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雨宿りにカマキリのことをきくはなし  作者: ぽすしち
 四

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23/23

つぎの花の名を

ここで終わりです。『藤の 』にでるオチョウとユズスケがはいってます。。。



 山道をおりてゆく背を、くすのきの枝にこしかけたこどもがふたりで見送っていることに、ヒコイチは気づかなかった。



「まったく、ユズスケはあんなけむもがまんできないのかい?」

「だって、あんなの嗅いだことねえもの。オチョウねえちゃんはあるのかよ?『ヤオビクニの香』だって、ジョウカイさまも言ってたぞ」

「あ、あるのは、知ってたよ。それに、このまえのひとが、その『ヤオビクニ』だろう?」

「え?あのひと、髪あったよな?ジョウカイさまみてエに、剃らねえのか?」

「いまは、あのダイキチさんのところにいるから、いいんだってさ」



 こそこそと交わされる、こどもふたりのはなしは、ヒコイチの耳にはとどかない。




 とどかないが、ちょっとだけ、後ろ首がむずかゆくなったヒコイチは、道をふりかえる。




 もう、くすのきもみえず、あたりは育ちすぎた杉や松のせいでうすぐらいが、さしこんだ陽はあかるく、木々のかわいた肌を照らしている。





  キ イー とどこかで山の鳥が鳴いた。



 暑くなる夏のまえにきたら、あの香炉にはなんの花がさしてあるのだろうか。

 


 ダイキチといっしょにまた、ここへくるまでの道中に、花の名を言い当てることにしよう。





  

  

   

目をとめてくださった方、おつきあいくださった方、ありがとうございました!

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