無駄使い、ダメ、絶対
初の投稿!
緊張します!
私は、ラスカ・メイコード。
あるお屋敷で、侍女として働いています。(一応侍女長です!)
あるお屋敷とは、この国(サイラス王国)の名門公爵家、リフォードル家。
自分で言うのもなんですが、エリートの使用人ばかりで、お屋敷はいつもピカピカ!なんですが、問題(?)がありまして…
リフォードル家には、2人のご令嬢がいます。
長女が、アイリス・リフォードル様。
次女が、アリス・リフォードル様。
名前が似てるんですよねぇ……あ、このことが問題…なのではなくて!
なななななんと、アリスお嬢様は驚くほどの節約家!
それに対し、アイリスお嬢様は高価な物が大好き!
姉妹、普段はとても仲がよろしいのですが、アリスお嬢様が「お姉様、また無駄使いして!」と言うと、「お父様はお金はたくさんあるから好きに使いなさい、とおっしゃってるわ!」とアイリスお嬢様が返し、「お母様は散財はほどほどにしなさいとおっしゃってるわ!」と、アリスお嬢様が対抗する、という……
これこそ、問題なのです!
私としてはどちらでもいいんですが、なんというか、止めるのが凄く大変なんですよね……
侍女長である私が苦戦する程です!
「ただいま〜」
おや、アイリスお嬢様がお帰りになったようです。
使用人一同、玄関に向かいます。
「「「「「「「「「「お帰りなさいませ、アイリスお嬢様」」」」」」」」」」
今日もたくさんの袋を持ってますね…
アイリスお嬢様はロリータな服が大好きで、出掛けるとたくさん服をお買いになられます(たまにドレスも買ってきます)。
アリスお嬢様がこの場に来たら、修羅場しかないなぁ…
アイリスお嬢様を早く部屋に連れて行かないと、アリスお嬢様に見つかり、修羅場になります。
「お姉様?その大量の袋は……」
おやおや、心の中で噂をすれば…
うん、オワタ。
アリスお嬢様はインドア派なので、あまり外出なされません。
なので、アイリスお嬢様が帰ってきたときに偶然顔を合わせることもしばしば。
「な、何よアリス。文句あるの?」
あらら、修羅場の予感…
「いつも言ってるじゃないですか!無駄使いはほどほどにと!」
はい、修羅場。
「お、お嬢様方、お、落ち着いて…」
「「ラスカは黙ってて!」」
あぁ、また止めるのに苦戦しそうです……
いかがだったでしょうか?
これからも「アリスお嬢様は節約家」をよろしくお願いします!