いちっちゃい子を見下す。
「じゃあついて行っていい?」
「は?お前何言っちゃっちゃてんの?」
しれっと同行許可を貰おうとしているアリスに不満を隠さずしゃがみ、背丈を合わせ。
「何で出会って2時間ほどのロリお持ち帰りしなくちゃ行けナインデスカネー」
まだ、まだ学校で友情を芽吹いたのならわかる。しかし道案内してと言ってきた怪しさマウンテンのやつに?それに昨日の事もあったしな。
一般常識があんのか?と言うか見た目小学生だからそれなみの知識しか無いのだろうか?
彼が久しく脳内で罵倒していると、スゥと自分の視線と翠玉色の瞳と混じり会う。
「!?」
その刹那ブルリと体が震え極寒の寒さが体を駆け抜ける。
全てを見透かされている。勇はそう思った。
瞬間にこの瞳を見てはならない、そう本能が警告をならし反射的に顔を反らした。
「?…どうかした?」
急に顔色が悪くなったのだろうか、アリスが顔を覗く。
その時にはさっきのような事もなく優しい柔らかそうな笑みを浮かべる彼女がいた。
………気のせいか?
そう思ったが、警戒するに越したことはないか。
「んぁ、さっき失礼な事を考えたでしょ」
「ん?あぁ!よくわかったな。お前は心理学者か?」
はははと外側で勇は笑う。
◇
「DE何で居るんすかねー」
結局逃走出来なかった。
「結構広いじゃないですか」
「本場と比べたら犬小屋程度だろ」
帰宅する時にこいつの身の上話を聞いたら、(無理やり聞かされたと言っていい)どうやら出身はアメリカ合衆国( 英語名でUnited States of America)らしい。
まぁ行ったことがないから想像する事は出来ないが、少なくとも多少の知識がある。
「Why?」
「いや、なぜと言われても。てか日本語で話せ」
「りょうかいー」
と楽しそうに徘徊していく。
………もうどうすんだこれは。
小さくため息を吐きながらキッチンの方へ歩いていく。
「何をするの?」
うんしょとカウンターから身を乗り出しながら質問してくるアリスに。
「なにってお前、話を聞いていたのか?俺は昼ご飯作んなくちゃいけねぇから帰るけどって、言ったよな?」
「作れるの?」
「まぁ家庭内料理程度なら、な」
と冷蔵庫の中から野菜を取り出しまな板に置く。
「………」
「………早く作ってよ」
「お前食う気か!?」
「あっ二人前で」
「多!」
こいつ約二時間前に出会った初対面だよな?
けど、なんで!勝手に不法侵入して、昼ご飯をもらおうとしてんだ(それも二人分)アリスは!!
くぅこの輩には言語が通じねぇのか。
買ってきた物をまな板にガコン!と叩きつけ野菜を切っていくのだった。
ざくざくと規則正しいリズムを刻みながら切られていく野菜を観察したアリスは。
「おぉ、これなら期待してよさそうだね」
と呟いた。
「なめてんのかお前。それ言外に、あっこいつへたそうだったけど大丈夫そうだ、あぁよかった。って言ってるようなもんだぞ」
「そうなの?めんご、めんご」
こいつほんとにアメリカ人か?ここまで日本語が流暢だとめちゃくちゃ怪しいんだが。
なんとも言えないと言う気持ちになり黙った。
サラダにご飯にお味噌汁に焼き鮭、The和風のお昼ご飯三人前である。
満足そうにほうばる少女を見ながら倍にお昼ご飯代、請求しようと思った。
◇
「いやぁ、ありがとうね。ご馳走になっちゃて」
「許可した覚えはないんですけど」
短針が1時と12時に挟まれる時、俺は玄関に立ち見送って?いた。
春の柔らかくあたたかな陽光が辺りを照らし、さらっとなびく長い黄鉄鉱色の髪がキラリと輝く。
目が一瞬、奪われるが。
「んん、うんじゃまた(あいたくねえが)」
「ばいばい」
とアリスは此方に背を向け帰路について行った。
「で、ミラなに音信不通になってんだ?」
扉に鍵とチェーンを掛けながら問いただす。
『ロリコン?』
「んなわけねぇ」
第一声がロリコン疑惑かよ
「何でダンマリしてた」
『うん…ちょっとね』
と何か言葉に詰まるミラ。
「どうしたか」
『あの子とはかかわらない方がいい』
「まぁな。で何でそう思った?」
疑問が生まれる。それには理由あるわけだ。
それにミラは少なくとも俺よりあちら側の情報を俺より知っているはずだ。問いただして不利はない。
『こう何て言うか、雰囲気がそこらにいる人間と違う』
確かになとあいずちをする。
買い物をしていた時に心を見られるようなあの瞳は普通ではないそう確信できた。
それに襲われた翌日というタイミングも怪しい。
あのぼけた言動が仮面に見えている。
もちろん考えすぎと笑う人がいるかもしれないが、勇は15年間と少ない人生で人は信用できないと学んでいた。
「もっと探れないのか?」
『無理だよ。僕と勇は契約したばっかりそんな機能はまだ使えないよ』
索敵もダメなのか。
「暗殺され放題じゃないか。人生はつまらないな」
『最低でも数週間慣らさないといけないと思う』
慣らすか………。
「なぁいつでも変身できるのか」
『え?まぁ。けど変身できると言っても夜をつかさどるから、昼間に変身してもゲームで言う、ステータスに+5ぐらいにしかされないよ』
「ハンデ戦とはな」
ガチ勢に片足突っ込んっだゲーマーでもこれは。
いくら相手が目立ちたくないと想定しても、真昼間に戦闘する可能性がある。
「いや、『もし』なんて考えてもキリがない。今日の夜から身体の性能を把握して慣らしていこう」
ゲームでもどのくらい自キャラが動くか確かめるだろう。流石に着地スキ何フレーム何ては無理だがそれでも生き残る可能性が上がるのならば………。
黄鉄鉱て髪の色があるのだろうか?