修羅場 下
周りの視線がとても痛い。
確かに、センスのいい女子三人と地味な俺が一緒の席に座ってるのを見たらどんな関係だろうと不思議に思うだろうな。
まだ周りの視線を気持ちいと感じるほど、俺は、悟ってなかったため、まじで居たたまれない思いに苛まれていた。
あの後、「とりあえず、近くのカフェでお話しましょうか」という妹様の一声で
カフェにはいることになった。
移動中、誰もしゃべらない気まずさ、なんとも形容しがたいことだった。
「はじめましてえ、お兄ちゃんの妹の、由香里っていいます。よろしくお願いしまーす♡」
なんだろう妹よ。いや、うん、笑ってるようにしか見えないが、敵意が奥に透けて見えるんだが...
「よろしくね、由香里ちゃん、私は松野君のクラスメートの、白石愛莉です。愛莉でいいからねえ。あ....えっとこっちは、私の友達の麗奈。よろしくね」
なぜか呆然とした麗奈の代わりに、愛莉が答える。
「でもねえ、最初は松野君が変態だから、女の子の服を見に来てるとか思っちゃったわー。いやあ、ごめんねー」
少しだけ申し訳なさそうな顔をして、愛莉が言う。
すると、我らが妹、はっとして態度を元に戻しいった。
「え、なんだお兄ちゃんをいじめる悪女じゃなかったのか」
「え、まさかお前、この二人に敵意向けてたのって、...」
「え、うん。お兄ちゃんが、変な目で見られてたから、いじめられてたのかなって」
そうなのかよ。やっぱお兄ちゃんなめてるよね、妹よ。
そこで、初めて、本田さんが声を出した。
「なんだ、そういうことだったのね、松野」
その俺への呼び方に、目をきらんとさせて、くらいついてきたとあるブラコンがいた。
「....松野?....麗奈さんはお兄ちゃんの....友達..ですか」
すると、少し考えてから、麗奈が言う。
「ああ、まあそうだよ」
そこは即答してほしかった。
ちらっと麗奈を見ると、、、、、笑っていた、口の端が。
こいつ確信犯だ☆
「じゃあ、お兄ちゃんの良いところを妹の私が教えますね!!」
妹様は楽しそうに言う。
「うん、じゃあ松野のイロンナこと教えてもらおうかなー」
彼女が言う。またにやにやしていた。
すかさずここで反撃。
俺達は右隣に妹、正面に麗奈、その隣に愛莉という席順で座っていた。
身長は平均だが、足は長い卓也、前の人間をけるくらいなら余裕でできる。
だから思いっきりけってやろうと思った。
だが一応相手は女子、ここは男として軽めにしてやろうと思った。でも力の抜き方を手加減しすぎてしまった。
すると麗奈が履いていたニーソにポンッと俺の靴当たった。
すると今度は、俺の足の上に何かが乗る。
(ん?なんだこれ)
次の瞬間、俺は快感の海におぼれ、溺死した。
その間0.3秒。人間離れした反射神経だった。
俺が目を覚ますと、そこには、絶句してぽかんと口を開けている愛莉と
けらけら笑っている、麗奈の姿があった。
....妹よ、お前は何をしゃべったんだ.....
その後、仲良くなった三人は、服の買い物を楽しんでいた。
...俺は荷物持ちとして、その任務を成功させたのであった。