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しんだ½—

いやー、寒いですね。


え?そうでもない?


あっ...ごめんなさい、おれ既に死んでたわww

マジ幽霊とかなんなん?おれ、このまま美少女ネクロマンサーに助けられたりしないかな?


まあそれは置いといて。


あれですね、死んだし死んだなんとか戦線やら、優ー待離脱ーとかのネタ使うとこれリアルに洒落にならんな。


あ、もういい?

わかった、本題に入るよ。


はい、今イメージを的なの送るから


(´-`).。oO☆☆☆


20××年4月2日


ふと、目が覚めるおれ。


「.....あぁ...まだ2時かよ...入学式まで時間はあるな......」

そう、今日はおれの春からのスタート最初の日だ。

家にはおれだけ。ひとり暮らしだからな。


じゃあ、読者の皆さん

おやすみなさー──ん?


今おれ逆さまで時計見たよな?


ってことは......ッ!!!


現在9:50分、つまり下等な生物にもわかるように説明してやるとすると。


遅刻。はい、遅刻寸前です。


式は13時からなのだが、道が長いし、行ったこともないから早く出ようと思ってセットしたのだが...。

まさかこのざまかよ......。


「やべええええっ!どのくらいやべーかって言うとT○itterで未成年なのに「お酒美味しかった笑」とか写真つけてツイートしちゃうくらいやべえよ!!」


はよ、着替えて!メシ...はいいか!

行こう!


現在10:15分

よし...このまま行けば、なんとか...。


ん?あれってウチの制服か?


高校のすぐそばにあるコンビニに一人の女の子がいた。その姿は誰がなんと言おうと美しかった。


やべえ、かわいい...髪は整ってあるし、スタイルも多分だけどいい...。


でもなにしてんだろ?まあ時間はあるし...聞いてみるか。


「あ、あのー...奏鳴高校の人です...よね?」


「?...うん、そう」


あ、やっぱり。バッジがⅰってことは...おれと一緒だよな。

ちなみにウチの高校は進級するたびにバッジを付け替える。上がる度に数字が変わるシステムだ。

おれは1年生だからⅰ

2、3年生はⅱ、ⅲとなっている。


「えっと...入学式...行かないの?」


「人生の?」


「まだ始まってなかったの!?」


「じゃなくて...奏鳴のだよ。13時からだよ?今からならまだ会場には入れるし」


「少しヤンチャしたくて」


「oh......って、道わかんないんだけじゃないのか!?」


「いつから道がわからないと錯覚していた?」


「なん...ってやらせんな!なら行こうよ、おれも行くしさ」


あれだ、わかった残念美人だこの人。


バス使って普通に12:06分か...いける...ッ!


でもその...なんだ...この人...残念だけどすげえキレイ...っと、いかんいかん。変に思われちまう。


「ありがとうございましたー!」


「はいはい、兄ちゃん、入学おめでとうよ!」


「はい!」

なんとも活きのいい運転手さんだ。


「えーっと...名前聞いてなかったけど、親とか来てないの?」


「小さい頃に生き別れたの」


「もう少しまともな嘘をつけよ!?」


はぁ...先が思いやられる...。


後はこの信号渡るだけか、よし。時間には間に合った。


ん?猫か...って、おい?危なくないかあれ、トラック来てんのに見てすらねえで寝てやがるぞ...。


「...行くしかねえよな」


その刹那──隣にいたはずの彼女は飛び出していた。


「おまえ...ばか!急げ!来ちまうぞ!」


「わかってる...けどこの子が」


猫の方は苛立っている。


「あーもう!」


俺は走った。全力で。


多分反射だったんだと思う。気づいた時には彼女と猫を横断歩道の外に投げていた。


そしておれは───


はい!カット!カット!

いやー、どうよ?このかっこよさ!

カゲ○ウデイズみたいじゃね?


笑えねええええ...!

おれ、これからあの子と仲良くなりたかったんだけど!?青春したかったんだけど!?


あ、ちなみに下の方はおれの体があるわけよ。

血まみれの。


...ま、助かったんなら良かったよな。

でも...もう少し生きていたかったなあ...親とか...アイツを残しちゃうのはなんかやだなあ...。


どうせ、あの人たちクソ泣くんだろうなあ...わりぃ...悲しませたくなかったんだけどな...。

できるなら...彼女と少しだけ一緒にいたかった...。


「その願い─叶えてやろうか、人間クン」


え?


─To be continued─

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