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サタンのダメ息子  作者: 糖来 入吐
恋愛神は鼠みたいに増えているから削除! 編
95/106

92話『昔は……』

「あの、大丈夫ですか、地面に落ちたものを食べるとお腹壊しますよ?」

「? ああ、大丈夫、慣れているからね」


そう言って貧乏神は女の人に優しく言った。


「そうですか? あ、これ良かったら食べてください」


そう言って女の人はパンを差し出した。


「え、悪いですよ! そんな!」


貧乏神は気まずそうに言った。


「いいんですよ、食べてください」

「え、でも私貧乏神だし、これぐらい大丈夫ですよ!」


貧乏神は女の人を安心させようと話した。


「だったら貧乏神様なら人に物乞いしてもいいのでは?」

「う」


逃げ場をなくした貧乏神はパンを受け取った。


「素直に受け取ってくださいよ」

「うう、」


気まずそうに貧乏神は女の人を見た。


「でも貧乏神って昔は高貴な感じで人間の目の前に現れて縋った者や、貧乏神から盗んだ者に罰を与えてませんでしたっけ? どうして貧乏な生活を?」


と聞かれた。


「え、そうなの? 確かに噂で聞いたことがるような? ないような?」

「うーん、どうしてでしょうか? なぜ今の貧乏神が貧乏を強要されているんでしょうね?」


そんな疑問が2人に残った。

すると


「あ、もう会議の時間! ごめんなさい! わたしもう行かなくては!」

「ああ、いいんですよ、そういえばあなたは?」

「私は恋愛神です、恋愛神のベルーベと申します」

「ではベルーベさん、お元気で」

「あなたもお元気で」


そう言って2人は別れた。


********************************************************


「天界だああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「神だあアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「「恋愛神殺し祭りだあああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


そう言ってサターテとメリイリーはテンションマックスで天界で叫んだ。


「何アノ防護服、怖いんだけど」

「無視しておきましょう」

「でも困っていたらどうしましょう?」


他の神や天使が心配そうに2人を見ていた。


「ふん、バカ共が」

「これだから天界はむず痒くてかなわん」


そうして2人は貧乏神を探し始めた。


「あ、いた」

「本当だ、徒歩5秒だ」

「? どうしたのかね、そこの怪しい二人組」

「ずいぶんな良いようだな、俺のおかげでイメージをその状態に出来たのに」

「!! まさかお前が貧乏神は貧乏の方が良いと言った者か」

「おうよ、俺はサターテ、魔界の憤怒の悪魔! サターテだ!」

「今は追放されてるけどね」

「うるせえ!」


そんな会話をしながら2人は貧乏神の前に立った。


***************************************************************


「何ですって、貧乏神の貧乏は悪魔の責任!」


ベルーベは信じられなさそうに言った。


「ああ、今恋愛神を殺害しているサターテのせいだ」

「ああ、あいつが他の大罪の悪魔を人間に扮して騙したのがきっかけってのは聞いたぜ、でも全神は貧乏神が自分で気づかないといけないと言うことで今は黙ってるそうだが」

「言わなきゃ!」

「おい! 待て!」


ベルーベは貧乏神の方へと向かった。

仲間は止めることが出来なかった。


「まああいつも恋の目をしてたし、貧乏神を救っても大丈夫だろう、愛はいつも我々の味方だ」

「ああ、そしてサターテと言う極悪非道の悪魔を早く何とかせねば」


そしてサターテの天界の恋愛神の一気清掃が迫っていることも知らずに会議が続いた。


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