十八 狂気
「この連載小説は未完結のまま約3ヶ月以上の間、更新されていません。」ってまた出ました。なので更新します。
とはいえ二千文字ですけど。
あと総合評価が50超えてました。いつのまに。てゆーか評価も……
累計18,309アクセス、ユニークアクセス4,154人だそうです。一話投稿から一年半くらいですけど、こんなに見てくれる人がいるとは……ん?ブクマ22?……俺が凄いんじゃなくて東方が凄いんですよねわかります
でもやっぱりうれしい。
駄文だし不定期亀更新だし。駄文だし駄文だし。
原作キャラ一人もいないのに……ただ感謝するだけです。
あ、前話までの全話を編集しなおしました。少しは読みやすくなってる筈です。
そして書けないシーンはカットしていくスタイル。
ストーリーにも関係薄いので許してください……
はい、というわけで戦略とかもろもろを教えてもらった。
とはいえ、僕は一発かました後は見学って感じだ。
こちらの軍勢もそれなりに強く遅れはとらないとのこと。
ちなみに、総攻撃を仕掛ける訳だが。まあ万が一に備えて月にお留守番の子たちもいるらしい。
やつらに概念結界を突破する術が無いとも限らないからだ。
「防衛はお任せください」
「頑張ってねー」
「はい、博麗様」
攻撃部隊は銀華が、防衛部隊は高御産巣日くんが指揮を執る。
部隊っていっても百人ちょっとしかいないけど。
「金色さん、これを」
「なにこれ……カード?」
術式を解析したら“念話”と“通話”が込められていた。
“念話”は喋らずに会話する術、“通話”は遠距離に音を届ける術。
それを組み合わせて長距離間での念話を可能としている。
「はい、“話符”というものです。これがあれば連絡が簡単になりますから」
「へー、ありがと」
「私たちはそれで連絡網を作っているのでご利用ください」
別にそんなアイテムに頼らなくても自力で術を使えばいいのに。
まあ集団での念話共有は結構な力を消費する。あらかじめ充電しておけば楽にはなるだろうね。
「あ、そうそう。銀華、一旦帰っていい?」
「え、ええ。決行は明日なので構いませんが……」
「ほら、白と黒置いてきちゃったからさ。銀華も無瞑忘れてるでしょ?」
僕がそう言うと銀華は腰に手を当て無瞑が無いことを確かめると、罰が悪そうな顔をした。
「金色さん、申し訳ありませんがあの子を連れてきていただけませんか?」
「いいよ。前日だし銀華も忙しいだろうからね」
「はい、すみません……」
◇◇◇
▽銀華
「思っていた方と大分違いました」
「金色さんがですか?」
「はい。博麗様が、です」
高御産巣日が柔らかな目で言う。
「仲良くなれそうです」
「……あなたにはどんな風に見えましたか?」
高御産巣日は基本的に人付き合いが悪い。
事実、他の子や兎たちには疎まれ、まともに口をきく者は私と無瞑だけだ。
そんな彼が無瞑と初めて会話したとき、「気に入った」と言った。
高御産巣日は狂気が大好きだ。
だからこそ“虚無”の研究をしている。
そして狂気に敏感だ。
無瞑の底にある狂気をも一瞬で見抜いた。
ならば、私が何千年も一緒に暮らしてやっと気づいた金色さんの狂気も……
「博麗様は……まるで凍った湖です」
どういう意味です、と聞こうとして口を開く。が、高御産巣日が言葉を続ける方が早かった。
「さあ明日の準備を始めましょうか。私は術の点検をしてきます」
そう言うと足早に研究室から出ていってしまった。
追いかけようとも思ったが止めよう。
私は開きかけた口を閉じ、研究室から立ち去った。
自分の為すべきことをするために。
◇◇◇
▽金色
さてさて。
転移魔術陣まで戻ってきた。
後ろには伊弉諾くんと伊弉冉ちゃん。
都庁もとい龍神邸のエントランスに立ちつくしていたところを拾った。
僕を捜しに行った銀華に置いてかれたようだ。
というわけで家に持ち帰ってきたのだ。
彼らは銀華の側近をしているらしく、明日も銀華と行動を供にするらしい。
仕事も全て片づけてたらしいしちょっと強引に連れてきてしまった。
まあ僕ん家から月なんて徒歩一秒だ。なんかあっても直ぐに戻れる。
なにより銀華が普段どんな風なのか知りたい。
軽く雑談しながら三振りの自信作たちを探す。
白と黒、それに無瞑の気配はどこかなっと。
白と黒の力は僕のそれと全く同じ質だ。それも当然、僕の力で作った上僕の力で活動している。
我が家には僕の力が充満してるため僕以外の力が紛れたらすぐにわかる。
魔力やら神力には指紋と同じように個人差があるのだ。
そのため僕は白と黒が家のどこにいるかは分からない。
だが銀華の力で活動する無瞑ならば分かる。
どうやら図書館にいるようだ。
無瞑は人化しないけど周囲の知覚はできる。僕のスケッチブックでも見せているのだろうか。
「んー、とりあえずは白たちを回収しよっか。図書館にいるみたい」
「図書館ですか。どのような書物があるのですか?」
これは伊弉諾くん。
「あー、図書館といっても本は殆ど無いんだよね。
僕の研究成果のレポートやらスケッチブックやらしかないよ」
「博麗様はどのような研究をなさるのでしょう」
こっちは伊弉冉ちゃん。
「いろいろ。まー最近は封印術とかやってたよ」
詳しく言えば、月に張った概念結界の改良や簡易化をしてた。
結界と封印は僕の専門分野だ。
かつて、僕が霊術を修得しようとした時。
僕が最初に組み上げた術は“障壁”。
あのころの記憶は何故か曖昧なんだけど、僕は何をトチ狂ったのかそれなりに高度な封印術に手を出したのだ。
今思えば、あれはかなり不自然な行動だったように思える。
なんかのアニメとかラノベの影響だろうか。
……何故そうしたのかは全く思いだせない。
アレか?駄神様の所為か?
……まあ分からん事を考えてもしかたない。
僕には特典2があるから早く始めた物ほど熟練度が高い。
だから最初期から修得していた結界と封印が得意なのだ。
まあそんな感じで雑談していたら図書館についた。
壁どころか宙ににすら本棚が並ぶ、だだっ広い空間。
「これは……」
「殆どの本棚が空ですね……」
うん、まあそもそも図書館創った理由は、未来の人間たちの本を買いまくるためだし。
と、黒たちの声が聞こえた。
スケッチブックの区画からだ。
そちらに進むと黒と白の姿が見えた。
近くのテーブルには銀の鞘の刀が置いてある。
無瞑を見るのは久しぶりだ。……というか一億年ぶりだ。
銀華と再会してからまだ半日ちょっとしか経っていないのに、やけに久しぶりな気がした。
『銀華も無瞑忘れてるでしょ?』
無瞑の能力は銀華にとってかなり大事。金色宅に無瞑を忘れてきたのはかなりの痛手である。
『アレか?駄神様の所為か?』
その通り。




