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サタンのダメ息子  作者: 糖来 入吐
初めての人間界編
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1話『勘当』

ギャグ物語が好きだから書いた。

ここは魔界、悪魔の棲んでいる世界である。

おどろおどろしい風景に大きな城があった。

そこの門を不気味に笑っている角の生えた悪魔たちが入っていった。

悪魔たちはスーツを着た一人の女を縄で縛って手錠を付けさせれている。

「さっさと歩け、でないと殺すぞ!」

「っ!……」

女は苦しそうな顔をし、震えながら無理やり歩かされていた。

悪魔たちは、

「サタン様の命令で、お前がサタン様のお坊ちゃまの子供を産むんだ感謝するんだな、ギャハハハハハハハ!」

そこにいた悪魔たちが全員不気味に笑った。

(どうして、どうしてこんなことになったの、いやだ、お母さん、お父さん、助けて……)

そのまま、女は城に連れて行かれていった。

そして、門はしまった。

城に入るとそこは薄暗く、不気味な悪魔の像が並べられていた。

近くの檻に女たちが閉じ込められており、どの女性も目が死んでおり、まったく動いていなかった。

(私もこうなっちゃうのか、……いやだ、いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ)

「いやだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

「うるせえぞ! このアマ!」

悪魔は恫喝して、女を黙らせる。

そして、

「者共、よく連れてきた。感謝するぞ!」

城の中の奥の方から不気味な声が聞こえた。

「サタン様、お望みの、人間のメスを連れてきました。」

「よくぞやった。褒めて遣わす、711番目の我が息子の子供を産ませる人間のメスを連れてきたことを」

「ありがたき幸せでございます」

「では早速息子を呼ぶとしよう、来るがいい!! サターテよ!!」

「はい父上ここにいます」

そこには、おかっぱの角の生えた童顔で目にクマを付けた男がいた。

サターテは、サタンの711番目の純粋悪魔の血で生まれた息子である。

サタンの息子は全部で999番目までいる。人間の女に孕ませた半悪魔と悪魔に孕ませた純粋悪魔である。悪魔と交わってできた悪魔はたった10しかいない。その中でもサターテは、サタンの息子の中で2番目に強い悪魔である。

1番強いサタンの息子は666番の息子で、666番としかサタン以外は知らない、

666番目の息子は、サタンとほとんど同格の血からである。

まだ成熟していないので、まだまだ、強くなると言われ、いずれサタンよりも強くなり、魔界を総べる悪魔となると言われている。

「っ!! 流石、我が息子だ、気配を立ちそばにいるとは」

女は、真っ青になり、膝をついた。

(もうだめだ、私はここでサタンの息子の慰み者になるんだ。なんで、こんなことになったの、まだしたいことだって出来てないのに、いやだ、誰か助けて)

サターテは震えている女を担ぐと

「さっそく、このメスに、悪魔の子を宿すのだ」

「では、自分の部屋に行きます」

「わかった、はーい怖くないからねー」

「いやだ! 離して、離してええ! お願い助けて、いやだあああああ! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

女は暴れながら叫ぶがサターテはお構いなしに自分の部屋に向かった。

サターテの部屋

「ああ~いいねえ~そうそうそのポーズいいよ~やはりモデルがいいとその服似合うわ~

そのままでいてね~」

「あっはい、わかりました」

サターテはさっきの女にセーラー服を着せて写真撮影をしていた。

「そうそう、いや~いい写真が撮れるな~めっちゃドキドキするよ~」

「あっありがとうございます」

「そうだ! このシャーペン持って」

「えっはい、いいですけど、どうするんですかこのシャーペン」

「そのまま口元に近づけて、早々そんな感じだよ。いいねえ~すごくかわいいよ~知的な女の子がたまに見せるかわいいポーズ似合うよ~、じゃあ今度はビデオ取るから、勉強疲れちゃった~って言って目を瞑りながらベットに横たわってみようか」

「わかりました。あ~あ、勉強疲れちゃった~」

そういいながら女は、ベッドに横たわった。

その際セーラー服が半袖だったため、脇が少し見えた。

「おおおおおお!! いいねえ~!! アドリブであ~あの追加と脇のチラ見せ!うん、すごくいいよ~」

「っ!! あっありがとうございます」

女は恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。

「その赤面!! すごくいい!! ちょっとだけ、言うだけでいいから、サターテ君になら私の初めて奪われてもいいよ、って言ってみて!!」

「えっちょっと、何もしないんですよね!」

「大丈夫、言ってもらうだけでいいから!」

サターテは鼻息を荒くしながら言った。

「わっわかりましたよ!」

女は顔を真っ赤にし、恥ずかしそうに言った。

「サッサターテ君になら私のはじ……」

「もっもうちょっと声大きくしてもらっていいかな」

「サッサターテ君になら私の初めて奪われてもいいよ!」

「最っ高だ! ぐはああああ!」

サターテは満足そうな顔をしていた。

そして、サターテの部屋から出た女は最初に来ていたスーツに着替えており、サターテの転移魔法で現世に変える用意をしていた。

「いや~父がすまなかったね、いきなり連れてきたみたいで」

「いえ、サターテさんでなければ私はもっとひどいことになってたと思うので、サターテさんのおかげです」

「いや~そういってもらうとうれしいよ~あっそうだこれ人間界から取り寄せて買った食べ物で、結構うまいと言われてたのがあるから持って帰って」

「えっいいんですか! もらっちゃっても!」

「いいの、いいの、俺まだ二つあるし、さっきの写真やビデオのお礼だから、もらってって、もらってって」

「本当に、助けて頂いてありがとうございます」

「いや別に助けてはないと思うけどね」

「それでも、ありがとうございました。感謝します」

「じゃ、まったねえ~」

「それではさようなら、サターテさんもお元気で」

「こうして人間の女は無事に人間界に帰れたのでした、めでたしめでた……」

「このバカ息子が!! 何がめでたしじゃあああああああああああああああ!!」

そういってサタンはサターテを殴ってぶっ飛ばし、ぶっ飛ばされたサターテは壁に激突した。

「痛いな、なにをするパパンよ」

「パパン言うな!大体お前これで何人目の女逃がしたと思ってんだクソ息子」

「クソ息子言うな、パパンよ、えーと10人?」

「黙れ!数も数えられんのか!! 100人目だよ!!」

「はは、10倍!」

「ふざけるなあああ!!」

サタンはサターテを怒るがサターテは全く動揺せず興味もなさそうに、魔界のテレビで人間界のアニメDVDを見始める。

「また、人間界の娯楽か全く貴様は、我々の悪魔としての自覚よりそんなものばかりに現を抜かし負って、我が息子の中で2番目に強いのに、この体たらく、恥を知れ」

「うるせえよパパン、俺の嫁たちをバカにすると俺の憤怒が働くよ」

「貴様はむしろそれにしか憤怒を使わんだろ!」

「いいじゃねえか! 大体いい年したクソおっさんが年甲斐もなく人間の女と悪魔の女、あっちこっちに無理やりプレイとか恥ずかしくないの? 俺なら恥ずかしくて外歩けないな」

「黙れええ! 貴様のやってることの方が恥ずかしくないのか、成熟しても尚お人形遊びをしとる貴様に言われとうないわ!」

「違うよ、コレクションと鑑賞だよ、全く分かってないのに分かった風な口聞くのやめてくれる」

「貴様、この俺を舐めているな」

「大体、子どもの頃から親父や兄貴や弟たちの無理やりプレイ見てたらそりゃ萎えるわ、全くパパンも兄貴も弟たちも何も分かってないな、恥ずかしがり屋、気の強い女の子、ドジッコ娘、天然系女子、優しいお姉さん、聖職者、天使っ子、悪魔っ子、ヤンデレ、ツンデレ、獣っ子等々を落として自分の口からいいよ、見せてあげるよ私の全てをとか言わせるのが萌えるんだろうが、そうやって自分から地道に女の子を落としてハーレムエンド、一途エンド、バッドエンドなどが輝くんだろうが! まったく、勉強しなさい、ゲームでもやって」

サタンは震えながら。

「……勘当だ」

と小声で言った。

「えっ……今なんて、……感動しただってえええええ! ようやくパパンも俺の趣味の良さを理解したか、ううっ、この日をどれだけ待ち望んだか、さあパパン、今から俺とエロゲーをしよう、男同士でエロゲーはかなりキモイが、パパンもエロゲーの良さが分かると女の子に自分から恥ずかしいことを言ってもらうのがどれだけ興奮するかすぐに分かるからな! さあまず俺のお勧めは……」

「出て行けってことだあああああああああああああああああああああああああああああ!」

サタンはサターテの首を掴み思いっきり天井に投げた。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

サターテは天井を突き抜け魔界の空から人間界の地面に当たっても止まらなかった。

「いっ痛、痛たたたたたたたたた! っちょ! 痛ってえええええええ!」

自分の魔力を使って、スピードが減らしていき、顔が突き出た瞬間止まった。

「いったああ! もうなんだよ、せっかくエロゲーを教えてあげようと思ったのにあの頑固親父が、まあ、ずっとからかってパパンと呼んでたけどさあ、憤怒使うまでか? ……って憤怒の発動はそれではないか、……っお、何か暗いな」

サターテは上を見ると瑞々しいお尻に食い込むように熊さんパンツが見えた。

「……素晴らしい、人間界の空は、なんて美しい晴天を見せてくれるんだ!」


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