表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

好みの紅茶

「いつの間にかたくましい身体になっちゃって」


そう呟いたら、紅茶を淹れてくれていたルシアの手元が大きく乱れた。


魔法を使えば、部屋でお湯を沸かすのも簡単だ。

自分で入れることもあるが、ルシアの方が上手だ。


「世の中の何処に、覗きを悪びれずそんなことを口にする淑女がいるんですか」

「ここに? それにドア閉める時に、一応謝ったじゃない 気が動転してたから、メイド長にぶつかったわけで」

「その割には、ずいぶん身体つきを見る余裕があったんですね」


目の前に紅茶をおいてくれる。 砂糖一つ、ミルクはたっぷり、黙ってても熱すぎない温度に加減してくれている。


「見えたのは一瞬だったけど、この間ぎゅーってしてくれた感触とか、ベッドで横になった時とかまあ総合的に?」


ルシアが膝から、崩れ落ちた。

今窓から侵入者入ってきたら、私を守る前にやられそうだ。

「だから、そんな淑女らしからぬことばかりあなたは!」

「ルシアだって、私の個性だって言ってくれたじゃない!それにあなたじゃなくて、エマ!」



この間、約束させた名前呼びは、ルシアはあんまり守ってくれない。

カフスボタンは付けてくれているけども。


ため息まじりに、ルシアが口を開く。

「それでエマ、何か用があって僕の部屋に来たんじゃないの?」

「あ、うん ナディア姉様のお店に行きたくて」


ナディア姉様は学校を出てから、父から出資してもらいお店を開いている。

薬、香水、呪い道具なんかのお店だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ