外伝 無瞑の観察日記 参
2016/03/20 閑話を外伝に変更
2017/06/26 一部修正
私の名は無瞑という。
銀華様の愛刀だ。
日々を銀華様の腰にぶら下がりながら周りの観察をして過ごしている。
“継承の術”から10年。銀華様は明後日。独り立ちするつもり。らしい。
昨日の夕飯の時。そう言っていた。
つまり。何年間になるかは。わからないけれど。
しばらくは妹たちと。会えなくなるどころか。“心話”もできなくなる。
境界と顕界間での。“心話”は。私達では力不足。
今まで私は。銀華様と“心話”を。したことが無いし。
……するつもりも。無い。
話し相手が。居なくなるのだ。
辛くなったら。銀華様に“心話”すれば。いいだけだから。心配していない。けれど。
妹弟と会話できなくなるのは……。
「金色さん。今まで本当にお世話になりました!」
「いいっていいって。それに仕事を押し付けてるのは僕なんだし。
……じゃあ、頑張ってね!」
「はい!頑張ります!
では、またいつか!!」
金色様と銀華様の。別れの挨拶を聞きながら。
私も。白と黒に。別れを告げた。
突然だけど。銀華様が継いだ。仕事の内容をまとめようと。思う。
一つ目。創造神代行として。“歪み”の消去。
二つ目。これから発生する。ケガレを減少させる。システム創り。
三つ目。星の観察。
以上だ。
……え?三つ目が変。だって?
全然。変では無い。
金色様がずっと続けていた。年に4度の。星空観測会。
星々の生死を。確認するための物だそうだ。
星にも魂がある。それも。場合によっては。崩壊と同時に。大きな歪みを生じさせ。世界を削るという。
それならば。確かに監視は。必要だろう。
……この仕事。実は銀華様がする。必要は無い。
でも。二つ目のシステム創りをするために。
どうしても。金色様の家と月を。つなぐ転移陣の機能を。切る必要があった。
そうすると。金色様が星空観測会を。続けるには。
いちいちスキマを。通らなくちゃいけない。
それは申訳ないと言って。銀華様がすることになった。
さて。月面に転移した。
月には。大気が存在する。
月は月でも。金色様が張った。概念結界の。裏側の月だけど。物理的な裏ではなく。
ここから銀華様の。仕事は始まるのだ。
……私はたまに能力で。それとなく手伝うだけで。
日々を銀華様の腰に。ぶら下がりながら。周りの観察をして。過ごすのだろう。
次から二章!
知ってた?これ、東方の二次創作なんだぜ
……原作キャラ出したい
『“心話”』
金色が使っていた“念話”とは根本的に違うもの。とはいえ効果はほぼ同じ。
『裏側の月』
やっと原作のワードが……ッ