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魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする  作者: 流優
ダンジョンの日常 vier!!!!

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リューとの時間

 あと二話は嫁さんとの時間にしようか。


「にへへぇ」


 にこにこと笑みを浮かべ、わかりやすく尻尾を揺らしているリュー。


 コイツの尻尾はよく動くので、感情がわかりやすい。

 ご機嫌な時はすぐにわかるし、何かやらかした時もすぐわかる。


 リュー自身は、感情が丸わかりになるのがちょっと恥ずかしいらしく、「くっ、この尻尾……!」と葛藤している様子を数回見たことがあるが、あなたの尻尾は本当にとても良いものなので、そのままで良いです。そのままでいてください。


「おう、ご機嫌だな、リュー」


「そりゃあ、ご機嫌にもなるっすよ! 今日は、ウチがご主人を独占しても良い、ご主人独占デーっすからね。えー、本日を記念して、今後今日のことを『ご主人独占記念日』と呼んでいきたいと思うっす」


「ふむ、いいだろう。旦那として、甘んじて独占されようではないか。さあ、リューよ。旦那にしてほしいことを言ってみたまえ」


「それじゃあ、遠慮なく! えっとえっと……うーん……」


「うーん?」


「……よく考えてみると、日頃からご主人にはいっぱい色々してもらってますし、改めて何かしてほしいこと、って考えてみても、特に思いつかないっすねぇ」


 俺を見ながら首を捻り、そう言うリュー。何やねん。


「何でもいいぞ。尻尾を触ってほしいとか、耳を触ってほしいとか、両方同時に触ってほしいとか」


「ご主人、それらはウチの要望じゃなく、ご主人の要望っす」


「尻尾と耳を触らせてください」


「おっと、正直に来たっすね」


 苦笑を溢すリュー。


「しょうがないっすねぇ。ウチはご主人のデキたお嫁さんなので、甘んじてその要望を受けいれてあげるっすよ。……というか、大分今更っすね。いっつも別に、許可取らずに普通に触ってくるじゃないっすか」


「そう言えばそうだった。お前の耳と尻尾はすでに俺のものだった。自分のものに許可はいらんかったな。妻のものは俺のもの、俺のものは俺のもの! フハハハ、我は強欲の権化たる魔王! さあ、我が妻よ。観念して、我にそれらを差し出すのだ」


「はいはい。どうぞ、妻の耳と尻尾っすよ」


 そう言ってリューは、胡坐で座る俺の膝の上に座る。


 俺に、背中を預ける格好である。

 背丈の関係から、ちょうど口元に彼女の耳がくる感じだ。


「うむ! ――うむ、素晴らしい! まずこの尻尾! フサフサで、ツヤツヤで、最高の触り心地である。よく手入れされていて、美しい。枕にしたい。そして、耳! コリコリで、サラサラで、こちらも最高の触り心地である。……味も良い!」


 良い位置にあるので、あむ、と口で甘噛みすると、ビクッと身体を跳ねさせるリュー。


「ひゃぁっ! ちょ、ちょっとご主人、あむってするのはダメっす! こ、こう、ビクッてしちゃうっすから」


「我慢したまえ、我が妻よ! これは俺のものなのだからな!」


「も、もー……全く、ご主人がその謎の理屈を言い続けたせいで、もう我が家じゃそれ、当たり前のようにまかり通るようになっちゃってるっすからね。特にネルとか。その理屈を通して、あの子もウチの耳と尻尾、いっぱい触ってくるんすよ。レフィのもレイラのもよく触ってるし」


 うん、その光景は俺も見るな。


「アイツは、このダンジョンにおいて、俺の次に魔王に相応しい人材だからなぁ。こう、自由さ具合が。魔王に相応しい勇者とは何ぞや、って感じだが」


 実は我がダンジョンにおいて、自由人筆頭はネルである。


 いや、勿論アイツはかなりしっかりしているし、非常に頼りになる嫁さんではあるのだが、かなり欲望に忠実だったりもするのだ。


 本人曰く、「僕はみんなといる時間が、ちょっと少ないから! だから、家にいる間はいっぱいスキンシップを取らないとね!」とのこと。


 まあ、アイツに甘えたがりの気質があることは間違いない。

 言葉通り、家にいられる時間が短いから、ちょっと寂しいのかもな。


「フフ……ネルは、良くも悪くも、ご主人にすごく影響されてる子っすからねぇ。……じゃあ、ウチもネルを見習って、欲望に忠実にいきたいと思うっす! 具体的にはご主人、後ろからギュってしてください!」


 両手を万歳させ、抱き着かれやすい姿勢になるリュー。


「ふむ、いいだろう! 耳と尻尾を差し出したその献身に応えるため、我が妻が求めるだけギュっとしてやろうではないか」


 そう言って俺は、彼女を後ろから抱き締める。


 柔らかく、温かいリューの身体。

 大好きな嫁さんの匂い。


「お前の身体、あったかいなー」


「そうっすか? ……そうかもしれないっすねぇ。ウチ、みんなよりも体毛が多いっすから。でもウチ、冷え性なんすよ。手先がすぐ冷たくなっちゃって」


「お? あ、ホントだ。冷たいな。……よし、ならば、あなたの旦那であるこの私が、めいっぱい温めてあげるとしましょう」


 俺は、彼女の手を取る。


 手のひらを重ね、キュッと指を絡めると、リューもまた握り返してくる。


「えへへ、ありがとうっす。……やっぱり今日は良い日っす。とってもとっても、良い日っす」


「お前が求めるなら、明日も明後日も、ずっと良い日にしてやるさ」


 リューは、俺の肩に後頭部を預け、下からこちらを見上げる。


 二人、顔を見合わせ、笑った。


 新作もぉ……どうか、よろしくお願いいたします(小声)。

 下にリンクありますんで……(小声)。

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こちらもどうか、よろしくお願いいたします……! 『元勇者はのんびり過ごしたい~地球の路地裏で魔王拾った~』



書籍化してます。イラストがマジで素晴らし過ぎる……。 3rwj1gsn1yx0h0md2kerjmuxbkxz_17kt_eg_le_48te.jpg
― 新着の感想 ―
[良い点] この主人公のエロガキめ〜(イイぞもっとやれ!)新作はある程度まとまった話数でたら一気読みしようと思います!作者さん、良作ありがとうございます。どちらも楽しみにしてます。
[一言] 山田くーん! ポリバケツ10個持ってきてー! 砂糖だばぁぁぁ コーヒー飲んで…と うーん無糖なのに甘い!
[良い点] 砂糖多いカフェオレ飲みながら読むんじゃなかった
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