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キール  作者: タコ中
キール
25/39

体験25 お仕置き

今回ちょっと怖い

それと、一人のキャラ崩壊するかも……

「あと11時間か……」勇輝はそう言いながらため息をつく。

いま勇輝達がいるのは金沢工業大学ライブラリーセンターの8階だ。

工大は完全に封鎖されており、1つの門を除き全ての門は工大のバスや、除雪機などで完全に封鎖されており、戦車でもなければ開かなくなっていた。

「なぁ、女子たちはなにしてんだろうな?」武が言う。

「下らないな……」健二が言う。

いまは監視は2時間交代で3つのグループに分けて監視を行っている。

そのお陰で監視を一回終えると、4時間のフリータイムがある。

ちなみに女子は監視無しとなってる。

さらに調理班もいる。食べたい物は出来るだけ作ってくれるそうだ。

「気にならないのか?」武が言う。

「気になるもなにも、なにする気だよ。」利哉が言う。

「フッ……覗くのさ」武が当たり前のように言う。

「………殺されても知らねーぞ。」勇輝が言う。

女子たちは10階と最上階の11階を占拠している。

「ゲームだから良いじゃん。」武が言う。

「そうだけどさ……現実世界に戻ったらどうなるか……」勇輝が言う。

「ん~~そう言われると良いかなと思ってきたな。」健二が言う。

「おい!お前しっかり者じゃないのかよ!?」利哉がびっくりする。

「いやいや、いま考えると、現実世界でやったら犯罪だぞ。ゲームの中なら……」健二が言う。

「まさかそんなヤツだったとはな。」利哉がガッカリする。


「行くか?」武が聞く。

「いいぜ!」健二が親指を立てて言う。

「もう駄目だなコイツら……」勇輝が諦める。

健二と武が階段に向かった。

「俺達は時間まで寝るか。」利哉が言う。

「そうするか。」勇輝は同意した。

二人は机で作った。簡易シングルベッドに別々に寝た。








その頃健二と武がエレベーターホールにいた。

エレベーターホールの横は階段がある。

「どうする?健二さん?」武が聞く。

「ここは階段でいこう。エレベーターは鉢合わせの危険がある。」健二は分析しているが、この二人は覗きにいくのだ。

「OK!」武が階段に向かった。

「クリア!」武が言うと武は階段を上る。それに続いて健二が階段を上る。

9階に二人は来た。

ここは、武器庫として使っており、誰もいない。

「いいか?この先は見つかることは死を意味すると思え!」健二がカッコよく言う。

「イエッサー!」武が敬礼をする。

二人は男子立入禁止という看板の横をすり抜ける。

二人は10階に来た。しかし、エレベーターホールは誰もいない。

「あれ?」武が言う。

「見張りがいないだけかもな。」そう言うと、健二はその階のホールへと続く扉へ手をかけた。

「行くぞ。」こそこそ言う。

「イエッサー」武もこそこそ言う。


ガチャ


しかし、思いとは裏腹に誰もいない。

「あら?」武が間抜けな声を出す。

「おかしい……ここにいるはずなんだが……カモフラージュか?」健二が言う。

何度も言うが、二人は覗きをしているのだ。

「よし!隊長!11階に行きましょう!」武が敬礼をしながら言う。

「おう!」健二が親指を立てて言う。

「階段は……クリア!」武が先人を切る。

健二もついていく。

二人は11階に来た。

ここもエレベーターホールには誰もいない。

「フッフッ……見張りがいないとは不用心だな……」武が言う。

「では行くぞ。」そう言うと健二は11階のホールへと続く扉へ手をかけた。

すると、


チン


エレベーターがこの階についたことを知らせる音だった。

「え…………」二人は確信を持てた。

(死んだな……)

エレベーターの扉が開く。

エレベーターの中から佐紀と未来が降りてきた。

「え…………」佐紀と未来も信じれない光景を見た。

無言が続く。


「…………」

「…………」

その無言を破ったのは健二だった。

「お、俺は無理矢理連れてこられたんだ!」健二はそう言って逃げる。

「待ちなさい!」未来が健二にグロックを向ける。

「……はい」大人しく健二は武の横に正座する。

二人は正座している。

「どうする?この二人?」佐紀が言う。

「そうねぇ……覗こうとしたことは事実みたいだし、お仕置きだね♪」未来が言う。

健二と武は震えている。

「な、何をするんでしょうか……」武が恐る恐る聞く。

すると佐紀がにこやかに笑い言う。

「これから(お仕置き)受けるんだから知る必要無いでしょ。」

そう言うと正座する武を佐紀が引っ張ってホールへと続く扉へ引きずる。

「や、止めてくれーーー!」武が叫ぶが空しく引きずられていく。

そして、扉の向こうへといき、扉が閉まる。


バタン


そして、しばらくして

「ギャァァァ!や、止めてくれぇぇぇぇ!うわぁぁぁ!」武の叫びが扉の向こうから聞こえてくる。

健二は立とうとする。すると、未来がグロックを突きつける。

「慌てなくても次、あなたの番だから。」未来は言う。

すると、扉が開く。

中からヨロヨロ武が出てきて、正座する健二の前に倒れる。

そして、ずっと繰り返して同じことを言ってる。

「ごめんなさい。もう覗いたりしません。ごめんなさい。もう覗いたりしません。ごめんなさい。もう………」

「次の方どうぞ~」佐紀が扉を開ける。

「遠慮しときます。」そう言うと健二は逃げようとする。

しかし、襟首を未来に捕まれ扉へ引きずられていく。

「ひっ……やめて……」その願いも空しく健二は引きずられていく。

そして、扉の向こうへと行く。

「一名様ご案内します~♪」そう言いながら佐紀は扉を閉めた。


バタン

今回のはおまけみたいなものです。

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