月が、見ている
お題は、「三日月×お爺さん×あばらや」です。
偶然にも一話で書いた構成とほぼ一緒です。
変えようかとも思ったんですけど、同じようなテーマで違う話を書くのは好きなので変えませんでした。
俺は悪くない。そう俺は悪くないんだ。あいつをあの山奥の廃屋に誘ったのは、こんなことをするためじゃなかった。元々は、想い出の場所だったんだ。やり直そうとした。最初は些細な誤解だった、気がする、普段なら気にも留めない様な。ただ一つ目に附くと少しずつ増えていくものだ。わかるだろう。嫌でも隣にいるんだ。離れることも冷静になる事も出来やしない。あぁ愛していたよ。誰からも望まれた出会いってわけじゃないが、数えるのも億劫になるくらい、ずっと愛していた。でもなんでだろうな、あの廃屋に着く頃にはどうやったら誰にも気附かれないかってことだけを考えていたよ。そうだな、土は重かったよ。やっぱり偶には運動しないといけないなぁ。そうそうこんな三日月の夜だった。欠けた月が程良く照らして程良く隠してくれた。掘り返したように見えないように念入りに隠したからな、誰にも見つからないさ。うまくやったよ。なぁそう思うだろ。
今回は、一人称で全部台詞です。
お爺さん感はあまり出ていませんが、主人公が一応お爺さんです。
見たまんま、駈込み訴へを意識してますが、やっぱり難しいですね。
台詞って苦手なんですよね。もっと言葉にする練習をしなくては。
今週は余裕があったので、二つ投稿しようと思って水曜です。
2つをこのまま続けるかどうかは未定です。
ついでに題名も考えました。400字という制限をを水槽に見立ててるだけです。
とりあえず100話を目標にちまちま書いていきます。