プロローグ 僕の日常
バシ!!ドカ!!
「おい!また酒を切らしてるじゃねえか!あれだけ切らすなと言っておいただろう。さっさと買ってこい!この疫病神が!!」
僕はお父さんからそんなことを言われながら育った。でも当然だと思う。お父さんは僕のお母さんと将来を誓い合っていたらしい。でも、僕が生まれてから間も無くお母さんはこの家を出て行ったそうだ。原因はわからないし、それをお父さんに聞く勇気は僕にはない。
お父さんは一日のほとんどを家で酒を飲むことに費やしている。そして酒が切れると今みたいに癇癪を起こして僕を殴ったり、蹴ったりしてくる。でもこれはお酒を切らさなければ起きなかったことなので、僕は自分のせいだと反省した
「ごめんなさい、直ぐに買ってきます」
「ぐずぐずせずにさっさと買ってこい!」
ガチャ
時間が深夜だったので外は真っ暗だった
直ぐ近くのコンビニに僕はお酒を買いに行った。普通は明らかに未成年の僕にはお酒とかは売ってはくれないんだけどそこの店員さんはあることはすると僕にも売ってくれるのだ
ピロンピロン〜
「ん?おぉ〜、いらっしゃい。またいつもの?」
コンビニにはいるとそれまで眠そうにしていた小太りのおじさんが僕を見るなりニコニコしながらレジから出てきて僕の目の前まで移動してきた
「うん。いつものお酒をください」
「じゃあ、お酒を売ってあげるからいつものやつ頼むよ」
「わかりました」
「はぁはぁ、早くこっちにおいで」
おじさんは鼻息をあたくしながら僕の手を引っ張ってスタッフルームと書かれた扉を抜けると部屋の中でズボンを下ろし自分の棒を僕に差し出してくる。
ここのおじさんはお酒を僕にも売ってくれる代わりにこの棒を舐めろと言ってくる。僕には何がいいのか分からないけど、こうされるとおじさんはとても気持ちがいいらしい。今日はなんだか匂いが強烈でカスのようなものをついていたが僕は気にせずそれを咥えた
「うっ、でる」
「うぐっ」
おじさんは気持ち良くなると必ず僕の頭を押さえ込んでくる。そしておじさんの棒から何か液体が出てくるのを全て強制的に飲まされる。最初の方は飲みずらくて吐き出してしまっていたんだけど飲んでるうちに慣れてしまって難なく飲めるようになってた
ごくごくごく
「はぁ、はぁ、君のためにしばらく洗わずに貯めておいた甲斐があったよ」
「うん」
どうやら匂いがいつもより強かったのは洗わずに放置していたかららしい
その後、おじさんは僕にお酒を売ってくれた。思ったより時間が掛かっちゃったから急いで帰らないと
ガチャ
「ただいま」
ぐが〜
僕が家の扉を開けてリビングに入るとお父さんは寝てしまっているようだった。僕は買ってきたお酒を冷蔵庫に移した
ぐぅ〜
僕のお腹が鳴った。そういえばご飯まだ食べてない
ご飯を食べたいけどお父さんは寝ているし、我慢しよう。お父さん曰く僕にはちゃんとした食事は勿体無いから俺の残飯で十分だそうだ。確かにこれだけ父さんに迷惑をかけているのだから仕方ないと思う。そんな僕にもご飯をくれるのだから僕はとても恵まれているのだと思った
「テメェ!酒買ってくるのが遅いんだよ!」
しばらくして目を覚ましたお父さんが僕を見るなり殴りかかってきた。時間が掛かって閉まったのだから仕方ないよね
「今日はお前のご飯は抜きだからな!」
今日はご飯抜きにされてしまった
「おい!相手しろ!」
僕をしばらく殴った後、お酒を飲んだお父さんは僕の手を引っ張って寝室に入っていく
「ほらさっさと奉仕しろ」
そう言うとお父さんはコンビニのおじさんと同じようにパンツを下ろし僕に棒を向けてくる。おじさんの時は舐める咥えるので終わるのだが、お父さんの時はそれだけで終わらず僕のお尻に棒を挿入される。こんな行為がほぼ毎日されているので最初は異物感に気持ち悪さを感じてたけど慣れると何も感じなくなった
「俺は寝直すからお前はさっさと出ていけ!!」
行為が終わるとお父さんは僕を部屋から出して寝てしまう。僕は部屋を追い出された後お父さんがお尻に出したりした白い液体は洗い流すためにお風呂場に向かった。普段勝手な行動をしたりするとお父さんに激怒されるんだけど、あの行為の後ならお父さんはお風呂に入っていも良いって言ってくれたんだ。なんでもお前の体から異臭がするからだそうだ
ごくごく
そして僕は体を洗い終えるとシャワーをお湯から水に変えて飲んでいく。これで多少は空腹を誤魔化すことが出来る
そしてお父さんから指定されている部屋の端っこで体を丸めて眠りにつく。でも体が冷えて震えていくるんだ、でも温める物もないから我慢しないと
そうして僕の一日は終わりを迎える
ーーー
「私の天使〜」
そう言いつつ僕に抱きついてきてたのはお客さんのお姉さんだ。僕はほぼ毎日お父さんが紹介してくれてるお客さんの相手をしてる
内容はお客さんによって様々だ。お父さんやコンビニのおじさんにさてたような行為をしてほしいと僕にお願いしてくる人もいれば今のお姉さんみたいに抱き締めたりいっしょに食事をするだけでいいと言う人もいる
「はぁ〜、もうたまんないなぁ〜」
お姉さんは僕をよりいっそう強く抱き締めてくる
このお姉さんは僕のお客さんの中でも常連さんで、最低でも週に1回はこのお姉さんに会ってると思う
その後、お姉さんは僕をそのまま抱き上げてソファーに座ると僕を向かい合うように膝の上に乗せて、首筋なんかを舐めてたり吸ったりしてきた。お姉さんに吸われたところが虫刺されのように赤くなってしまうけど2、3日で治るので僕はあんまり気にしてない。でも、毎回お姉さんはこうやって吸い付いてくるのでなにがいいのかを尋ねたら
「私の物っていう印をつけたいの」
って言ってた
ただ、僕にはお姉さんの言っている意味があんまり理解できなかった
ーーー
次の日僕は薄暗い部屋にいた
月に一回くらい僕はお仕事でここにくる
お仕事なので頑張らないととは思うんだけど、このお仕事は1番嫌いなんだよね
ガチャ
部屋の扉が開かれるとそこからはたくさんのおじさんたちが入ってきた
ここでやることは他の人たちと一緒なんだけど何せたくさんのおじさんたちを一斉に相手しないといけないのが大変だ
「えへへ、今日もよろしくね」「やっぱりたまんないな〜」「またきっちゃったよ!!」
部屋に入って僕の姿を確認したおじさんたちが笑顔で僕に近づきながら話しかけてくる。これから一日中みんなが満足するまで頑張らないと
「あぁ〜、気持ちよかった」「もう出ないな〜」
ようやくおじさんたちが満足してくれたらしく、みんな脱ぎ捨てていた服を着直して部屋を出て行く。ようやく終わった…
後は、この部屋の片付けをしないと。毎度ながら動くのも辛いほどの疲労が溜まっている状態でしないといけないから本当にしんどい
…早く、片付け、ないと
バタ
ーーー
ぱち
あれ?僕はなんで部屋で倒れてたんだろう?
起き上がらないと。でも頭が痛い。体も怠い、重い…
でも、さっと片付けて早く帰らないと。またお父さんに怒られちゃう
なんとか片付けが終わって後は帰宅するだけ。外は夜で真っ暗の状態だったがきにすることなく帰路を歩いていく。でもやっぱり体がおかしい
さっきから体が思うように動かない。ずっと息切れが治らない。体も思うように動いてくれない
僕はあまりの苦しさに路地の端の壁によりかかった
なんだか目も見えなくなってきた。手も震え出してきて。なんなんだろう。お父さんの言うことを聞かないからバチがあたっちゃたのかな
意識がなくなっていく。苦しい、このまま死んじゃうのかな…
でも仕方ないよね。僕が悪いんだから…