アルキオネ大陸上陸!
今回の話は悩みまくりましたww
この流れで大丈夫かな????
そんでもって、活動報告にてアンケート募集中&Side Story公開中ですw
こちらのほうもよろしくお願いします
「お詫びを!」と言って引かない二人をどうにか宥めた(後半は脅しだったけど)俺は、何とかアルキオネ大陸に上陸を果たした。
ちなみにアルキオネ大陸の第一印象は、草原!!・・・だ。
カペラ大陸とは全くと言っていい程に様相が違う。
野生動物の保護公園みたいだなーと思ってしまうくらいに広大な自然が目の前に広がっている。
保護公園なんて、テレビでしか見たこと無いがね。
カペラ大陸の印象がシャーリアの街しか無い俺としては、これは本当に国か??と不思議に思ってしまう。
少なくとも、ロディで飛んでる間とかに見たカペラ大陸は街でしか無かったけど。。
「なぁなぁ、ハティ。これホントに国??」
「ん??あぁ・・・キラはカペラ大陸から来たんだっけか。不思議か??」
「ベストラ国は自然を大切にする国だからな。私たちは自然の中で暮らしているんだ」
俺の聞き様によっては失礼な質問に鳥頭1号さん・・・もとい、ハティは苦笑しながら教えてくれた。
2号さんであるニクスは、草原の一角を指差して「あそこに村が見えるだろう??」と俺を見る。
ちなみに二人とはあの土下座の後、しっかりと打ち解けて今では普通にお友達だ。
いいね!俺を背後から蹴ったりしないお友達って!!
それにしても両目共に人間の平均的な視力しかない俺には普通に地平線しか見えない。
目を凝らしてみても、景色は変わらずそこにある。
・・・せんせー、俺には見えませ~ん
「人の目はホントに軟弱だな」
「いや、俺に言われても・・・」
「村に行ってみるか??」
「・・・是非に~」
俺の目玉を覗き込んで溜息をつくハティに内心悲鳴を上げる俺。
接近されると、目玉をくちばしで突かれそうで怖いんすけど。。。
とりあえず、ニクスが指さす方目がけて飛行魔法の「飛行」を発動。
村に行ってみることにした。
・・・余談だが、浮遊と飛行にはあまり違いは無い。
イメージ的には浮遊は空中で行動(たとえば一時停止したりとか)する時に使って、飛行は移動する際に使う魔法って感じだが、結局は俺の印象での法則だから実際はどうとでもなったりする。
要は自由自在って訳だ。
飛ぶ二人の後ろに着いて飛びながら、俺は辺りをキョロキョロと見渡す。
いたるところに何かの気配があって、こちらをうかがっている感じがする。
まぁ、魔獣の気配って感じではないので普通の野生生物なんだろうけど。
「この距離ならもう見えるんじゃないか??」
「あ、うん。見えるー」
ガサガサ揺れる草むらとかを注視していたら、ニクスが俺を振り返った。
確かに、先の方には集落が見えている。
まだ遠くてちっちゃいけど。。。
それなりの速度で飛んでいるので、さっきまでいた所から考えると相当の距離があるんだけど・・・・この二人の視力は一体いくらなんだろうな??
********
「ここが俺たちの村だ」
「ん??二人この村に住んでるん??」
「あぁ。」
木造の家が立ち並ぶ集落はそこそこに広めで、家の数から考えたところ住民は60人~70人くらいだろうか?
「なんか、獣人ばっかり?」
ぐるりと集落を観察した感想だ。
獣人っていうのは獣に変身することができる人型のものたちのことを言う。
まぁ、人形態の時は動物の名残があって、猫耳があったりとか犬耳があったりとかするから判別しやすいけど問題は獣姿の時だ。
・・・って話をグスタフから聞いた時から好奇心いっぱいだった俺は、さっきハティに獣姿を見せてもらったんだが、いやはや普通の猛禽類と見分けがつかなかったよ。
サイズ的に普通のよりもさすがにデカめだったけど。。。
「アルキオネ大陸アバロン王国の別名は「獣人の国」と呼ばれてるからな。」
「・・・・何で??」
「獣人は人から差別されやすいからだ。」
この世界にも差別ってがあるのか!と驚いた。
だって、トライト神の話し方からして神様は生き物全てが愛しいって感じだったし。。。。
思った事を素直に聞いてみたら、ニクスが顔をしかめっ面にする、
表情の分かりずらい鳥顔にも若干慣れてきたよ、俺。
「だからこそだ」
「???」
「神々は全てを平等に愛して下さるが、それでは物足りない者も沢山いるんだよ」
「な~る。私達だけを愛して!っていう種族が人間って訳ね」
「・・・・身も蓋もない言い方だな」
ニクスの代わりにハティが苦笑交じりに教えてくれた。
どこに行っても馬鹿な考えをした人間ってのはいるんだな~と、他人事ながらに思う。
どこの世界も人間なんてものに違いは無いらしい。
「ニクス、ハティお帰りなさい!!」
容赦のない人間の考察をしていたら、ニクスに向かってちっちゃい女の子が突進してきた。
頭の上には三角の可愛らしい虎模様の猫耳がその存在を主張していて、しなやかな尻尾がスカートの下からのぞいている。
いいね!猫娘!!!
「ただいま、ミーナ」
優しげな顔で(さっきのしかめっ面が嘘のようにw)、少女ミーナを抱き上げたニクスは自分の腕にミーナを座らせる。
ミーナは嬉しそうに笑い声を上げ・・・そこで俺と目があった。
キョトンとした顔で俺をじーっと見つめた後
「この人があぶない人??」
とニクスに問いかける。
・・・・・あぶないひとてww
「違うよミーナ。この人は旅人さんだよ」
「ふ~ん・・・」
「あぶないひと」発言にショックを受けて項垂れている俺にニクスがコッソリ、「俺達は自警団だからな。俺たちが向かっていった事でそう思ってしまったんだろう」と教えてくれた。
良かった。猫耳をガン見してたせいでロリコンだと思われてしまったのかと思った。。
まぁ、間違いではない気もすry・・・・自重自重ww
「初めまして、ミーナちゃん。俺はキラ。その猫耳可愛いね」
「はじめまして、ミーナだよ!ありがと♪」
大きな眼を輝かせてニッコリ笑ってくれるミーナ。
あどけない笑顔に思わず俺も笑みを返す。
ミーナは照れたように「よろしくね」と顔を綻ばせ、耳をピクピクと動かしたのだった。
ミーナ、可愛いなー
・・・・―――と純粋に俺はこの時、悪意なく思ったのだったが
「キラ、お前あんな小さい子を口説くなんて・・・・」
「その顔でそんな風に微笑むなよな・・・・」
とハティとニクスにあきれ果てたように言われてしまった。
微妙に自分でも内容に納得できてないんですが・・・
でも改善に改善を重ねたのがコレなので妥協してみました←
一回目に書いたのが最高に自分的に納得できていたのに、謝って消してしまったのが痛かったww
次からは消さないようにバックアップを取りまくることにしますww