ハネてく大家さんと私 〜エアコン編〜
オラ、アミーゴ!
三屋城です☆
大家さんは実はシリーズです。
そして三部作完の予定!
お付き合いいただけたら、幸いです。
さてさて。
前回で駐車場トラブルに深夜、父を巻き込んでしまった私。
首を傾げながらも、元来お気楽なのと、環境に恵まれのほほん気質。
気にせず一人暮らしを、オレンジ○ージを見つつお料理してみたりして、楽しんでおりました。
ある、夏のこと。
ん〜生ぬるい、なぁ?
と思っていると何だかエアコン様が、具合が悪そう。
けれどもそのうち秋になって使うことがなくなり。
その時もちょっとしたら動きもしたので、問題視しませんでした。
その年の冬。
断熱が床にないのか、床からの冷気に凍りかけながらエアコンを使っていたところ……
んココココ、コ……
ファー……
…………
寒いなぁ。
あったまらない、なんでだろう?
エアコンを確かめると、風は出てるものの温風じゃない。
うげ、壊れている。
不動産屋さんに電話しました。
すると、不動産屋さんは「大家さんがそういったことはされている」とのこと。
うっかり見落としてましたが、仲介、の物件だったのです。
友人にもそういう人がいて、そこの大家さんはなにくれとお世話が手厚いと聞いていたので、それなら大家さんにお話しすればいいのだな、と納得し電話を切りました。
そして後日、エアコンが壊れた件を大家さんに話したのです。
「大家さんお世話になります。実はエアコンが壊れまして」
「え?!」
「修理がいると思うのです」
「…………そういうのは、あなたが電気屋さん呼んでからにしてくれる?」
?
当時すでにネットがあるので、自分でも調べていました。
設備の保全は大家さんのお仕事。
なのになぜ店子がそう言われるのか検討もつかず。
けれど一人暮らしペーペーの私は、素直に言われた通り大手家電屋さんの元へと修理の依頼に向かったのでした。
結果から言えば、惨敗でした。
修理受付のおじさんには、鼻でバカにされました。
いいですか、良い子の皆さん、素直に言われたことをしようとした人を嗤ってはいけません。
権限の強い人に言われて動いている場合もあるのです、そう、私のようにね(どこぞのIT CMか)
「ですが大家さんがそれを言うので、私が来たんです」
「そう言われても、大家さんがやることだから、あなたに言われてもうちは行けないの」
当時そう言われて泣きそうになって店舗を後にしましたが、今ならわかります。
勝手なことをされて、大家さんに何か言われるのは、多分電気屋さんなんですよね。
その日はしょうがない、と家に帰りましたが、エアコンはもちろん動きません。
平日は仕事です。
しょうがなく厚着をして、何日か過ごしてからまた大家さんに相談しよう。
十四度すら維持できない部屋の中、底冷えするというよりも、床がアイスのような状態で過ごすこと数日も経たないうち。
倒れました。
熱出ました、イェーイ☆
布団に入っても、寒い!
けど頭は熱い!
アクエリは友達。
うんうん一日唸って、どうにか治し。
治り?
次、あったらわてしぬる。
って思ったので、大家さんに、もう一回エアコンの話をしました。
修理はなんとか呼んでもらえましたが、もう修理じゃ無理とのこと。
それを受けて、とりあえず寒いだろうから、と大家さんは石油ストーブを貸してくださいました。
やっと寒い冬じゃなくなると、喜んだ私です。
なんて良い大家さんなんだろう、と思った私です。(チョロイン)
そうそうちなみに、はしょりましたが一回では修理は呼んでもらえず、不動産屋さんの店舗に行って相談もしています。
訪ねると、短期間の間に担当さんが変わっており、今度はマツコデラックス級のぽよぽよさんが受け付けてくれたのです。
が、……その方も目の下にとってもすごい、某おさげ漫画の○寸釘くん位のクマを作ってらっしゃいました。
結局、エアコンはその冬を越し、夏前頃、暑さを越すためになんとかしなくてはいけなくなり。
「……あなた、一年以内に退去しない?!」
「え、あ、……引越しの予定はない、です、よ?」(なんでそんなこと言われるんだろう??)
「…………絶対、引っ越しはないのね?!」
「はぁ、今のところは」
という謎のやりとりの後、買い替えられました。
ちなみに、石油ストーブを返そうとして、今無理と断られていました――これもそういえばフラグ。
言い忘れていましたが大家さんは女性の方です。
冬、外へお出かけになる際は、黒の足首まである毛皮のロングコート。
「地獄に落ちるわよ」の言葉でお馴染みの方のように指輪を嵌めてらして、指はピッカピカ。
雰囲気でいうと、マダムです。
お金あるんだなぁすごいなぁと、その姿を眺めていました。
けど多分これも、フラグ。