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侵入劇

曹仁と町の中を歩いていく、時間が遅いのか明かりがない

大通りは道がまっすぐで綺麗に整っている町だな

「これから城の中に入るけど、誰にも見つからないように慎重に行くよ」

「ああ、でもなんでだ?」

「城の外に居たことがバレるともの凄く怒られるから…」

「なるほどな、それは確かに見つからないように行かないとな」

そう言ってると門の前まで来た

「やっぱり見張りがしっかりいるね」

「どうやって中に入る?」

「裏の方の塀が低くなっていて登りやすいからそこから中に入ろう」

「了解」

「塀くらい登れるよね?」

「たいていの塀なら登れる」

「じゃあ、行こう」

門番はしっかり仕事してるんだな、町だけじゃなくて兵の方もしかっりしてるんだ

「ここだよ、登れる?」

俺の身長の二倍くらいの高さの塀だった

「これくらいなら登れるさ」

「先に登るね、よっと」

曹仁は木を使いながら登っていく、俺も曹仁の後を追いながら登っていく

登りきって塀の向こうを見るとそこは庭があった

岩に木に池があるなんて綺麗だな、しかも俺好みの日本風の庭だし

「なあ、この庭って誰が設計したんだ?」

「この庭を設計したのは私だよ」

「ふ~ん」

あたりを見わたしているときらきら光っている建物を見つけた

「あのきらきら光っている建物も曹仁が設計したの?」

「あれは違うよ、あれは私の親友が作ったんだよ」

「すごいきらきらしてるけど金でも使っているのか?」

「違う違う、あれはガラスとかを使って月の光で光らせてんだよ」

「月の光で!」

「中に入ってみる?」

「うん」

建物の近くまで行くと食べ物とお酒の匂いがただよってきた

「曹仁、なんか食べ物とかがあるぞ」

「げっ、それってまさか…」

「何がげっなんですか唯?」

「やあ、銀狼」

暗闇に隠れていて気が付かなったけど目の前に綺麗な女の人が座っていた

「はあ~、どこに行ってたんですか?あなたが居ないのを史渙が気が付いててあわてて探してましたよ」

「いや、ちょっとね…」

「どうせあの光が落ちた所に行ってたのでしょ」

「よく分かったね」

「当たり前ですよ、あなたが黙ってどこかに行くなんてそれくらいですからね。史渙もその件で調査隊を送るかどうか伺いに行ったのにあなたが居ないんですから」

「ごめんごめん」

「で、どうだったんですか?」

「光が落ちたと思われる場所にはこの男の子が居ただけ」

「そうですか」

「光に巻き込まれて記憶を失ってるみたい、真名しか覚えてなかったら曹の文字をあげた」

「曹純といいます」

「常識とかも無くなってたからその辺で生活させると死ぬと思うからここに住まわすことにした、いい?」

「いいですよ、私が面倒を見ましょう」

「ごめんね」

「私の名前は鮑信です、よろしくお願いします曹純殿」

「よろしくお願いします」

鮑信といったら曹操の親友だったひとだし、史渙って初期の曹操軍の騎兵隊長じゃん、やっぱ凄い…

「ボクは史渙の所に行ってくるね、じゃあ頑張るんだよ」

「おう」

そういって曹仁は建物の方に走って行った

「では、私たちも行きましょう」

「どこに?」

「あなたがこれから住む部屋に行くんですよ、とりあえず厠の場所だけ教えときます」

鮑信さんは厠の場所を教えてくれてから部屋に連れて行ってくれた

「今日からあなたはここで生活してください、必要なものはだいたいそろっていますから」

「ありがとうございます」

「ところで唯からなにか聞いてますか?」

「いえ、とくには働くことを条件に住まわせてもらうくらいしか」

「そうですか、その辺は明日決めましょう。最後に何か質問ありますか?」

「いや、ないです」

「ではこちらから一個だけ聞きますけどいいですか?」

「はい、何ですか?」

「唯に真名を預けられましたか?」

「ええ、まあ」

「やはりそうですか、私の真名は銀狼です」

「え…、いいんですか?」

「唯が預けたのですから私も預けますよ」

「そんな理由で…」

「私は唯を信用してますから」

「わかりました、俺の真名は柳梨です」

「真名は預けましたけど呼ぶのはもうちょっとあなたを見てから考えますね」

「はい」

「では、明日は起こし行くのでそれまで起きても部屋を出ないでくださいね。それでは」

そう言って鮑信さんは部屋から出ていった

窓を開けて月を見る

これから、どうなるんだろうか不安だな。平和ボケした俺が乱世である後漢末期の時代で生きていけるのかな?

まあ、なんとかなるだろうな。それくらいの気持ちじゃないと生きていけそうにないな…さあ、今日はもう寝よう

窓を閉めてベットに入っていく

でも曹仁も鮑信さん可愛かったな、もしお手伝いさんになったら可愛い子といつも同じところで働けるのか!なんて素晴らしいんだ!

そんなバカなことを考えながら眠りについた


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