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馬車の中で
幅広つばの帽子をかぶり、玄関ホールに降りると、すでにルシアが待っていた。
「では参りましょう、エミリーお嬢様」
「はーい」
二人きりで見せてくれる笑顔も可愛いけど、キリッとした従者の顔も嫌いじゃない。
門の外には、二頭立ての馬車が待機していた。
ユニコーンは、性格は大人しく、宝石を食べていきる。
宝石を食べ、排泄をしないから、街が衛生的なのはこの子たちのおかげもあると思っている。
ユニコーンの力と、操る御者の魔法のおかげで、馬車は揺れをほとんど感じず、室温調整もできる快適な乗り物なのだ。
「もうすぐ着くよ」
ルシアの声で目が覚めた。
久しぶりの街を眺めることなく、肩を借りて寝ていたらしい。
鏡を見ると、リップが取れかけていた。
よだれを垂らしてなかっただけマシだろうか。
ルシアの耳が少し赤いのは気のせい?
「歯ぎしりとか白目むいてたとか、やばい寝顔ではない、、はず」




