表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする  作者: 流優
子供

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

555/613

リューの家族とレイラの家族《2》

 そう言えば、羊角の一族の里と繋がったのに、まだレイラの家族を呼んでなかったな、と思ったので、小タイトル変更しました。


 無事に、リューの両親には連絡が行ったらしい。


 ただ、彼らも色々仕事があるだろうし、何より住んでいるのが遠方の地なので、来るのはもうちょっと先になるだろう――なんて思っていたのだが。


「どうも、お義父さんお義母さん」


「……やめろ、貴様にお義父さんなどと呼ばれると、背中が痒くなる」


「あら、私はお義母さんで構いませんよ? もう、身内なんですから」


 微妙そうな表情の親父さんと、ニコニコと笑うお袋さん。


 リューの両親は、なんと、俺達が連絡をお願いした一週間後には、もうこちらにやって来ていた。超早い。


 恐らく、連絡が入ってすぐに準備して、その翌日にでも飛行船に乗ったのだろう。じゃないとこの短期間でこっちには来られないはずだ。


「あ、それなら僕も、お義母さんって呼んでいいですか?」


 一緒に迎えに来ていたネルの言葉に、リューのお袋さんはニコニコとしながら応える。


「えぇ、勿論構いませんよ。うふふ、娘が増えたようで、何だか嬉しくなってしまいますね。ねぇ、あなた」


「……その問いは何も言えなくなるからやめてくれ」


 チラリと、視線で助けてくれと懇願してくる彼に俺は苦笑し、口を開く。


「とりあえず、ここで立ち話もなんだし、リュー達が待ってるから、我が家に行こうか。あと、悪いんだが、実は今日、もう一組お客さんが来る予定なんだ」


「ふむ? わかった、そういうこともあろう。どこのお方だ?」


「レイラ――俺の、魔族の奥さんの家族だ。羊角の一族の」


 そう、今日は、イルーナ達の学校が終わり次第、レイラのお師匠さんのエルドガリア女史と、レイラの妹のエミューも我が家に訪れる予定なのである。


 イルーナが、ウチにエミューを連れて来たいと言うので、どうせだからとエルドガリア女史も呼ぶことにしたのだ。


 リューの両親が来るのがもうちょっと先だと思って今日呼んだら、たまたまかち合ってしまった訳だが……まあ、彼らにとっても一応、これからは遠縁と言える存在になる……なるよな? あれ、どうなんだ?


 ……あんまりわからんが、顔見知りになっておいて損はないだろう。うん。


「ほう、羊角の……わかった、是非挨拶させてもらおう」


「とっても気のいいお婆ちゃんと、可愛い小っちゃな女の子なので、すぐ仲良くなれると思いますよ! あー、でも、小っちゃい子はちょっと人見知りなところがあるので、そこだけ気にしてもらえると」


 そんなことを話しながら、俺達は辺境の街アルフィーロ近くに存在している扉に向かい、我が家へと帰った。



   ◇   ◇   ◇



「お、おぉ……! この子が、私の孫……!」


 リューの親父さんが、リウを抱き上げる。


「だぁ、あう」


「はは……リウ、だったか。あぁ、確かにウォーウルフの血を引いているな。それに、娘の面影もある」


「あう、あぁ?」


 蕩けた顔で、リウをあやす親父さん。


「……今まで見たことないような顔してるっすねぇ、父様」


「ふふ、でもあなたが生まれた時も、こんな顔をしていたわよ?」


「へぇ? そうだったんすか。あの厳格な父様が」


「お、おい、余計なことを言うな」


「あら、ごめんなさい。でもあなた、今の顔を鏡で見た方が良いわよ」


「……孫娘が可愛いから仕方ないのだ」


「そうね、仕方ないわね」


「仕方ないっすねぇ」


 視線を逸らす親父さんに、ニヤニヤとするリューとニコニコとするお袋さん。


 仲が良さそうな家族達の語らいである。


 リウは、初めて会った祖父母相手でも、特に泣いたりもせず、抱き上げられても一切ぐずらなかった。


 賢い子――と思ったが、もしかすると、これは獣人だからなのかもしれない。


 獣人は、非常に鼻が良い。そのことはリューと一緒に過ごしていて、よく知っている。


 だから、リューの両親の匂いに、リューと同じものを感じて家族だと理解したのだろう。


「こ、これが赤ちゃん……赤ちゃんですよ、師匠!」


「ふふ、あぁ、そうさね。これが赤子さ」


「す、すごい小さいです!」


「そりゃあ、赤子だからね」


「こ、これで生命活動を行えているというのが、私には信じられないです……生命とは、すごいですね!」


「そうさ。命とは、ただそれだけで凄いのさ」


 リュー一家の横で、サクヤを囲んで話しているのは、レイラの妹エミューと、師匠のエルドガリア女史。


 どうやらエミューは、赤子というのを見たのが初めてらしく、興味津々ながらもどこかおっかなびっくり、といった様子である。


「それにしても、凄まじい力を持つ子だねぇ……流石、魔王と覇龍の子、ということかい。なんと独特な魔力をしていることか」


「それは……わかるです。この子の雰囲気、今まで見たことがないです。これだけのものを観測したのは、羊角の一族の中でも他にいないかもしれません」


 二人の言葉に、イルーナが反応する。


「すごいねぇ、やっぱり羊角の人達だったら、そういうのわかるんだ。精霊王せんせーとかもそう言ってたけど、わたしにはわかんないや」


「シィもわかんない! リウもサクヤも、ただただかわいー!」


「……それは真理。赤ちゃんは可愛い」


「はい! 赤ちゃん可愛いヤッター委員会所属の身として、シィとエンの意見には全面的に同意したいと思います! 赤ちゃん可愛いヤッター!」


「かわいいヤッター!」


「……可愛いヤッター。エミューも言って」


「えっ? ……か、可愛いヤッター?」


「素晴らしい、ここに今、エミューが赤ちゃん可愛いヤッター委員会に所属したことを宣言します!」


「おー!」


「……おー」


 拍手するシィとエンに、ウチの子らに付いて行けず戸惑うエミュー。


 その委員会、まだ消滅せずに残ってたのか。


「……ネルさん、ウチの子らが変なこと覚えちゃってるんですが」


「リウとサクヤは最高に可愛いから、いいことだね!」


 ぐ、と親指を立てる勇者様である。


 ――なんて、子供らがワイワイとやっている様子を見て、エルドガリア女史とレフィが微笑ましそうに笑う。


「あははは、アンタのとこの子達は元気だねぇ。子供の姿を見れば、その家のことがある程度わかるってもんだ。相変わらず、仲良くやっているようで何よりだよ」


「カカ、騒がしくてすまんの。家族が増えてからは、その騒がしさもひとしおでな」


「あ、そうそう、聞いてくださいよ、父様、母様! リウとサクヤの他に、フェンリル様方の子供が産まれて、もー、その子もすごい可愛いんすよ! リウの妹で、サクヤの姉で、三人とも仲が良いんす!」


「! フェンリル様の御子! それも、素晴らしい慶事だな!」


「あらあら、それじゃあこの子達は三人姉弟なのね」


「ほう、フェンリルの子供……それは、アタシも興味あるねぇ」


「ん、せっかくだからリル達も呼んでくるか。ちょっと待っててくれ」

 

 俺は、一旦部屋を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらもどうか、よろしくお願いいたします……! 『元勇者はのんびり過ごしたい~地球の路地裏で魔王拾った~』



書籍化してます。イラストがマジで素晴らし過ぎる……。 3rwj1gsn1yx0h0md2kerjmuxbkxz_17kt_eg_le_48te.jpg
― 新着の感想 ―
[良い点] 赤ちゃんの可愛さにあてられて、心なしか皆の語彙力が低下してるの好き。 [気になる点] 赤ちゃん可愛いヤッター委員会、入会届はどこに出せばいいんですか……! [一言] 今回も楽しく拝読しまし…
[気になる点] この様子ではレイラとの子供生まれた時、エミューは帰らなくなりそうですねw
[良い点] 子供たちの誕生以来タイトル通りにほのぼのしててとても良いですね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ