一ページ はじまり
気分転換に書いたやつ
季節は春。段々と温かくなってきたがまだ肌寒い日々が続いている。
高校受験を終え、新しいおもちゃを買ってもらった子供のように今、学生たちは春休みと言うものを楽しんでいるのだろう。
しかし、、、今春休み中なのに一度も友達と外で遊ばず(友達などそもそも4人ほどしかいないが)、いまだ買い物とゲーセンで遊ぶためだけにしか外出しない今の自分は楽しんでいるのだろうか?
確かにゲームと言う遊びは現実と言う地獄からは楽で楽しいが、どうも何かが心にポッカリと、穴をあけていた。
ふとPCから視線を外し電子時計を見つめる。
(…あんなに長いと思っていた春休みがあと一週間か)
ハァと小さなため息をつき、軽く伸びをしながら椅子から立ち上がった。
丁度、両親は実家帰りをしており、今この家に居るのは自分しかいない。
「ご飯、作るか」
と、小さい独り言を言い、二階にある自分の部屋からリビングに降りていくのだった。
慣れた手つきで少し遅めの夕食を作り、そして一人孤独にそれを食べる。
それがここ最近の日常だった。
「さあて、洗ったし戻るか」
ふとテレビのリモコンに手を伸ばし電源をつける。
『、、、、次のニュースです昨日午後11に死体が発見されました。被害者は約1週間前から行方不明になっており、ナイフな物で腹部を刺されていたようです。連続殺人犯による犯行だと………』
夕御飯を食べ終えいつもどうりに、ゲームを使用と思ったが、何故かそうゆう気分じゃなくなっていた。
部屋に戻り近くにあったベットに跳びこむ。
目を閉じ、思いにふけていたのだがフと、睡魔が襲ってきた。
普段ならばそれにあらがうのだが、まあたまには本能に赴くまま寝てみるかと、睡魔に身を任せた。
夢を見ている。
自分自身が暗い道をさ迷うのを。
夢を見ている。
何者かに逃げる自分自分自身を。
夢を見ている。
その何者かに殺されている自分を。
夢を見ている。
そして、腕を伸ばす少女に触れられている自分を。
そして………
「はっ」
まるでそのユメの続きを見せぬように、彼は夢の世界から現実世界へと覚醒した。
「…またこの夢か」
なにこの夢を見るのは初めてではない。
春休みが始まったころからずっと見ている。
けれど。
けれど今まで見ていた夢は起きた瞬間欠き消えていた。しかし今見た夢は、鮮明に覚えている。
彼は嫌な予感を感じていたが、それを振り払うように行き良いよく立ち上がった。
「9時か、ってことは約1時間寝てたわけか」
9時、学生の彼には、寝るのには早い時間だ。
最近は受験勉強のために平日でも、日が跨ぐような時間まで勉強していた。だからだろうか?目を瞑りベットにダイブしてもすんなりと寝れなくなった。
いや、そもそもあんな夢を見た時点で、寝たらまたあの夢が出てきて寝かしてくれないのではないか?と言う思考があったのも確かだった。
じゃあゲームでもするかと考えるがそんな気分ではなかった。
「…夜風に当たってくるか」
そう。何となく、外に出かけ頭を冷やしたかったのだ。
近くの自動販売機にでも行こうかと考え、藍色のパーカー着きのシャツを着る。
いつも道理に、ポケットの中にいくらかの小銭が入った財布をいれ、ポーチの中に折り畳み式のゲーム機と
、合格祝いに買ってもらった安い携帯電話、そしてお気に入りの迷彩ガラの折り畳み傘を突っ込む
そして、黒い鉱石が付いたネックレスを付け、外へ出ていくのだった。
いくら春になり気温が温かくなったとは言え、日の光が当たらぬ夜にそんなのもんは関係ないと、肌寒い風が肌をなでる。
もう少し厚着してきたほうが良かっただろうかと考えるが家を出てしまったし、そもそも頭を冷やすため来たのに温かくしては意味がないじゃないかと考え小走りに行くのだった。
「ん?」
ふと何かの気配に気がつき視線を上げるとそこには。
赤い水たまりに横たわる人間と、その横にたたずみ血塗られたナイフを持つ深くローブを被った人間。
「っつ」
自分とアレの視線が混じりあったことを瞬時に理解し、気がつけば駆け抜けていた。
やべぇ、やばいやばいヤバイィ!ああぁぁぁぁああ糞、クソォ!
まさか連続殺人者に会うとわ、ははついてねぇ。
彼はままであまり使ってきてない足の筋肉を、全力使用し逃走をはかった。
ふと後ろを向くと雲一つない夜空の星の光に反射したのかわからないがキラと金属特有のきらめきが見えた。
「ッ!」
俺は本能の赴くままに回避行動した。
シュンと風を切りながら今いたところにナイフが飛び、ぁぶねえと安心したのもつかの間、もう一回金属光沢が見えた。
「しまっ」
さっき急に回避行動したせいで体制がとれてねぇ!
もう一本のナイフが投げられ脚部に刺さってしまった。
しかし幸運か、財布が入っていたポケットに刺さっていた。小銭が防いだのか、それとも財布が厚かったのか、奇跡的に肉には刺さっていなかった。
そして殺人犯は諦めたのか走るのをやめ、歩いていた。
今のうちだと速度を付け逃走をはかるが。
「は?うそだろぉ」
殺人犯は追いかけるのをやめたわけではない。ただもう追い詰めたから走らなくなっただけだった。
その道の先は行き止まりだった。
辺りは星光のなく漆黒に包まれている。
詰んだ。
そう考えが頭に響くがこぶしを強く握り締める。
しばらくすると、優雅な足取りでアレはやってきた。
ポーチから折り畳み傘を取り出し軽く横にふるう。
カチとゆう音を立て展開し構える。
今まで逃げるほどに必死になっていたのできずかなかったが、男子の中でも|小柄な身長(164cm)の俺より下だと言うことが分かった。
ってそんな情報が何になると思い頭を振るう。
「うおおおおぉぉぉおおお!!」
駆けぬけさけび大きく振りかぶりながら叩きつけようとする。
たかが折り畳み傘なんかに期待はしていない。だが当たってひるんでくれと言う希望を祈りながら振るうが。
キンと受け止められた。
そして見える、口をゆがませあざ笑う表情を。フードを深くかぶっているから顔全体を視界に入れることはできないがそれでも挑発しているのはわかった。
くっなめやがって
と苛立つが、落ち着けと自己暗示する。
こっちは初心者相手が油断してるのはありがたい
雄たけびを上げながらどんどん攻めていく。
もちろん相手は余裕があるのかナイフで受け流してゆく。
そして大きく飛び上がりながら振りかぶろうとする。
もちろん相手もわかっているのだろう、ナイフを頭部の上に出してきた。
しかしそれは役目を果たさなかった。なぜなら。
「おらあ!」
振りかぶることなく腹目がけ回し蹴りを叩きこんだからだ。
相手は痛みにこらえるためか頭が下がった。
ここだ、そう思い蹴りの勢いもう一度今度は頭部に叩きこもうとしたが。
イナバウワーの要領で体を反らし回避した。
もちろん手にしているもので攻撃しようとしたが。
後ろに下がった。
なぜならば。
視界の下足が迫って来ていたからだ。
相手は、バク転の勢いを利用し顔面に向けサマーソルトキックをお見舞いしてきた。
それを回避し相手を見定める。
相手も本気になったのかナイフを天高く投げ、拳を構える。
ああもう最後まで足掻いてやる。
覚悟を決め構え直した次の瞬間。
嫌な予感がビビと、反射てきに全身に力をいれ傘を前につき出す。
気がつけばバカン!と言う音を立て自分が吹き飛んでいた。
いつの間に、と相手を睨み付けると足を上げていたのがわかった。
単純なことだ。ただ目にも止まらぬ速さで接近し、回し蹴りをしただけだった。
しかし現実ではそんな単純な訳ない。
まるで見えなかった、瞬間移動かよ。いや、あいつが居たとこ地面陥没してないか?
よく眼を凝らすと地面が陥没していた。この事から凄い脚力を持つだろうと、頭に直接叩きこまれた。
もし、もしも俺が傘を出してなかったら、いや止めておこう。今はそんなときじゃねぇ!
さてどうするか?防御に使った傘はもう折れちまった。
それに。
何故あんなに叫んだのに人が来ない?
攻撃時に叫んでいたのは自分を勇気ずけるためもあったが、異常を感じ誰か救援に来ないか賭けていたからだ。
それに出てきた当初は、雲一つなく、月明かりも星空もみえていた。それなのにどうしてか、今じゃ数メートル先しか見えない。
ふとあの夢のことを思い出した。
は?まさか正夢?ザケンな!
「こんのぉお!」
その思考を遮るように大声をだし拳を叩き込もうとするが。
「グハァア!」
理解したのは腹に衝撃がきたと言うことだけ。
次に来たのが拳のラッシュだった。
それを防ぐのに精一杯で、上段二等蹴りが頭部に来ることに気づくのが遅れた。
反射的に右腕を突きだし、頭部の損傷はまぬがれたが。
「ガァアア!!」
その結果、全ての衝撃を腕で受けたことにより、
腕が折れてしまった。
受け身もとれず後ろに倒れる。
「ぁ…………あぁ」
涙で視界が歪み、痛みによって叫ぶことも出来ず、ただ掠れた声を出すだけだった。
コツコツと歩行音が聞こえ首を動かす。
やつだ。アイツがナイフをキャッチし近かずいて来る。
痛みで這うことも出来ず、ヤツが横に立ちそして。
「あがあっ」
痛みはあまりなかった。
その前にボコられ、神経がマヒしているのか感覚がイかれたようだ。
ただ腹部に刺さる異物、そして気持ち悪さだけは感じていた。
あぁ俺死ぬのか?
あはは、なにも満足してないのに?
異物を破棄出すようにイジメられ、ただ、ただ教室の隅で独り寂しく過ごしてきたこのクソ見たいな毎日に?
あぁこんな世界で満足してるか?
おれはーーーー
ーーーーいやだね
そして………視界は閉ざされた。
『ふふ、終焉を除く刻、また終焉も覗いている。
まだ物語は終わってないよ』
脳が活動を停止する直前、最後にそんな声が聞こえた気がした。
いきなり誤字ってんじやねぇかw
なんだよ男子高校生生って
修正前
被害者は約1週「刊」前から行方不明になっており、ナイフな物で腹部を刺されてい
修正後
被害者は約1週「間」前から行方不明になっており、ナイフな物で腹部を刺されてい