体験29 更正
今回は激しい戦闘シーンは望まないで下さい。
幸子はチェーンソーを持って突進してくる。
勇輝はそれをギリギリで避ける。
チェーンソーは後ろの装甲車に当たる。
火花が飛び散る。
「避けないでよぉ。」幸子が言う。
「おい!止めてくれ!無駄な争いはしたくねぇんだ!」勇輝が言う。
しかし、幸子は聞く耳を持たない。
今度はチェーンソーを横に振る。
「クソッ!」勇輝は持っている89式小銃で受け止めようとした。
ヂュィィィィィン
火花が飛び散り、89式が真っ二つにされる。
「な!?」勇輝は信じられないような顔をしている。
「アハハハハ!そんなので防げる分けないでしょ。」幸子が言う。
勇輝は真っ二つになった89式を投げ捨てる。
「止めろよ!何でこんな事するんだ!」勇輝が聞く。
「だって………もう現実でいじめられるのは……嫌なのよぉぉぉぉ!」そう言ってチェーンソーを振り回す。
(クソッ……殺さずに済む方法は無いのか?)勇輝は幸子のチェーンソーを避けながら考える。
(とにかくチェーンソーを!)勇輝は腰に刺していたコルトガバメントを取りだし撃つ。
ドンドン
二つの銃弾のうち一つは外れたが、もう一発はチェーンソーのエンジン部分に命中した。
チェーンソーが止まる。
「………。」無言のまま幸子はチェーンソーを投げ捨てる。
そして、スカートの中からサバイバルナイフを出した。
勇輝はガバメントを構えて幸子に向けている。
「いい加減にしろ!こんな事してもなにも起きないぞ!」勇輝は必死に説得する。
「やめたいよ………」幸子は意外な言葉を発した。
「え……?」勇輝が唖然とする。
「でもね………やめるきっかけがないの……」幸子は言う。
「誰かに止めて欲しいのよぉぉぉぉぉぉぉ!!」幸子はサバイバルナイフ持って勇輝に向かってくる。
「うわぁぁぁぁ!」幸子の目からは涙が出ている。
幸子が向かってくるが勇輝は避けようとしない。
ドスッ
サバイバルナイフが勇輝の横腹に刺さる。
「え……」幸子が信じられないような顔をしている。
「これで満足か?」勇輝は幸子に言う。
サバイバルナイフを幸子は抜いて地面に落とす。
カラン
サバイバルナイフには、血がついてる。
「どうして避けないのよ!」幸子が言う。
「お前が…きっかけがないって言ったから作ってやったんだよ。」勇輝は横腹を押さえながら言う。
「ありがと…」幸子が言う。
「別に礼なんていらねぇよ。ゲームじゃなかったらキレるけど……イテテ。」勇輝は傷口を押さえる。
「ありがとう!!」そう言いながら幸子は勇輝に抱きつく。
「ばか!傷口が………いってーーー!!」勇輝が言う。
「あ、ごめん。」幸子が謝る。
「良いんだよ。とにかく手当てだな。」勇輝は言う。
「あ!」幸子が思い出したように言う。
「どうしたんだよ。」勇輝が聞く。
「全部の門と装甲車に爆弾仕掛けていたんだった。」幸子が思い出したように言う。
「はぁ?まさかそれって時限式じゃないよな。」勇輝が聞く。
幸子は時計をみる。
「あと、5分で爆発するかも……」
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