撥条(ぜんまい)仕掛けの時の中で
今回のお題は「豆×職工×遺跡」です。
また400字詰めです。少し台詞が増えました。
豆がどうしても使えなかったので、途中変な表現混ざってますが気にしないでください。
「暗い。ここは、どこだ。」
目を覚ますと、たくさんの部品に囲まれていた。起き上がって、少し歩くと、壊れた機械を見つけた。
古い遺跡の様だった。そこに寝ていた私は、工員だったのだろうか。この機械を直せば、何か思い出せる気がした。
「おい、やめとけ。ここD区域だぞ。あとで怒られても知らないぞ。」
数日が経ち、機械の修理も終わり起動するだけになった頃、子どもが遺跡に入ってきた。ここは危険なものも多い。追い返さなくては。
彼らは、私が姿を見せると鳩が豆鉄砲を食らったようにこう叫んだ。
「悪魔の手先め。」
私は悪魔の手先だったのか。子ども達は、寄って集って暴行を働いた。視界が暗転する。私の体はなぜこんなのも脆いのか。判らない。
「暗い。ここは、どこだ。」
今回は、多少話っぽくなっていると思います。
場面転換で貴重な一行を使ってしまったので、非常に苦しかったです。
既に400字だとそろそろきつくなってきましたが、まだしばらくはこの文字数で続けようと思います。
あとD区域に特に深い意味はありません。
世界観的に立ち入り可能区域がランク付けされてて、子どもは入っちゃいけないところってイメージです。