10ページ そして月が登る
パソコンが壊れたためなれないデバイスでの執筆です。
時間がないプラス慣れてないので後半部分はスピード重視で適当になってます。
後日、修正します。
どうしても誕生日に投稿したかったんです
さてどうしようかと、思考しながら構える。
策があるなんて言っても相方のやる気を上げるためだ。
作戦はあるが、自分の力量がわからない。
この作戦で押し切れるほどの突破力があるのか………。
それにアサシンが戦闘中に聞いた、魔力障壁を貫けるか………。
それに、俺は人を殺れるのか。
すぅと息を吸い。
「行くぜ!」
と2人は駆け出した。
契約者に向かいながらルナに言われた事を思い出す。
『いい?2対2でもう片方は水と同化してた。つまり叩斬てない可能性のほうがでかい。だから狙うは……』
契約主!
まず手始めにアサシンがナイフを投的しながら姿勢を低くしながら勢いよく接近する。
そして俺は後ろについていきながら、腕を伸ばし魔力を練りながら駆け抜けていった。
もちろんやり方はよくわかっていない。
想像した物を作れるとは聞いていたがこんな弓、現実で見たことない。
だがルナが任せて!と意気込んでいたのでここは信用するしかない。
と、指先が何か固形物に触れた。
「三日月!」
そう叫ぶと握りしめ視線を向けると、まるで月の光を結晶に閉じこめたような色。
まるで長年使ったように手に馴染む弓をなれた用に構え、夜を凝縮したような矢をつがえ。
「撃ち抜く!」
バシュっと空気を揺らし、相手に吸い込まれていくように頭部に向かって………。
当たる前に槍で弾かれていった。
「チっ、だろうな」
といいながらブーストを使い側面に回る。
ブーストは魔力が最大値の時に、余った魔力推進力に生かせることができる。
それがブーストダッシュである。
ブーストは、回避行動に使ったり瞬時に間合いを詰める事が可能である。
ダッ!と横に回り込む。
青髪の少女はそちらにチラリと視線を動かしたが、脅威が無いとアサシンに戻す。
そしてもう一度、金属音の嵐が響きわたる。
その音を聴きながら勇は、慎重に魔力を使わず距離を詰めていく。
一方アサシンは劣勢であった。
そもそも闇討ちが基本である。
それなのに前線に立って持ちこたえているのは称賛物だろう。
「ッ!ぅぉぉぉおおおお」
ナイフが瞬く間に風に揺らぎ、導かれる様に槍に向かってい。
アサシンは、風属性のガストブラストを発動させた。
属性とは強力なアーツに付与されていることが多く、威力が高い傾向がある。
しかし、魔力消費が激しくまた属性によっては不得意な事もある。
今回使用したガストブラストは、風まとわせ速度を上げたものである。
そのまま槍に吸い込まれていき…………。
金属音を響かせ、槍が空に舞った。
「ちっ、なめるな!」
と言いながら魔力を込めた回し蹴りを、アサシンの腹部に叩き込んだ。
アサシンは体重が軽いのか10mほど吹き飛び、瞬時には立ち上がれなくなってしまった。
ふは、と嘲笑いながら視線を逸らすとそこには走りながら間合いを詰めていた。
落ち着けと心に言い聞かせながら青髪の少女は思考する。
この距離ならばブーストを使われなければ問題はない。
ブーストは使われるかもしれない、けれどそれはない。
なぜなら私は魔力を探知して公園にやってきたのだ。
魔力は最大ではない…………つまり、ブーストは発動できない。
しかし格が高いと2、3回ためられるのだが格が強いのなら探知できる魔力量が多くなる傾向がある。
つまり間合い詰められない。
跳んで行った槍を回収しようと魔力を伝わらせ―――――
と思考はそこでブチ切れる。
なぜなら勇がブーストを使用していたからである。
時間は2分前に遡る。
『いい?情報を整理するよ』
あぁと物陰で頷きながら耳を傾ける。
『僕たちは決定的に不利な状況なのはわかる?』
あぁ、戦闘経験で劣っていているし、なおかつ戦闘などに使用出来る魔力が非常に絶望的に少ない。
『けれど優れている所がある。魔力回復量が異常に早いんだ』
と言うと………どれくらい早いんだ。
勇はゲームで必ず性能を最初に把握する。
自分がどれ位できるのかと理解しなければやっていけない。
だから問いた出した。
『さっき気がついた事だけど………君は魔力を最後まで使っても変身は解けないし、魔力は10秒ほどで全回復するんだ』
つまり………大技は出来ないけど小細工をたくさんできるということか。
勇にとってそれは都合がよかった。
なぜなら正面から殺し合うのは不利であるし、そもそも柄ではない。
つまり相性が良かったのだ。
けれどそれは決定打が無いというのも示していた。
ではどうやって倒すかと言うのに議題はかわる。
「…………つまり、一瞬で近づいてラッシュでボコって離脱しろってことか」
『そうだね。勇ならできるよ』
「出来るか!?ルナ、俺を死なせたいのか」
すぅと息を吸い。
「じゃあできるとしよう。けど、どうやって浴びせるんだ?生半可に攻撃しても反撃もらって終わる未来しかみえないが」
そんなに簡単でしょと言いながら
『頑張って打ち上げよう人を』
へ?
打ち上げる?
『人は地に足を付けて生きている。けど例えばいきなり空中に放り込まれたら?対応できても打撃の衝撃は殺せないでしょ』
―――――――――
勇はダッシュをし、間合いをつめタックルをした。
タックルは魔力をまとい体当たりをする技である。
この技の特徴はダッシュの推進力を生かせ、をそして相手を『斜め上方向』に吹っ飛ばすことができる。
そう空中に吹っ飛ばせる事ができるのだ。
つまりコンボの始動技にできるのだ。
あいては顔を驚愕にそめながら吹き飛んで行った。
よし一撃目の技は決まった、コンボをつなげるために今使える技から適切に選択肢なければならない。
ショートエルボー、ストレートパンチ、アームアッパー、ローキック、ジャンピンググーニー、回し蹴り、零斬、桜花、兜割り、闇の矢、ダブルショット、チャージショット。
この中から勇はジャンピンググーニーを選択した。
ジャンピンググーニーは飛び膝蹴りである。
だがこの技の特徴は、必ず小ジャンプを地上、空中関係なしに挟むということである。
また、タックルの推進力を生かせるため、タックルでふっ飛ばした敵に肉薄することができる。
腹部に蹴りが炸裂した後、出だしが速いショートエルボーを叩き込んだ。
そして日本刀を抜き、舞わすと桜吹雪が舞いちる。
そのまま横に一線を叩き込んだ。
桜花。
一度溜め、瞬時に横に斬撃し離脱する技。
また桜のように相手の血を散らす技。
出血した腹部を抑えながらふらりと着地し。
「なるほど………これ以上はきついか…………けど撤退させてもらうよ」
槍を回収し、飛び降りていった。
「っ待てお前」
弓を取り出そうと魔力を溜めるが、現界は十分出来る魔力量があるのになぜか出せなかった。
といきなり水がじゅわと破裂する。
「これは………霧」
霧を見た瞬間、毒物が入っている可能性を考え、口を塞ぎながら見渡していたが検討虚しく。
姿を見失なっていた。
「………」
そこにはいつも道理な静寂が包まれていた。
とり合えず目視確認はできなかったので、クルリとアサシンの方向に向き直っていた。
今回は共闘したが、昨日襲われた事は忘れていない。
見つめ合いが続き沈黙に耐えかねたのか、アサシンが口を開いた。
「ねぇ、後日合わない?」
「…………なぁ!?」
何を言っているのかわけがわからない。
お花畑かこいつの脳みそと思ってしまうのは必然である。
「ここにいるから」
と紙を投げ渡される。
取ったのを確認し彼女は踵を返した。
「ぉ、おい!?」
勇は呼び止めたが彼女の後姿を眺める事しか出来なかった。
夜空には月が登っていた………。