体験10 動き出す
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幸子は殺した人たちから弾や、上下二連式散弾銃を拝借して3階の駐車場いた。
駐車場も閉鎖されており、ゾンビは一体もいないが、封鎖してある金網のシャッターには数体ほどたむろしている。
幸子はまず先に鍵のかかっていない車を探し始めた。
そして、一台の軽トラックに鍵がかかっていなかった。軽トラックの荷台には、農作業でもしていたのか木箱のなかに大型のチェーンソーが入っていた。チェーンソーはガソリンで動くタイプで、チェーンソーの中にはたっぷり入っていた。
そのチェーンソーを徐っ席にのせゾンビが集まっている金網のシャッターに向かった。そして、上下二連式散弾銃を構え、撃った。
ドンドンドンドンドン
至近距離で散弾を食らったゾンビは大きな風穴を開けて力なく倒れていった。そして、倒しきると、横にあるシャッターの開閉装置に向かい、シャッターを開けた。
幸子は軽トラックに戻ると軽トラックのエンジンをかけた。
「………次はどこにいこっかな♪」幸子は軽々しく言った。
幸子は完全に“生きている人”を殺すのが楽しみとなってしまっていた。
軽トラックは御経塚イオンの3階駐車場を勢いよく出ていった。
一方、野々市中学校の体育館で籠城していた勇輝達は逃げ出すことにしていた。
「……どうやって逃げるんだ?」武が聞く。
「扉の向こうはゾンビで一杯だぞ。」利哉が言う。
「それに誰が開けるんだよ。」ほかの男子が言う。
佐紀がいい始めた。
「扉を一人分だけ開けて一体ずつ倒していけば?それと、行きなり外に逃げてもいいんじゃない?」
「……。」みんなは無言になる。
「なんか変なこと言った?」佐紀が聞く。
「それしかないだろ。」そう言ってみんなは座っていたが、立ち上がって円陣を組始めた。
「んじゃ、いくぞ!」利哉が言う。
「おおーー!」みんなが声をそろえて言った。
次はいつになるかな………