第肆話
…何てこった。
ステータスが全然違う。それと外見も。
進化前はデシ○○に出てくるアグ○○に似ているドラゴンだったが今では黒を基調とした体に固そうな鱗。十人中全員が怖いと思うような厳つい顔。ベビードラゴン時の面影は全くといっていいほどなかった。
まぁ、ステータスは飛躍的に上がり魔法もたくさん覚え一度も使ったことがない爪術と牙術が2も上がり鑑定スキルも上がったからよしとするか。
取り合えず4では何が出来るか調べるか。
調べた結果様々なことがわかった。
どうやら見たものだけでなく鑑定結果に乗っているものもある程度は教えてくれるらしい。
【エルカリダスの森】
【炎獣王エルカリダスの活動範囲である森。比較的ステータスの低いモンスターが多く初心者冒険者のレベル上げの場となっている。近くにはゴブリンキングの納めるマルサの谷がある】
【冒険者】
【傭兵のような存在。危険な地域にいって調査をしたりモンスターの討伐を行ったりする。ランクが存在し、FからSSSまで存在する。Sを越えると神話になる】
【炎獣王エルカリダス】
【炎属性の獣型モンスター。高い魔力と攻撃力を有する。エルカリダスの放つ炎はマグマに匹敵し、拳は地面を砕くと言われている。基本おとなしい存在で森を荒らしたり本人に攻撃したりしない限り襲ったりしない】
…炎獣王エルカリダスが大人しい性格でよかった。でなけりゃ今ごろ森を抜け出そうとしている。
それに森は広いみたいだからな一体どんなやつが来るのか。
…何て思っていたからか早速現れやがった。
【種族:マッドタイガー
レベル12/25
体力:32
魔力:65
攻撃力:30
防御力:29
素早さ:67】
どうやら相手のステータスも一部見れるようになったみたいだな。
と言うよりこいつのステータスそれなりに高いな。
こいつは名前通り虎のような体をしていて体表は茶色い。
マッドタイガーは俺に向かって唸っている。ってこいつもかよ!?
俺一応こいつよりも強いよな!?何でみんな俺に向かってくるんだよ!?…まぁ、まだブレスポッパーとマッドタイガーにしか合っていないが。
そう考えているうちにマッドタイガーが一気に距離を積めて襲いかかってきた。
俺はそれを軽くいなして爪術スキルを発動した。
すると爪がひかり体がどう動けばいいのか分かるようになり一気にマッドタイガーに降り下ろした。
しかしそれをマッドタイガーはなんなくかわし一旦距離を開けた。
…まぁ、相手の方が素早さ高いからな。ここは近接戦闘ではなく遠距離戦闘に切り替えるか。一部試してみたい魔法もあるからな。
取り合えず闇弾を発動する。
すると口の中に何かがたまる感じがしてある程度になると本能で撃てると分かり吐き出した。吐き出したのは黒い弾で真っ直ぐマッドタイガーに向かっていくがそれをマッドタイガーはなんなくかわして見せた。
何の!次だ。
俺はギアを発動した。瞬間俺の前に黒い霧が出てきてそこから30㎝くらいの歯車が現れ勢いよくマッドタイガーに向かって進んでいく。闇弾よりもギアの方が早くマッドタイガーは避けることができないで左前足に直撃した。
さて、ギアで何処までダメージを与えられたのかな?
【種族:マッドタイガー
レベル:12/25
体力:21/32
魔力:60/65
攻撃力:24(-6)
防御力:20(-9)
素早さ:42(-25)】
思った以上に減っていたけどステータスも減っていたな。何でだ?
【闇弾】
【闇属性魔法の初級魔法。放つ者の負の大きさによって威力が異なる。負が大きければスピードや威力が上がるが負が小さいと威力もスピードも落ちる】
【ギア】
【闇属性魔法の中でも取得が難しい初級魔法。最高神デウス・エクス・マキナおよびその使徒は必ず有する魔法でもある。受けた相手のステータスを一時的に下げることが可能。効果は半日ほどで消える】
これのせいか。中々使いやすい魔法じゃないか。闇弾も場合によっては使いどころがありそうだな。
と言うわけで早速役立ってもらおうか。
負の感情だろ?簡単だよ。
鑑定スキルで見たけどさ、俺一応こいつよりも強いよな?何でみんなして俺に突っかかってくるのかな(まだ二体のみです)?
確かに炎獣王エルカリダスにはほど遠いと思うよ?でもいくらなんでも酷すぎない?
…よそう。これ以上は自分が惨めになるだけだ。闇弾発動。
負の感情をこめて発動した闇弾は先ほどの二倍の大きさとなってステータスが下がったことに戸惑っているマッドタイガーに一瞬で近づき激突した。
【マッドタイガーを倒しました】
【経験値が26入りました】
【デウス・エクス・マキナの加護により経験値が26入りました】
【千年龍王の加護によりステータスが5上がりました】
【レベルが1から3に上がりました】
うん、ブレスポッパーの時よりかなり経験値が入ったな。レベルはそんなに上がらなかったが。
さてと、これは食えるかな?




