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東方金色伝 ~ GREAT GOLD ONE  作者: 黄緑
壱ノ章
11/23

十一 瞑想


 本日2話目。もともと前と同じ話だったのですけども。一話につき約1700~2500と決めているので分割しました。


2017/06/26 一部修正



 さて、訓練場に来た。

 毎朝思うけど図書館と訓練場が大きすぎるせいで移動が少しめんどくさい。

 これくらい別にいいんだけどね。


 まずは霊力・妖力・魔力・神力量のチェックをする。

 どうやら霊力・魔力は前と変わっていないみたいだね。

 妖力は……大体1.5倍くらいになってる。これは妖怪の因子を取り込んだのが原因だろう。


 ここまではいい。問題は神力。

 前の0.6倍になってる。

 あの“継承の術”は僕の創造神としての信仰の半分を銀華に行くようにする機能も含まれてた。


 “継承の術”以前の僕の増える神力量を毎時100とすると今は60。

 銀華は“継承の術”以前は75。今は前の約1.65倍だそうだから125。

 つまり銀華へ50の譲渡には成功している。僕の神力量が10、余計に増えてるんだよ。


 どっから湧いて出てきてるんだろうね?

 ……ん~…………あ。


『多分“創造”ではない“何か”を司る神になるんだろうけど。』


 ……“継承の術”を組みながら僕が考えてたことだ。

 直前のことなのに忘れてたとか……

 駄神様と話したせいかな?やっぱりろくなこと(ry


 そうと決まれば能力のチェックをしよう。

 別のナニカを司っていて信仰を得ているなら能力が増えている可能性は高いし。

 前も言ったけど【程度の能力】は魂と密接に関わっている。

 つまり瞑想で自身の魂精神世界に入りこめば自分の【程度の能力】が分かる。



 「ちょっと能力見てくる」、と銀華たちに言ってから座禅を組み、僕は目を閉じた。



 木々に挟まれ、暗く、整備されていない土の道をひたすらにまっすぐ進んでいく。

 この光景(精神世界)は人によって違うらしく、銀華は冷たい水中らしい。


 しばらくすると地面が円形に無い部分が見えてくる。

 地面が無いところ、それは“虚無”だ。

 今はまだ小さいけど、ほんの少しずつ、だんだん広がっている。

 道が全部虚無に侵食されたら世界は終わりだ。

 このペースで行けばあと数百億年はもつけど……これから魂は増え続ける一方だ。そんなにはもたないだろう。


 虚無を踏まないようにし、更に進むと四つの祠が並んでいるのが見えてきた。前までは二つだったんだけど……


 一つはボロボロで、残りは綺麗だ。

 ボロボロの祠の中には【?ら?る??を?造す??度の??】と書かれた札があった。

 半分以上の文字がかすれて読めなくなってしまっている。

 以前は【あらゆるものを創造する程度の能力】と書かれていた。

 残りの祠にはそれぞれ【陰と陽を反転させる程度の能力】、【あらゆるものを化かす程度の能力】、【産業を司る程度の能力】と書かれた札があった。


 それを確認してすぐに、僕は現実へと浮上していった。



 目をゆっくりと開けると、目の前で白と銀華がオセロをしていた。


「どうして訓練場(ここ)でオセロしてんの?」


「あ、主様、おはようございます。」と白。


「ちゃんと【創造する程度の能力】があったので何かを創ろうとして」


「最初に思いついたのがオセロだったと。早くないけどお早う、白。」


「ええ。でもダメですね。形が歪んでいます。ほら。」


 駒の一つを渡してきた。確かに完全な円形ではないのが見てわかる。

 この辺は修行で何とかなると思うから頑張れ。



 えーと、どうやら僕は産業を司る神様になったっぽい。

 でも【産業を司る程度の能力】ってどんなことができるのかパッと思いつかないし、もう一つの方を試してみようかな。


 【あらゆるものを化かす程度の能力】……いかにも狐な能力だ。

 【あらゆるものを創造する程度の能力】にも“あらゆるものを”はついていた。

 これは概念でも存在でもなんにでも対象にできるという事だ。

 まさにチート。えげつない。


 とりあえず手に持っていたオセロの駒を歩兵に“化かし”てみた。

 どっからどう見ても将棋の歩兵。形も重さも違うし裏には“と”と書かれている。

 探知や看破、結界など様々な術を使ってみてもオセロの駒だとわからなかった。

 銀華や黒にも歩兵に見えるらしい。

 なんか悔しい。負けた気分。

 戻れ、と念じると簡単にオセロの駒に戻った。


 他にも僕を銀華の姿に化けてみたり尻尾と耳を消してみたり。

 色々やったけど魂や記憶は変わらないみたいだ。

 銀華になっ(化け)たとき、身長差に戸惑ってこけそうになった。特典2のおかげですぐ慣れたけど。

 でも変えようとすればできそうなのが少し怖いね。


 さらにこの能力、すごく燃費がいい。

 【あらゆるものを創造する程度の能力】や【陰と陽を反転させる程度の能力】はめちゃくちゃ疲れるからなあ。

 なんと当社比約20倍だ。

 使い勝手も【陰と陽を反転させる程度の能力】とはダンチだし。

 まさにチート。いやーえげつねー。


 と半ばふざけた思考をしているとお腹が減っていることに気付いた。

 体内時計は9時を教えてくれる。

 丸一日寝ていたらしい。

 とりあえずお茶づけでも作ろうかな。



 今回と閑話、設定を入れて壱ノ章は終了です。


『(ry』

 (略)をさらに略した書き方。


『図書館と訓練場が大きすぎる』

 訓練場はそのへんの体育館2×2×2のサイズだったが改築。現在は4×4×4のサイズ。斬撃を飛ばしたりを普通にするようになったので狭くなった模様。図書館はとてつもない大きさ。金色の今までの研究成果や書いた魔導書、スケッチブックがある。未来、大量の本を購入することを見越して大きめに作られたのだがスケッチブックが容量のほとんどを占めてしまっている。


『体内時計』

 金色は長年、超規則正しい生活をしたおかげで秒単位で現在時刻がわかる体質になった。


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