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Sleeping-Master

作者: 葡萄

その日も、俺は眠かった。中3の夏休み、受験勉強も本格化するシーズンだ。そんな大切な夏休み(1ヶ月)を俺は寝具と共に過ごすことを決めた。低反発で俺の体を優しく包むベットに、寝返りも安心の大きなマクラ、初春から秋まで使える掛け布団。どれも母親が毎日天日干しをしてくれているお陰でより快適な眠りに付けている訳だが、夏休みとはそういかない。部屋に籠り一日を過ごす、と言う事は『布団を干せない』にイコールされるものなのだ。そこで俺は考えた、「何とか自らの力で布団を干せないか。」と。ふかふかのベットで一日中眠りたい、体を包み込まれたい。そんな欲求が抑えきれなくなった末の考えだ。

母親は時間に厳しい性格で、父親は出張が多い仕事に就いているため家には中々帰ってこない。つまり、俺の長時間睡眠計画は常に母親に阻止されてきたのである。どうすれば俺の長時間睡眠は成功するのだろうか。それが今の俺の課題である。受験よりも長時間睡眠だ馬鹿野郎。

そうだ!部屋に篭って勉強をする。部屋に入るな。とでも言えば効果的なのでは!?母親も、「ウチの子はこんなにも頑張っているのね!(裏声」となるはずだ!こんな画期的な発想は俺ぐらいにしか思い浮かばん!よし!今日から実行だ!

これで俺の長時間睡眠計画がやっと実現する!!人生は睡眠で成り立っているのだ!!!














もちろん受験は落ちた。

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