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水槽の中で  作者: 蒼井 弥
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愛国者の日

今日のお題は、「海×王×演劇」です。

今更ですが、これは12日に書いてます。

だいたい1週間前までに書いて予約投稿にしています。

続けると決めた以上、一度も落としたくないので。

 あの日のことは良く覚えている。

 王は確かに、あの時笑っていた。皆、激情に駆られ、気附いてはいなかったが、確かに微笑んでいた。その顔は、自暴自棄でも憂いでもなく、(ただ)良き未来を見つめる笑みであった。私がそれに気が附けたのは、あの惨劇をただの娯楽として見に行ったからだろうか。

 彼の王は確かに暴君であった。あの笑みから、仮に王が民を真に考える仁君だったとしても、(かつ)ての圧政が消える訳でも国の疲弊が癒える訳でもない。

 二度とこの悲劇を繰り返さない為に、という名目で日々市民の鬱憤を晴らしているこの演劇で、彼は心を語られず只管(ひたすら)に落ちぶれ、泥に(まみ)れていく。最後に彼の遺体は、ただ辱める為だけに晒され、獣に食われるがままになって朽ちていく。

 私は、せめてその劇中で彼を海の見える丘の上に晒した。鳥と潮騒と夕日の美しい、彼の見たことのないであろう景色の中で。


今回の主人公は、脚本家の男みたいですね。

お題が難しくって大変でした。最初はポセイドンの逸話とか調べてましたが、やめました。

海で王様が演劇するとか海の王の演劇の話とかずっとふわふわしてました。

まぁ結局、誰かが死にますね。かわいそうに。王は何をしたんだか。


そういえば題名、パトリオットディってのにしたかったんですけど映画あるんですね……。

まぁそれでなくてもあんまりカタカナ語は使わないようにしてるのでこの案は無しでしたが。

題名も今回はパッといいのが思いつかなかったので思いつきです。

この国では、誰が一番愛国者でしょうね。民衆?王?それともこの男?

以上。

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