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千景 ゲットだぜ!


 一時間目のことである。リリーと千景は学校を抜け出し、通学路へと向かった。千景はこの道路を普段から通学路として使っている。その道路近くに駐車場があり、そこには黒塗りのベンツが駐車している。ベンツの運転席には黒いスーツを着たいかにも怪しい人物がイスを倒し寝ていた。


「あれ、なのか?」

「そう。あれ」


 千景がそう答え、リリーがベンツに様子を見に行く。千景が言うように風貌はヤクザみたいだ。千景は運転席にコンコンとノックをし、そのヤクザをこちらに顔を向けさす。

「おい、あんた」

 リリーが千景や統御学園の生徒をにらみつけてくることを言おうとしたその時。


「ん、女勇者」


「っ!?」

 このヤクザはリリーのことを女勇者と言った。リリーは自分が勇者だなんてホームルームのときに宣言しただけで、見ず知らずのヤクザに自分の素性を顕わしはしなかった。


「あぁ、教授だ。教授。君を転生させ、スマホと選択肢の能力を与えた」


「っ!?」

 リリーはその言葉に驚いた。その事を知っているのは本当に教授だけだ。

「……教授?」

「そうだ」

「なぜ、ここに?」

「研究の対象としての能力を持った女の子を探しにね」

「まさか、ずっとここでにらみつけていたのか」

「にらみつけてはいないよ。見てただけだ」

「にらみつけていたことになってる」


 教授の話としては、研究のためにここにいたとのこと。しかし、それを千景がにらめつけていたと勘違いをした。黒塗りのベンツといい、ヤクザみたいな風貌といい。


「しかし、教授ってこんな顔だったのか。あの空間のときには声しか聞こえなかったが」

「あのときは、メタ世界にいたからね。ここは下位世界だ。姿を宿すよ」

「そんな姿になるなよ。私の千景がびくびくして、ここを通るのに困っているんだ」

「それは、すまなかった。今度からは遠くから望遠鏡で覗き見ることにするよ」

「やめろ。気持ち悪い」


 リリーは大したことないと悟ると教授を車の外へと引きずりおろす。

「えっ? 何でおろすの?」

「千景が遠くから見てるからだ」

「そう言えば、その千景って娘はどんな能力だった?」

「ああ、まだ見てなかった」

「そうか、能力を持った女の子はスマホの図鑑アプリを開いてカメラを女の子にかざすと見られる」

「いまさらかよ」

「それと、選択肢の能力は選んだあとその内容通りに事象が強制される」

「それも知ってるよ」


「ちゃんと、考えて選んでね。チャンスってやつはもう一度は来ないものだからね」


「あれ? いや、選び直せたぞ。選択肢が」

「えっ?」

 リリーは一度、加奈子に100万円を要求した。選択肢の中にあったことだからだ。しかし、もう一度選び直せた。今度は、キスを。

「…………どうやら、選択肢の能力も十分にはわかってはないようだ」

「おい、どういうことなんだ!」

「我の研究では選択肢の能力は一度選んだら、出された選択肢は消えるはずだったと思っていたのだが…………どうやら、奥は深いな」

「おい、何勝手に納得してんだよ」

「とりあえず、選択肢の能力も研究段階だ。ハッキリとした答えは出せん。だから、貴様も選択肢の能力を自分なりに開発をしてくれ」

「はぁ? 私はこの地方で成績あげて、カントーへ行って、魔王トウキョーにリベンジをするってのがあって…………」


「その時の世界と今の世界は違うぞ」


「…………まぁ、何となくだがそうなのではないかと思ってたさ」

「魔王トウキョーはカンパニーと呼ばれる組織のボスとなっている。前の世界では魔王軍4260万人を率いるボスだったが、今は形を変え新たな組織として活動している」

「世界改変でも起きたのか」

「貴様がキタカン三兄弟とカントー三羽烏を倒したからだ。カントー全体からトウキョー一つに規模が縮小してしまったからだ。とくに貴様が倒した、カナガワはトウキョーの衛星人だった。かなりの弱体化はしたがそれでも、魔王トウキョーは強い」

「そうか、魔王トウキョーはまだ生きてるのか。形は変えてるけど」


「あまり、魔王トウキョーのことは考えるな。勇者としてなんとかしたい気持ちはわかるが、まずは我の研究を手伝え。それから魔王トウキョーを倒しに行けばいいだろう」

「それもそうだな」

 リリーは聞き分けよく答えた。……だが、リリーは教授から距離をとり、こう言った。


「じゃあ、もう帰れ。千景が見てる」


「そうか、後でスマホにここの地方の研究所の位置を添付したメールをやる」


「ああ、運転席にシュートしたら、帰れよ」


「へっ?」


「千景に落とし所を見せつけなきゃな」



【選択肢】


①『右足でシュート』


②『左足でシュート』


③『ヘディングシュート』


④『ドロップキックシュート』



「はああああ! ドロップキックシューーーートッ!!」


「ぶげらぼっ!」







──化学室

「大丈夫、千景。もう怖いやつは来ない。見たろ私の蹴りを。そしたらもう来るもんかーって言いながらベンツを走らせて逃げていっただろ」

「うん。……うん」

 千景はリリーに抱き締められながら言った。怖いやつと言ったけど、あれは教授だ。リリーの知り合いだ。リリーは自分の蹴りでもうあいつは来ないよぅという劇場を千景に見せつけたのだ。


「ところで、報酬は……覚えてるかな?」

「う……うん。えっと、本当に踏んでいいの?」

 リリーは報酬を千景のおみ足で踏みつけてほしいんだと言った。


「じゃあ、私は床に寝るから」

 リリーはすぐさま床に大の字で寝た。

「えっと、上履き脱ぐね」


 千景が上履きを脱ぐと、小さな身体からすらりとした今にも折れそうな細いおみ足がお目見えした。ふくらはぎ丈の白いソックスで、それはまるで幼さと清純らしさと可憐らしさをかもし出す。ふくらはぎをピチッと締めつけ、あぁそうだ、ゴムだったと思わせる。靴下のゴムと脚のふっくらとした脂肪はソフトSMだ。なだらかな曲線を描く白いふくらはぎを見上げると今度は、赤く恥ずかしそうに顔を染めている膝小僧が見える。まだまだ、初々しくかわいらしい顔をこちらに覗かせる。膝小僧君は顔を隠したいのだろう、しかし顔を出さざるおえないことに羞恥の表情をする。何故なら千景の制服を着ている。私服ではなく制服だ。普段ならズボンでも履いているのだろう。あまり、膝小僧君を見せないのだろう。しかし、今は制服。スカート。膝より少し上の丈のスカート。残念ながら膝小僧君は玉顔を不特定多数の人に見られるのだ。

 …………と、千景のおみ足に見蕩れていると。



【選択肢】


①『靴下で踏まれる』


②『裸足で踏まれる』


③『上履きで踏まれる』


④『ヒールで踏まれる』



 うおおおおお!! さすが、選択肢! こんなことも選べるのか。しかし、どれもこれもいいな。全部したいが無理だろうな。となると、まず③はできないな。千景が脱いじゃったし。もう一度上履きを履かせるにはいかないよなぁ。いや、履かせると言ったらヒール! ヒールで踏まれるとか、さいっっっこうじゃないか。しかし、化学室にヒールなんてあるのか? いやない。残念だが、④を選ぶことはできない(血涙)くそっ! 可能ということなら、靴下か裸足か。あぁ、どっちにしたらいいんだ! どっちもいい。そうだ、二種類二足で踏んでもらおうか。ねぇ、千景。あっダメだ。選択肢が出たときは選ばない限り、時間は止まったままだ。くそっ! これじゃあ二足で踏んでくれないのかもしれない。いや、普通に考えればそうだろう。私は讃岐うどんじゃあない。片足ならあまり重心がかかってこない。千景の重いを想いをそのまま受け入れたかった。チクショウッ! さて、そろそろ選ばないと。裸足か、靴下か。食べたいのならどっちだ。どっちも美味しいか。靴下ならしゃぶり尽くせる。口の中にすべてを放り込める。裸足なら指の股まで嘗め尽くせるが口の中まで放り込めない。なら決まりだ。靴下ならいずれチャンスがある。こっそりと靴下を拝借して口の中に放り込めることも可能。だが、裸足は今この瞬間しかない。



「千景、靴下も脱いでくれ」


「えっ? うん、わかった」


 千景はリリーの言う通りにし、靴下を脱ぐ。利き脚であろう右足を上げ、ゆっくり、ゆっくりと脱ぐ。靴下はふくらはぎをすべて露出させると、お次はくるぶしだ。リリーから見える角度は内踝だ。内踝の千景でうちかげ。いや、逆だ。千景の内踝だ。靴下はくるぶしから足首を見せ、ついには足の甲を見せる。かわいらしい足の甲に浮き出る腱の一本、一本はこれのつなぐ最終駅は指だよと知らせてくれる。その足の指はとてもかわいらしく、まるで赤ちゃんのおしゃぶりのようだった。嘗めたい。しゃぶりたい。すぽんっと靴下を脱いでみせ素足がお披露目となる。それにしても足の指先はまるで乳首みたいに赤みを帯びたピンク色となっていて、血行がいいんだと思わせる。


「じゃあ、行くよ」


「来いッ!!」


 千景はえいっと言うと仰向けに寝てるリリーの身体を裸足の右足で踏んづけた。


「うおお!」


 リリーは快感のあまり声を上げた。



【選択肢】


①『もっと上』


②『もっと右』


③『もっと左』


④『もっと下』



「もっ、もっと下ですっ!」


「じゃあ、ここ?」


「うおおおおおッ!!!」


 リリーは何故か敬語になっていた。



【選択肢】


①『連打して』


②『グラインドして』


③『足の指でクリクリとして』


④『一本足打法をして』



「れ、連打してくださいっ!」


「えいっ! えいっ! えいっ!」


「うおお! うおおおおお! うおおおおおおおおおお!!!!」


 リリーは昇天しそうな顔になった。


「イクッ! 逝くッ!! いぐううううう!!!」

 ビクンビクン。リリーはあまりの気持ちよさに絶頂を迎えた。







「はぁはぁはぁ」

 お楽しみ終了後、リリーは肩で息をして苦しそうだった。

「だっ、大丈夫?」

「あぁ、大丈夫」

 リリーがなんとか、親指を上げた。その時。



【選択肢】千景は……


①『友達だ』


②『化学者だ』


③『恋人だ』


④『妻だ』


⑤『セフレだ』


⑥『妾だ』


⑦『足の指圧師だ』


⑧『どうでもいい人だ』


⑨『アッシーちゃんだ』



「ちっ、千景。君は……わっ……はぁはぁ……私の……アッシーちゃんだッ!!」




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