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道化の道程 1遺書

作者: 桂木仁
掲載日:2016/10/23

刺激が強いかもしれません。ブラウザバックの準備をしてから読んでください。

父さん、母さん

ごめんなさい。

このような形で一方的に僕の気持ちを話すことを

すでに僕はこの世にいないということを

どうか、どうか、赦してください


僕は 自分自身の愚かさを野放しにできず

克服しようにも 臆病風が肌を撫でては

うずくまって ただ 黙って

虚無感が去っていくのを

待ち続ける他ありませんでした


中学生のときは苦しい時もあったけれど

その苦しさを受け入れられた部分がありましたが

高校生となってから 自分と 自分が

そーっと離れていき

心身と思考が乖離し

その狭間かも分からぬ処で

自意識が吊り下げられている感覚

そんな自分の起こした愚行の責任が

僕にあるのはわかるのに

僕にはないともわかる この奇妙な現象に

耐えきれず 目を閉じ 耳を塞ぐ毎日から

縁を切ろうと思い立ちました


三年前、高校生となり、

順風満帆の学生生活を予感した夏休み頃から

自覚し始めた現象に苦痛を感じ始めた僕を

きっと理解できないでしょう


僕はあの世で真実の炎に焼かれます

これが唯一の救いであり 贖罪だと信じています

ですから、どうか、愚かな息子をお赦しください



颯太

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