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私は殺し屋として世界に寄与する  作者: アナログラビット
3.サイコパスの青春
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猟犬としての働き

すいません。昨日は熱が上がり始めましたので大事を取ってお休みにしました。お陰様で体調も良くなりましたので投稿していきます。

私汗臭くないよね?と気になるぐらいには冷静になった私は下を見下ろしてみる。高さは…大体200メートルぐらいかな。暗いから本当に大体だけどね。


『見えます?』


『いや…だが大体の方角は分かる 敵は向こうに逃げた』


先生は身体の向きを変えて方角を私に教える。


『その心は?』


『位置関係だ 異空間を破壊された敵は出来るだけミヨとは距離を取りたいと考えている ミヨの射程に入らないよう動くとなるとミヨが来た方角とミヨがさっきまで居た方角には逃げられない そうするとあの方角しかあるまい』


『ではその付近に足跡とかが無いか降りてみましょう先生。』


魔女達の鍋パーティー会場から300メートル程離れた所に車のタイヤ痕が先生の言っていた方角まで続いていた。…移動方法は近代的なんだね。魔女宅を見習ったら?


『2台…ではない3台か 敵は3台の車で逃走している』


『このタイヤ痕を追って行けばいずれ追い付きそうですね。』


全く魔女の癖に車で逃走とはイメージ的にどうなんだ?やり方がイマイチで方針がブレッブレなんだよな。


『この地形で普通の車では走行すら難しい 使っている車はこの地形に適している車種だろうな 急がねば追い付けない可能性が出てくる』


『なら私のワープを使って追いましょう。』


『大体のあたりでワープ先を決められるのか?』


『あ〜…そう言われるとちょっと自信が無いですね。ワープ先を予め決めてから飛ぶので相手の正確な位置を知ってからワープしたいです。』


先生の指摘は正確であり私の能力はまだ精度が甘い。敵の位置を知ってからワープしないととんでもない所に飛んでしまうかもしれない。


『それならユニゾンを使って敵の位置を絞るぞ』


『ユニゾン…それってパスに関するあの?』


正直ユニゾンを使うという概念を理解しきれていないから困る。そもそもパスとかも良く分かっていないしね。


『そうだ ミヨにはユニゾンについてまだ深くまで掘り下げて話していなかったな ユニゾンは両者に能力の貸し借り以外に能力の増幅をさせる事も出来るのだ』


『え?能力の増幅ですか?』


それは…あれか?互いの脳の処理能力を並列させて能力そのものを増大させる的なやつだろうか。


『やり方に関してはワタシが殆どを担う ミヨは敵を見つけた瞬間にピンを指してそこにワープする いいな?』


特にユニゾンのやり方は教えてはくれないのか。まあ今はそんな時間も惜しいからね。


『分かりました。でも殆どを担うって言っても私も何かしら担当する仕事があるんですよね?どうしたら?』


『【探求(リサーチ)】を使って敵の位置を見つけて欲しい ワタシではないミヨが見つけるのだ 能力の処理はワタシが担う』


『メインは私か…やってみます。タイミングも私で良いですか?』


『ああ』


先生はそう言いながら突然背後からハグしてきて私の心臓は停止した。私の人生は幸せのハグで終了した。




                   〜Fin〜









いや、突然過ぎて本当に心肺停止状態になるかと思った。え?何でハグ?私的には嬉しいけど全然集中が出来ないし心臓に悪いったら無い。


『スゥ~ー…あのー、えっと…あー…先生?』


『ワタシのこの身体では意味があるかは分からないがユニゾンを行なう際に接触する面積が大きいと効果が高くなる』


耳元で先生が囁いてくるのどう考えても有料コンテンツですありがとうございました。月額サービスでお願いします。


『服の上からでも?』


仕方ないな〜〜私が人肌脱ぐしかないよね〜〜?


『出来れば素肌が好ましいがそもそもの話ワタシ自身に素肌という概念があるかも分からん』


あー…先生その姿だと服を脱ぐのも出来るか分からないのか。先生の見た目は服を着ているけど判定は謎っぽい。それに私と私と瓜二つの先生が裸で抱き合っている構図は結構キツいものがある。私の裸なんて見慣れているから興奮出来ないもんね。先生の裸なら鼻血出ますわ。


『それで…どんな感じですか?』


トュクン…トュクン…私の心臓の鼓動が先生にバレていないか気になっちゃう。私いま…女の子してる!


『ミヨ ちゃんと食べてるか?こんなに細いと心配になる』


どうやら私の腰に回している腕の感触から私の胴回りの細さを認識出来たらしい。でも私が聞いたのはそういうことでは無い。無いけど、私が本当に求めていたものはこういう事だったのかもしれない。




                   〜Fin〜 








また終わったよ私の人生、何回終わるか分からん。


『食べてますけどその分動いていますから。』


『そうか 成長期なのだから良く食べるのだぞ』


『はい。』


ヤバいなこのやり取り。週一はこうして欲しい。1時間1万円でどうですか?オプションは別で。もし月額サービスならクレカ使えますか?


『良しそろそろ敵を見つけて殺しに行くとしようか ワタシとのパスから伝わるか?』


『ん~~…なんか膨張しているような感触が。』


『それでいい 前方へ【探求(リサーチ)】の射程を伸ばしてみてくれ』


『オーケー先生、やってみます。』


取り敢えず軽い気持ちで“視界”を飛ばそうとしたら私の半径1kmが急激にマッピングされ周辺の情報が頭の中に入ってきてパニック状態になった。


『あ、あの!急に1kmぐらいマッピング出来て!その!』


『ユニゾンする相手によって増幅する幅は決まる ワタシの場合だと相当増幅しているかもな』


『相当…というかかなりです。射程は1000倍以上は広がってます。それに景色が鮮明過ぎて肉眼より綺麗に視えます。』


You Tub○の画質設定を144pから1080pにしたぐらい良く視える。最近の子なら伝わると思う。ガビガビ画質はクソ!ヌルヌル動くから動画って言うんだよ!


『そのまま前方へ意識を向けて敵を探って欲しい 能力の処理はワタシがしているから遠慮はいらない』


私は先生の言われた通り恐る恐るではなくアクセルペダルをベタ踏みするイメージで視界を飛ばす。そうすると時速1000キロという音速に近い速さでマッピングが進みその情報が濁流のように私の脳に流れ込んでくる!


(何これ!?私の意識が視界に引っ張られて身体から完全に抜け出したかと思ったよ!)


『ミヨを通してワタシにも情報が流れ込んでくるがこれは…予想以上の結果だな』


『はい…まるで空間を塗り潰しているみたいです。』


『ワタシの感覚としては侵食しているように感じる 恐らくだが今ミヨがマッピングした空間は敵の能力を弾く』


『弾く?』


『マッピングされた空間はミヨの射程圏内になっているからこの空間に干渉する能力は全て弾かれる 例えば敵がミヨのような探知系でもミヨの空間では探知出来ない それ程この空間を侵食している』


侵食…私の能力を強めると最終的にここまでの事が出来るって事だよね。私の能力である【探求(リサーチ)】ってまだ知らない先があるのか…。

古戦場走ってきます。

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