37話『お泊り』
「まあ入れよ」
「お邪魔しやーす」
サターテはニヤニヤしながら入った。
「いやー君と会うの懐かしいね~、まさかマアリと知り合いだとは知らんかったぜ」
「まあそうか、同じ施設にいたしな」
それを聞くとサターテは驚きながら
「へえ、まさか君も児童施設のことはね」
「フッ! 俺もいろいろあったしな」
外道は自慢するように言った。
「まあお前と会った時はかなり変わったやつだったしな、いまは外道っぽいけど」
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20年前
「おい、糞ガキが、よくも俺の飲み物を倒したな、許されると思ってんのか!」
「何とかいえよ餓鬼がよ! 4歳ぐらいだからって容赦しねえぞ!」
2人の男が1人の男の子に寄ってたかっていた。
男の子は言った。
「どうすればいいですか? 弁償はできないんですけど」
「何偉そうな口聞いてんだ、死ね! 死んで詫びろ!」
男は怒りに任せて男の子に言った。
「おお、怒りがあるのを感じてそのまま行ってみたら男の子が不良に絡まれてる、すげー」
サターテは空を飛んでる時に言った。
「死ねって言ってたが本当にそんな覚悟あるんかな? 心を見てみよ」
(フン! 糞ガキが、どうせこんなことを言えば震えて泣くだろうよ、軽くボコッたら持ち金を全部いただくぜ、どうせ隠してるだろうしな、もし本当になければ親に金をもらってくるように命令すればチョロイぜ)
「なんだ、そんなことかあーあ、もったいないし……」
サターテはその場に行こうとした。
「どうだ、怖いなら今からママの元に行って……」
「分かった」
男の子は自分のポケットからナイフを取り出すと自分の頭に突き刺そうとした。
そこをサターテが手を抑えた。
「……ウソだろ、こいつ……本当に……刺そうと……」
「え……え……」
「あの、邪魔なんですけど、許してもらえないんですど、離してもらえませんかね?」
「いや、なんか君みたいな子をこのまま死なせてしまうのがもったいないなと思ってちょっと話しようぜ」
サターテは笑いながら言った。
「「う……うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」
不良たちはさすがにビビッて逃げて行った。
「あ、逃げた、まあいいか、でもあいつらが一生冗談で言った死ねって言葉に罪悪感を覚えて震えながら生きる姿を天国から見たかったな」
「え、お前自分が天国に行けるとでも思ってんの? そんなこと考えてる時点で確実に地獄だよ」
真顔でサターテに言われた。
「まじかー、地獄かーこんなにかわいらしい子供を地獄に送るとか鬼畜だなー」
「まあ、大体が鬼畜だと思うよ、人間も神様も天使も悪魔も」
「そんなもんですかね」
「そんなもんだよ、てか喋り方大人びてるな」
取り敢えずサターテは話す内容を話した。
「……というわけで僕と契約して欲しいんだよ、魂の契約をしてほしんだよ」
「いいよ」
「やったー損はしないから安心してね、生きてる間はだけど」
「おお」
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現在
「懐かしいな」
「ああ、結構軽く思ってたけど、かなりすごいことだったんだな、まああの時の不良は2人とも廃人にしたんだがな」
「そういやなんで廃人?」
サターテはなんとなく聞いた。
そして外道は答えた。
「そりゃあ、人間にとって恐怖も喜びも苦痛も感覚も自己認識も何もかも無くなるってのが一番怖いと俺が考えてるからだよ、ははははははははは、そして俺に恨みを与えた奴らは全員廃人になり生きている間も死んだ後も一生廃人になるようにお前の魔力を利用させてもらったぜありがとよ」
「どういたしまして、お前がどんなふうに使うかは勝手だが復讐だけのために使ったの? 他には何かあるそれだけだともったいなくね?」
すると外道は
「会社を作った、全員俺の魔力で奴隷状態で働いてるぜ、今は多分休みなく稼働中のはずだぜ」
「Oh、ブラック会社、マジすげー」
すると外道は思い出したように
「そう言えば最近なんか俺の魔力が聞かない社員が入って来たな、なんか仕事はちゃんとやってくれるんだが洗脳されないから信用があまりないんだよな」
「へえ、そんなやつがいるんだ」
すると外道は
「今日俺の家に読んで改めて洗脳しようとするのだが見ていくか? 無理ならサターテさんの力も貸してくれない?」
「え、やだけど、見ていくのはいいよ」
「ケチんぼだな」
外道は少し落ち込んだ。
すると
「社長、様ってなんですか? 帰りたいんですけど? ノルマも達成した……兄さんかよ」
「おや、最近入った社員ってお前だったの? 道理で俺が与えた魔力を外道が使っても効かないわけだ、契約した人間如きでは大した魔力は使えないからな」
「えー洗脳できないんじゃん」
それを聞いてサターナルは
「おい、人間そんなこと考えてたのか」
「おい、社長と呼べ」
「はい社長」
「弱!!」
サターテはサターナルの状態を見て言った。
「いや、お前のせいで職を探して今この状態なの忘れるなよ」
「え、何のことだい? サターテ、分かんない?」
「死ね!!」
サターナルはキレた。
そして、
「社長、僕を洗脳することが目的で呼んだのならもういいでしょ、帰りますよ」
「待ってくれないか!」
「何だよ?」
すると外道は言った。
「これとこれとこれの仕事今日中な」
「……この野郎が」
サターナルは小声で言った。
「うん? 何か言ったか?」
「いえ、別に、分かりました、任せてください」
そう知って渡された書類を鞄に入れて行こうとすると
「社畜だ! 社畜がいる!!」
「黙れ、バカ兄貴」
そう言ってサターナルは会社に帰って行った。
「さて、寝るか! 明日は12時起きだ」
「おー他の社員は何時起き?」
すると外道は
「は? 必要ですか?」
「はは、絶対にいつか問題になるわ」
「それが起きないようになってんだよなー」
外道はニヤニヤとしながら言った。
「俺の魔力これで利用してんの?」
「おう、まあミスってたまに死人が出るがまあ、そこん所はばれないように魔力を使ってるさ」
サターテはそれを聞いて言った。
「まあ、お前も死んだら同じような目に合うだけだからいいんじゃね?」
「え、マジで」
外道もさすがに青ざめた。




