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雨宿りにカマキリのことをきくはなし  作者: ぽすしち
 四

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21/23

『 っくしゅン! 』


 クスノキのそばにあった朽ちた社のかわりに、小さな石がたててある。


 ダイキチが、鎌と黒いかめをおさめた寺の坊主が、この塚石のような『墓』をつくってくれたという。


 《清め》が終わるまで、ひとりでいかないよう、ダイキチにさきまわりされたようにいいつけられていたので、我慢していたのだが、ようやく、もう行ってもへいきだろうということになり、来られたのだ。




 ダイキチから預かってきた、鋳物いもののような重く小さな香炉で、『先生』にわたされた抹香まっこうを焚く。


 手をあわせた石のおもてには、ひとのような、そうでないようなものがが二人、寄りそうように彫ってある。もっと年月としつきがたち、ここにあったやしろのことを知る者がいなくなれば、この《墓石》も、ただの《道祖神》のひとつになるだろう。




 最後にいまいちどくすのきをみてからゆこうと、まだ煙のたつ香炉をそのままにして立つ。



  っくしゅン!


 「 っっつ!?」


 誰かがいるのかとあわてて楠をふりかえると、太い枝のうえに、くちもとを手で押さえた十二、三の男のこどもがいる。



 こちらも驚いているが、むこうも驚いた目でヒコイチをみていた。



「 ―― ・・・あんた、そいつらの知り合いか?」

 くちをおさえたままのくぐもった声できく。




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