10話『旅行』前篇
3人は温泉街に来ていた。
元々旅行に行く予定を立てていたマアリだが、ディビーが買い物で福引で温泉旅行を2人分引き当てた。
「すごいじゃない、ディビー運がいいのね!」
「へへ~、すごいでしょ~、そこらのネトゲやってるやつとは違うのだよ!」
「うっ」
ディビーの一言にサターテは顔が引き攣った。
「前から旅行に行こうと思ってたからこれで行けるわね!」
「そうだね! サターテ、お留守番お願いね!」
「え……ウソだろ、いっ行きたいよ~、お願いしますよ」
それを聞いたディビーは不気味に笑いながら
「え~、糞ニートが何言ってんの? ウケル~」
とからかう。
「おっお願いします~ああああああああ、おれえあもおおいいぎいいだあああああああいいいいいいいいい! あああああああああああああああ!」
サターテは泣き喚きながら転がりまくった。
「落ち着いてくださいサターテ君あなたの分は私が出しますから」
「そうだよ、ちょっとした冗談じゃん、そんなに本気にしなくても、てかちょっと引くんだけど」
「何だよ! そんな冗談言うなよ! もーーーーーー!」
それを聞いてディビーは
「ああ、ごめんごめん」
と言った。
「うふふふ、仲がいいのね」
マアリは笑いながら言った。
そして、温泉街で
「ふむ、楽しみだ!」
サターテはニヤニヤしながら言った。
「そうね! 3日間楽しみましょうね!」
「そうだね! お姉ちゃん!」
サターテは不気味な笑顔で思った。
(ぐへへへへ、そうだ)
「ちょっとトイレ、そこに行くね!」
と言って荷物を持ってトイレに行こうとした。
(荷物持ちを引き受けたのはこのためだ、トイレで2人の下着を見てやるべ~)
「あっ! 荷物トイレでは邪魔だと思うのでここに置いていてもいいですよ、私たちで見てますので」
「残念でしたね、サターテ君」
「……そっそんなことないよ持っていくよ!」
それを聞いてディビーは
「食い下がるなこいつ」
「いえ、トイレの時に邪魔になるのは申し訳ないので置いて行ってください」
「ここで断るとパラメーター下がるんじゃないサターテ君」
流石にサターテも
「……はい」
納得した。
しかし、サターテはまだ希望を持っていた。
それは、混浴だった。
(ふん、ネトゲやアニメやアニメグッズ、そして、漫画などがない温泉街で楽しみと言ったらやはり混浴だな、温泉も気持ちいと思うがやはり混浴がいいわいのそして、寝るときは3人で寝るんだべ、いつも2人とは別の部屋で寝るように言われていたからな、ぐへへへへへ)
そして、3人は旅館に着くと
「ようこそ、仲葎旅館へここの女将の真戸部 加古と申します、さっそくお部屋へご案内させて頂きます。」
「「「よろしくお願いします」」」
そして3人は部屋へ案内された。
「こちら、ジャスティスの間でございます」
「「なんだ、その名前」」
ディビーとサターテは部屋の名前に疑問を覚えた。
「では、お二人はこの部屋に」
「「はい」」
「え!」
サターテはマアリとディビーがその部屋に入って行くが2人という言葉に慌てた。
「サターテ君の部屋は別に取るようにお姉ちゃんに言っといたから、感謝しろよな!」
とディビーは笑いながら言った。
「ちくしょおおおおおおおおおおおお!」
サターテは少し泣いた。
「サターテ様、こちらイビルの間になっております」
「だからなんだその名前は」
サターテはしぶしぶ部屋に入った。
そして、そこで転がった。
「くそ~、ディビーめ、あの野郎! しかしまだ混浴はある。テンションはかなり下がったが、大丈夫だ! うん大丈夫サターテ」
そう言ってサターテは自分を元気づけた。
「風呂の時間までまだ時間あるか、ベタだがお土産でも見てみるか」
と言ってお土産屋さんに行った。
すると
「おや、サターテも来たのか、ベタだけど」
「お隣さんに何を買ってあげようか悩みますね、サターテ君はどう思いますか」
「アニメグッズないかな?」
サターテは欲望を言った。
「ねえよ! あるわけないだろ!」
「……マジかよ」
ディビーは呆れながら言った。
それにサターテはモチベーションが下がった。
「はあ、まあつまみ買うから夜お姉ちゃんと飲もうか」
「……やった」
ディビーが言うとサターテは地味に喜んだ。
そして、温泉に入る時間帯になり、
「マアリ! ディビー! 混浴に行こう! さあ!」
「え、私普通に女風呂に入るつもりなんですけど」
「私もだけど、バカなの?」
それを聞いてサターテは残念そうな顔をした。
そして、
ドサアアア!
「お願いしますうううううう!」
土下座した。
「う~ん、女風呂がいいかな」
マアリは困った顔をしながら言った。
「ふふん、これを使おうかね」
と言ってディビーは不気味に笑いながらアロンダイトを突然取り出した。
「おい、ちょっと待てなんでそんな凶器持ってきてる」
「いやあ、聖剣って便利だよね、自分の体に収納できるって」
「何その便利機能! 初耳! 糞、死にはしないが痛いのは嫌だし、仕方ねえな!」
そのことによってサターテの土下座は無意味になった。
(まさかだった、しかし混浴風呂ってことはよ、先客がいるはずだ! 漫画やアニメではお婆さんだけとかあるが、ここは現実いざ混浴風呂!)
そう思ってサターテは混浴風呂に入ると見事に誰もいなかった。
「……マジか」
サターテは涙を流しながら自分の体を洗った。
そして、温泉に浸かっているとき
「……確かここは露天風呂、そして木の仕切りの隣は女風呂、つまり聞き耳を立てれば聞こえる! よし!」
そして、自分の魔力異次元からコップを取り出した。
「よし、このコプーを使って」
そして木の仕切りにコップをつけ耳を当てた。
その頃マアリとディビーは
「あれ、女風呂使用禁止だ」
「本当、どうしようかしら」
すると仲居さんが来て
「すみません、女風呂だけ脱衣所の場所だけまだ清掃が出来ていないので、男風呂は誰も入ってないみたいですので女風呂と男風呂を交換します、精巣が終了次第女風呂を男風呂にしますので、先に入っててください」
と言って仲居さんは男風呂を女風呂に変えてくれた。
「え、いいんですか?」
「はい、男の方はまだ入らないと言っていた方もいたので」
「そうですかわかりました、有難くいただきますね」
ディビーとマアリはお礼を言って温泉に入った。
そして、サターテは聞き耳を立てていたが一向に静寂が続いていた。
「おかしいな、誰もいないのか?」
そして、仲居が
「清掃が終了したみたいですね、じゃあここは男風呂にしますね」
「へい、お願いします」
そして女風呂が男風呂に変わった。
それを知らずサターテは粘っていた。
すると
「ウホッ気持ちよさそうなお湯だぜ!」
「ウホッなかなかよさそうだな、お前みたいでな」
「やっやめてください、照れてしまうます」
(うん? 声が低いような、女風呂だよな? いやそうだろう確かめたじゃん、自分を信じろ)
すると
「お前のそれなかなかいいもの持ってるじゃないか、どれ」
「やっやめてください、先輩、あっ」
「さ、いくぞ!!!」
「良いんですね?」
それを聞いていて、サターテは疑問に思った。
(なっなんだこれ、おかしい女風呂だよな? ちょっと覗いてみよ)
と言って割れ目からサターテは覗くと
「!!!!!!」
割れ目から男の良さそうにした顔があった。
サターテは真っ青になり固まった。
「うん?」
男はサターテに気づき言った。
「おやおや、こんなところに子猫ちゃんが、おいで」
ズドン!
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
男の手が木の仕切りを貫きサターテを掴もうとした。
絶叫しながらサターテはかわしてすぐさま離れた。
「おいおい、遠慮しなくていいんだぜ、さあおいで子猫ちゃん」
と言って手をくねくねさせた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
それを聞いてサターテは絶叫しながら逃げた。
そして脱衣所で寝巻に即座に着替え自分の部屋で震えながら泣いた。
女風呂では
「良い気持ちだねお姉ちゃん!」
「そうね! 温泉なんて久しぶり! でもさっき悲鳴が聞こえたような?」
「サターテの悲鳴じゃね、何やってんだか」
ディビーは笑いながら言った。
そして、マアリとディビーはお風呂の後ご飯を食べに行った。
しかし、サターテはいなかった。
「あれ、サターテ君は? ご飯は一緒のはずだけど?」
「しょうがないなあ、私見てくる」
ディビーはため息をしながらサターテの部屋に行った。
「おいどうした、もう晩御飯だよ」
そして、ディビーはサターテの部屋を開けるとサターテは泣いていた。
そして、
「ディビー―――――! 良かった女の感触だ! 怖かったよおおおおお!」
と言ってディビーの体に顔を埋めた。
ドオオオオオオオン!
ディビーは遠慮なくサターテを床に叩きつけた。
そして、
「どうしたの?」
と理由を聞いた。
「ヒックヒック、女風呂を聞き耳立ててたら野獣に純潔を奪われそうになった、ヒック」
ディビーはドン引きながら
「……それは、自業自得って言うんだよ」
それでも泣いていたので、
「はあ、晩御飯だよ一緒に行こうか」
「うん、ヒック」
ディビーはサターテを慰めながら一緒に連れて行った。
そして、寝るとき
「怖いから一緒に寝て」
「あらあら、サターテ君もまだ子供ね」
「仕方ない、すみません女将さん……」
ディビーは女将さんに頼んでサターテを自分たちの部屋で寝ることを伝えて一緒に寝ることになった。
「ありがとう」
「今回は特別だからね」
「うん」
サターテは元気を取り戻した。




