God be with you ( 卒業⑤)【春の詩企画】【ほころび、解ける春】(修正前版)
卒業をお祝いさせていただく気持ちで書きました。
今回は親の目線からのものです。
お時間頂戴できましたら、ぜひお目通しをお願いします。_(._.)_
いつからかドアを閉じた君
悲しさやつらさを一人抱え込んで
私の寂しさの始まり
幼いころの君を思う様に思っても
もう戻れはしない
年老いた自分の指をそっと握り合わせて
その悲しみが立ち去らないかと願う
守ることも寄り添うことももうできないのなら
ただ祈り願うしかない 君の幸せを
もう君の涙の意味も知ることもできない
ドアの向こう側に耳をすますだけ
それでもいつか そのドアを開けて
すれ違いざまにでいい 君の笑顔を見せて
いつでも君のそのまなざしを待ちわびているから
足を震わせておびえるほど怖いのに
今 君は一歩を踏み出す 未来を信じて
止めることなどできはしない
君が決めたのだから
君の進む世界に私の影はない
今 はなむけに君に送るのは
君はだれよりも素敵だという言葉だけ
強くなってほしいけれど 弱さを恥じないで
いつでもここに陽だまりを残しておくから
悲しい時は理由はいらない 帰っておいで
そして引き留めずに見送るよ 君の世界へ
強がらせておくれ 寂しくはないと
かっこいいままの私でいたいのだから
大人へと変わっていく君を誇りに思うよ
寂しいなどと口にすれば折れそうな心を抱えながら
桜のつぼみが膨らんで 今にもはじけそうだよ
年老いたその大樹に思い馳せ 祈りをささげよう
春まだ浅い今日の日に 君はここから巣立っていく
振り返りもせずに 君は未来へと歩いていく
冬に耐え 色を蓄えた桜の木々の見守る中
ほころびかけた桜花の匂い 淡い光のなか
君は私の祈り 君は私の愛
君は私の夢 君は私の誇り
君は私の人生のキセキ
卒業おめでとう
God be with you
お読みいただきありがとうございました。<(_ _)>