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春の昼下がり

春の陽気に誘われたのか、噴水のある広場は人で賑わっていた。

噴水の近くには、いくつもベンチがあり、思い思いに人々が過ごしている。



広場にはいくつかの屋台があり、昼食代わりに、こちらでもピタパンと呼ばれる、薄いパンにハムや野菜をサンドしたものを買ってきてもらった。

食べながらのんびりと桜を眺めるのは、なんとも気持ちがいい。

今日もルシアは側に立っていようとしたので、無理やり隣に座らせた。




「あー幸せだねぇ」


「あまり市井の者と同じ行動は、褒められたものではないのですが、、」


「いいじゃない、少しくらい 向こうの屋台のジェラートだって、貴族に隠れファンいるよー?」

「それに、入学したらこんな風にこれる保証ないんだし」


「寮に入るとはいえ、外出許可を取るのは比較的容易ですよ?」

「そういう問題じゃなくて〜」


まさか、見ず知らずのヒロインの恋愛のために世界が回り始めるとも言えず、曖昧に笑って濁した。



食べれば眠くなるのは、こちらの世界でも変わらずで。


帽子を横に置くと、馬車の中と同じように、ルシアの左肩を借りることにした。


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