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東方金色伝 ~ GREAT GOLD ONE  作者: 黄緑
弐ノ章
21/23

十七 孫神


 原作ッ!いったいどこに逃げたぁッ!


2017/06/26 一部修正



「金色さんっ!」


 自動ドアが開く間も惜しいとばかりに銀華が入ってきた。


「どしたの?銀華」


「おや、龍神様。いかがされました」


 僕と僕の前にいる銀髪の好青年が銀華に言う。


「え?高御産巣日?なぜここに」


 そう。この銀髪くんは高御産巣日くんだ。

 たぶん、さっきなるべく会いたくないとか言っちゃった(フラグ建てた)からだろうね。会っちゃった。

 ただ思ってたよりマトモだった。……いきなり襲ってきたりしたけど。ちゃんとおじゃましまーすって言ったのに……


「何故も何もここは私の研究所なのですが」


「あ、あぁ、そうでしたね」


「で、どうしたの?」


「あ、金色さん、ご無事でよかった」


「ん?何かあったの?」


「い、いえ……申し訳ありません、金色さん。」


「なにが?」


 何かされたっけ。


「玉兎たちがご迷惑おかけしました……」


「ああ、なんだ。別にいいよそんなの」


「本当に申し訳ありませんっ、兎たちには厳しい罰を与えておきます……」


「いいっていいって。あ、ウサミミたちの隔離結界を解除しとくね」


「……ありがとうございます……ところでなぜここに?」


「ふらふらしてたらついた」


「……そうですか。高御産巣日、何か無礼を働きませんでしたか?」


「いいえ、何も」


 嘘付け。おもいっきり殺しにきてたよね。

 ……しれっと嘘つくなあ……しかも自分の創造主に。僕も前にいるんだよ?高御産巣日くん、結構肝が太いね。


「ならいいのですが。本当ですか?」


「ええ。もちろんです」


「信用できません、あなたは以前もそうやって──」


 そのまま説教が始まってしまった。

 信用できないとか言われてるあたりが高御産巣日くんの性格を伺わせるね。

 しかし銀髪といい、口調といい、まるで


「親子みたい」


「まあ正しいですね。私は龍神様に創られた存在ですから」


「確かに、そうです。ですがあなたは私とは──」


 うん、説教が止まらない。

 十億年ほど昔の銀華なら今の言葉で狼狽えて可愛かったのに。


 銀華もお母さんしてるねえ。

 僕なんて……親子ってより()妹や親友って感じだった。


 それなのにこんなに立派になって……時が立つのは早いなあ……

 僕も年をとったものだ。外見がちょっとしか変わらないから実感わかないけど。

 もう少女といえる見た目だろう。小学三年生?まだ幼女じゃん、とか言われるかもわからんけど。


 ◇◇◇


「……龍神様。博麗様との御用事は済んだので?」


「……仕方ありません、続きは後日、ということで」


「ええ、お待ちしております」


 お、終わったみたい。長かったな。三時間と二十五分か。

 かつて黒に白といっしょに説教したときの二倍弱だ。


 僕は高御産巣日くんの研究レポートを見て時間を潰してたんだけど。うん、良い出来だ。

 高御産巣日くんは“因果”の力で“虚無”を抑える研究をしているようで、その成果が“多重界計画”なんだね。

 詳しい原理は省くけども、まあ要するに運命を制御することで虚無の浸食・拡散を抑える、というもの。


 やー、僕じゃ絶対思いつかんわ。

 やっぱこのへんが非凡と凡人の差だねえ。

 僕は所詮凡人。ちょっとブースト(特典2)かかってるだけ。


 でも、ここと……ここと……それにこの辺はもっと効率化できそうだ。

 一応僕も虚無を消し去る研究はしてたからね。もうやめたけど。

 まあこういうのは知識と経験の差だ。特に、僕には駄神様の基礎知識があるし。



「金色さん」


「ほいほい、何?」


「高御産巣日もいることですし……ここで一斉浄化の説明をさせて頂きます」


 そういえば家から出てきた目的はそうだったね。すっかり忘れてたよ。何か銀華のお宅&家族を見に来た気分になってた。


「あ、お願いね」


「はい。お任せください」


 銀華は微笑んだ後、言葉を続ける。


「金色さんにはデカブツを潰して頂きたいのです」


「あれ、そんなんでいいの?」


 僕が一人で全滅させてもいいんだよ、と僕が言うと銀華はいいえ、と首を振った。


「金色さんの強さを私が創った子たちに見せるいい機会ですから。

 それに……私の子たちを見て頂きたいので」


「ん?なんて?」


「いっ、いえ!なんでもありません!」


 それに、の後は声が小さく聞き取れなかった、……なんちゃって。狐の聴力()はしっかりその言葉をとらえている。体のスペックが高すぎて僕に難聴系主人公は難しそうだ。


 軽く目を逸らしながら顔を赤らめる銀華。

 可愛い(確信)。

 ごちそうさまです、と思いふと横を見ると高御産巣日くんが暖かい目で銀華を見ていた。


 この目、たまーに銀華が僕に向ける目にそっくり。

 なんつーかこういうとこも親子って感じがする。

 そりゃあそうだよねえ。

 銀華の子だもん。……つまり僕の孫か。

 ……うん、これは考えんのやめよ。なんか嫌な感じがした。



 もう銀華がヒロインでいいんじゃないかな(適当


『銀華のお宅&家族を~』

 いつも話が脱線して元の目的を忘れる。まあ設定解説が多いからですね。自重はしませんが。


『難聴系主人公』

 「え、今なんて言った?」「な、何でもないわよこのバカ!」っていうやつ。


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