43話『進むが』
ディビーたちはハル―によって遺跡へと案内されていた。
「ここから森に入るのですが悪魔たちが住処にしています、気を付けてください絶対に襲ってきますんで」
「分かりました、仕事上どこにいても油断は禁物だと言い聞かせていますので大丈夫だと信じてはいますので」
「はい!」
「警戒は怠れないな」
「まあ、隊長もいるし大丈夫だろ」
それを聞いてディビーは
「その油断が危ないってこと前も言ってるんだけどなー、まあ私も自分のことで精いっぱいの時は助けないよ」
『すっすみません』
2人は同時に謝った。
「ねえ、なんで新人君はいつまでたっても覚えないの? 死にたいの? だったら私が殺してあげようか? 隊長に悲しまれる前に私が殺してあげようか?」
『すっすみませんでした!! 副隊長どうか落ち着いてください!!』
2人はユリーに必死にお願いした。
ジト目で見ていたユリーが
「ならいいよ、気を付けてね」
と言ってディビーの方へ向かった。
「こわー!」
「お前もいらんこと言うなよ、あの人悪魔より怖いと思うぜ、てか敵がいるところに警戒せずに入ろうってのがそもそもおかしいだろうが!」
「はい、……すみません」
1人の男が怒ってもう一人がしょんぼりしなあら謝った。
「じゃあ、皆分かったろうだし、森の入るよ、いいね、じゃあハル―ちゃんお願い」
「分かりました、皆さん離れないでください、結構入り組んでますから」
そう言って森へと入って行った。
それを見ていた黒い影が
「入ってきた」
「そうだね、入ってきた、地獄を見せよう」
「引き裂きたいよ、ぶち殺したいよ」
「皮を剥ぎたい」
そんなことをしゃべりながら森へと入って行った。
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数時間後
「すみません、森はまだまだありますがここで休憩しましょう」
「分かりました、ここに湖がありますが飲み物は各自持ってきましたよね、それを飲んでください、ハル―ちゃんも油断してはダメだからね」
「え、湖では飲まないんですか?」
それを聞いてディビーは
「悪魔がどんな巧妙な罠を張ってるか、もしくはいるかしたら助けられないから、大量に持ってきたから君もこれを飲んで」
そう言って大きい水筒を取り出して、ハル―に飲ませた。
「あっありがとうございます」
「いえいえ」
「隊長の関節キス」
ユリーは羨ましそうに見たいた。
「自分の水筒あるでしょ、それ飲みなさい」
「関節キス」
「いや、だから」
「関節キス」
仕方ないので自分が飲んだのをユリーに飲ませた。
「で、後どれくらいですか?」
「半分前ぐらいです、エクソシストさんがいるおかげでまだ悪魔が出てきてませんね!」
「油断しないでくださいね、本当に、あなたは守るべき村人なんですから、死んじゃったら私たちが来た意味がないので」
「分かりました、気を付けます」
すると、
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
そこには1人の男が触手のような手に捕まっていた。
「あれは! 昨日森に入ったデリーさん!! 助けなきゃ」
「ハル―ちゃんはここにいて! 行くわよ!」
そう言って1人の男が触手を切ってデリーを抱えて走った。
「そのまま、湖から離れましょう!」
そう言ってディビーたちは湖から出来るだけ離れた。
「助かりました」
「いえいえ」
エクソシストの男とデリーが話していた。
「本当……ウグッ!!」
「え」
グシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
デリーの顔面が破裂してそこから爪のようなものが男の顔面を切り裂いた。
「あっ……」
男はそのまま倒れた。
「離れて!!」
ディビーは叫んでそこから部下が離れた。
そしてディビーは顔を切り裂かれた部下ごとデリーを聖剣で切り裂いた。
「「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」
2人は消滅した。
「たっ隊長……なんで?」
部下の1人が聞くとユリーが答えた。
「そりゃそうでしょ!! 寄生型の悪魔が攻撃したらやられたあいつもそのまま悪魔に乗っ取られて私たちを襲ったんだよ!! 私たちの敵はそんな連中よ!!」
「!!」
ディビーはそのやり取りを聞いて
「君はまだ入ったばっかりだっけ? ごめんね、そう言うことだからあなたがなった場合も遠慮なく斬ることになるけど覚悟してね? でももし私がああなった場合は君も私をちゃんと斬ってね、約束だよ」
「はっはい……」
男は真っ青になりながら言った。
「ディビー隊長、私も斬らないといけない時は我慢して斬りますね」
ユリーは涙しながら言った。
「いや、まだ私は斬られてないからね」
「ああ……ああ……」
ハル―は驚愕しながら見ていた。
それを見ていたディビーは
「ごめんね、ショッキングなところ見せてしまって」
「いっいえ、ごめんなさい、仕方ないですもの、村の人が死ぬのは何度も見ましたから……」
ハル―は涙ぐみながら言った。
(子供がこんなところを見慣れるのはあまり良くないな、早く安全な村にしてあげたいよ)
ディビーは心からそう思った。
そしてハル―の案内は続いた。




