54話『ある屋敷で』
マアリはサターテがディビーの連絡で当分帰ってこないと聞いて1人分の食事を買いに行った。
「さてと、寂しい状態になったなあ」
マアリはサターテがいたことで心細さがなかったが1人で暮らすとやはりさびしいと言う気持ちが戻ってきた。
「早く帰ってきてくれないかな~いないとご飯もやっぱりおいしいと思えなくなった来るから」
そんな独り言を言いながら買い物を終えて帰ろうとしていた。
「今日はカレーだなー」
少しボーッとしていた。
その時1人の少女を見つけた。
「……どうしたのかしら1人で……」
そう思いながら見ていると少女が震えていることに気づいた。
気になったので
「どうしたの? 何かあったの?」
とマアリは少女に訪ねた。
「!! い……いえ、何でも……」
そう言って少女は走り去ってしまった。
「気になるなあ、ちょっと気になるけど、後をつけるのもなあ」
そんなことを考えて家に帰ることにした。
そして、帰っている途中に屋敷があった。
「そう言えばこの近くに引っ越しされた方がいるって聞いてましたけど、このお屋敷ですしょうか?」
そう思いながら屋敷を見ていると
先ほど震えていた少女がいた。
「? このお屋敷の子でしょうか?」
少し見ていると涙を流していた。
そして
バタアアアアアアアアアン!!
「!!」
いきなり屋敷の扉が勢いよく開いた。
そして、
「!! やめて……こな……」
扉からいきなり黒い影のようなものが現れて女の子を引っ張っていってしまった。
「!! え、何あれ!!」
そう思って屋敷の門に手を置くと
ガチャ
「あ……開いてる?」
マアリは門を開いて屋敷の庭へと入って行き、
「大丈夫かな? でもさっきの子が危ないみたいだし、助けに行かないと!」
そう思ってマアリは屋敷の中に入って行った。
屋敷の中は真っ暗で何も見えなかった。
「暗い、本当に誰か住んでいるのか分からないくらい……」
そう思ってさっきスーパーで買ったろうそくに火をつけた。
「お父さんとお母さんのお墓参りの時に使うためだけど、さすがに使った方が良いかな……一応、サターテ君の魔法陣も用意しておこ」
そう思って魔法陣が書かれた紙をポケットに入れた。
そして少女を探し始めた。
「いったいどこに連れて行かれたのかしら……」
そう思って屋敷の中を探索した。
が少女はなかなか見つからなかった。
すると
「!!」
そこには人が血まみれで倒れていた。
その人は胴体だけで首から上がどこにもなかった。
「うう!!」
マアリは吐き気が込み上げたが耐えた。
「はあ、はあ、どうなってるの? この屋敷は……殺人鬼でも入ってきたの?」
そう思いながら少女を探した。
すると
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
と言う悲鳴と共に少女が逃げてきた。
「!! どうしたの!! 何があったの!」
「!! どうしてこの屋敷に入ったの? 死んじゃうよ! 逃げて!!」
少女は震えながら必死に言った。
すると
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
そこには角の生えた化け物がいた。
「!! あれはいったい?」
「分からない! 昨日からお父さんとお母さんがおかしいと思って外に出ていたんだけど家に帰ってきたらこうなっていて!! ……お父さんとお母さんがいないの!!」
そう言って少女が後ずさりすると
死体から流れている地を踏んだ
そしてそれが顔にかかって死体に気づいた。
「……え、お父様……どうして……」
「!!」
マアリはすぐに少女の目を塞いだ。
そしてそのまま化け物から逃げた。
「ああ……あああ……どうしてこうなったの……あの時の幸せを……お父様とお母様の幸せな笑顔が……」
涙を流しながらマアリにしがみついた。
マアリは思った。
(これはサターテ君を呼んだ方が良いのかな……)
そして化け物が見えなくなったところでポケットから紙を取り出した、
だが、
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
化け物に追いつかれてその反動で魔法陣の書かれた紙を落してしまった。
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「いや……来ないで……」
少女が震えながら泣いていた。
マアリは少女を守ろうと覆いかぶさった。
そして少女に飛んでいた。
すると落とした紙が光った。
「呼んだ? たか暗!!」
サターテが出て来た。
「あ、何してんの?」
とぼけたように言った時
化け物の拳がサターテの頭に直撃した。
「??」
何をされたのか分からないようにびくともしなかった。
「え、誰お前何してんの? あ、どっかで見たことがあるようなないような」
「お前えええエエエエエエエエエエエエエエ!! サターテかあああああああああああああああああ!!」
と言って化け物は襲い掛かった。
サターテは手をポンと叩いて
「ああ、知らね」
と言って手で払うと化け物の顔面が弾け飛んだ。
「あ……ありがとうございます」
「? どういたしまして」
釈然としなかった。




