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勇者と魔王の定義

連続投稿~♪


それより、さっき見たらお気に入り登録が二件も!!

感謝感謝です;;;;



一部訂正

1月21日22時35分

【勇者】

 勇気のある人。勇士。


【魔王】

 仏道修行や善事を行おうとする気持ちを妨げる天魔の王。欲界の第六天の王。

 人に災いを与えたり、悪の道に陥れたりする魔物



 携帯の国語辞典機能より。。

 やっぱりだよなぁ・・・??とかついつい真面目に検索をかけてしまったのはナイトから聞いた勇者像があまりにも俺の想像とかけ離れていたからだ。

 この世界の勇者は聖剣【なんちゃら】(覚えきれなかった・・・)の持ち主で、人間。

 世界の果てにあるベーディアーの谷にある城に住んでいるらしい。

 勇者城に住んでんのかよ!!とか驚きつつもここまではまだいい。


 問題はそこからだ。

 曰く、沢山の仲間と共に村や街を襲って若い娘を攫い、金目の物を盗んだりとか、一晩の内に国を一つ滅ぼしたりとか。。。。






.......Why???????


 まぁ悪行の絶えないこと絶えないこと。

 耳を疑うような事をスラスラと淀みなくあげていくナイトに「もういいデス・・・」と頭を抱えて俺は懇願した。

 俺の勇者像がガラガラと崩れて言っちゃうからヤメテーと心の中からもお願いすれば、ナイトは耳をピクピクと動かした後に肩を竦めて話を止めてくれた。


 しかし、何故そんなものをこの世界の人々は勇者と呼んでいるのか。

 寧ろ、盗賊なんじゃね??とか思うが、ナイトは『違う』と首を振った。

 俺には違いがさっぱり分からんよ、ナイトさん。

 と本気で首を傾げたら『聖剣を持ち、操れるものが勇者だと伝承にあるのだ』と言われた。

 聖剣は勇者にしか触れないらしいので、だから勇者・・・なんだとさ。


 じゃあ、俺は何故魔王なのか。何が基準なのか。魔剣とか何にもないんだがホントに俺は魔王なのか。

 と試しに聞いてみたら『髪が漆黒で瞳が血のように赤い者が魔王だという伝承がある。それに私が今ここにいるのが魔王である証』なんだとか。

 目はともかく、黒髪は日本人標準装備なんですがねー・・・・。

 しかし、あやふやすぎる勇者と魔王の定義に涙が出る思いだ。

 本来は悪の象徴である魔王に救いを求めるとは、ほんとこの世界は狂っている。

 しかも、史上最強の敵が勇者では救いようがない。


「それって意味ある??」


『はい??』


「いや、その伝承って意味あんの??って聞いてんの」


 俺に言わせれば当たらない占いと同じかそれ以上に伝承とやらは胡散臭い。

 あやふやすぎて信じられるような印象をまったく感じないのだが。

 伝承には勇者が正義で魔王が悪だと書いてある。

 でも現状は違う。

 勇者は傍若無人で、魔王は異世界から来た何の力もない一般人。つまり俺。

 ・・・何故そんなものを基準にしているのか、激しく謎だ。

 伝承、かなり役立たずなんじゃなかろうか。

 てか、最初にそんなこと言いだしたヤツは一体誰なんだ。


『伝承は伝承ですから、意味と言われましても』


 聞かれる意味すらわからない・・・という風情だ。

 戸惑うナイトにふむ・・・と俺は考える。

 この世界でその伝承とやらは疑う余地なく存在しているらしい。

 ただの言い伝え。されど言い伝え。馬鹿には出来ないということだろうか。。。

 もしかしたら勇者と魔王の定義が違うのかも知れないとナイトに一応聞いてみたが返答は国語辞典のものとあまり変わらなかった。

 「勇者は世界を救う」「魔王は災いをもたらす」っていう認識と差異はないか?と聞けば、『そのようなものですね』と言われた。

 なるほど、もともとの考え方は俺と同じといっていいらしい。

 でも今の状況は伝承に書かれたことと違うんじゃないのかい??と聞いてみたら


『神ですら読めない不測の事態ということなのです』


 と言われた。

 神様が読めなかった現象に俺が打ち勝てる訳がなかろう。ばっかじゃなかろーか

 もう、勇者どんだけ強いんだよー。勝てる気がさらっさらしないぜ!!

 何もしてないうちから白旗を上げる、俺。

 なんてったって、現代人なんだ。

 戦争に行ったこともなければ、拳銃やナイフ、果ては包丁ですら握ったことはない。

 最近持った刃物と言えばカッター程度の平和ボケした現代人なんだよぉ~。


『それは御心配には及びません。生まれや育ちがどうであれ、【魔王】という肩書を背負った時点で相応しい力が備わりますから。主様に至っては今までの魔王の中でもその力量は最高であるかと。』


「うぇっ!?そうなの!!??俺強いの!?ってか、今までの魔王って・・・魔王複数いたわけ!!??」


 チートだ。まさかの最初っから最強フラグ。

 自覚はないが、俺って強いの!?


『勿論です。弱かったら話になりませんから』


「・・・・・さいですけ」


 がっくり項垂れる。

 あーぁ。俺、コイツに一生勝てなさそうだ。あらゆる意味で。


「で。魔王って複数いたわけ??」


『はい。過去に3人程、主様のように召喚された異世界人の魔王が。』


「・・・ちなみにその人たちはどうなったん??」


『お三方とも勇者に負けて死亡なされました。』



 ・・・ちーん。

 俺も彼らの後を追うことになりそうです。

悪者は勇者と判明ー

盗賊や山賊とやってることはあんまり変わらない感じですねww


さてさて次はやっと止められてた時間が動き出します。。

街の人たちの時間を止めっぱなしにするのもあれなので(笑)


ナイトの正体については追々・・・・・

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