体験1 招待
最初はプロローグです。
「ただいまーー。」
そう言って自宅に玄関を開けたのは、野々市の市内に住む田中 勇輝(たなか ゆうき)だ。
「お帰り。」
と母がキッチンで晩御飯を作っている。
「なんか勇(勇輝のこと)あてで封筒来てたわよー。」と母が言う。
勇輝がリビングの机を見ると茶封筒がおいてあった。確かに宛名は勇輝になっている。
「珍しいな。」
と言いながら封筒を開けた。
中には一枚の紙と「特別ご招待券」と書いてある長方形のチケットが入ってた。
紙にはこう書かれていた。
「今回はKANAMEが作りました「キール」の特別ご招待をさせていただきました。この「キール」は、体感型のゲームとなっており、実際にゲームの中でプレイしているような感覚が味わえます。プレイヤーは、自分自身となっており、コンピューターですぐさまプレイヤーの体力などをゲーム内にインプットします。ステージが石川県野々市市ということもあり、この度は一般体験前の完成プレイにご招待させていただきました。」
「おお~」勇輝は一人でいっている。
なぜなら、テレビでもこの「キール」は騒がれており、しかも体験前に遊べるからである。
招待の日は日曜日ということもあり、
「母さん、なんか招待されたしいってきていい~?」
「いっていいよ。」と母はすんなり了承してくれた。
こうして、その週の日曜日金沢市の新しくできた、KANAME石川支社にタクシーで向かった。
野々市市は町から市になるので、ご了承ください。
もし、自分の家が出てきても怒らないでください。