morning of resolution
ラストです
何時間、私は屋上で泣いていたのだろう。私が部屋に戻ると朝子ちゃんの姿だけでなく。朝子ちゃんの荷物がどこにも無かった。寮母に聞くと彼女は先週いっぱいで学校をやめていたらしい。そう、そして今日日本に帰ることらしい。最初に来たとき短期留学ではないと確かに朝子ちゃんは言ってた。なのに突然このような事態になったことに私は納得がいかないまま部屋にもどり、自分のベットに倒れ込んだ。しばらく倒れ込んで枕元を見るとそこには手紙がおいてあった。
『茜へ』
きれいな字で書かれていた手紙を私は丁寧に開けて中身を読んだ。
『この手紙を読んでいるということは、私はもうそこを去ったということだね。
短い間だったけど、一緒に生活してくれてありがとう。楽しい時間をありがとう。
本当はもっと長くここにいて茜と一緒に楽しい時間を卒業まで過ごしたかったんだけど、
神様って奴はそれを許してくれないみたい。私はもともと勉強ができない上に努力なんて大嫌いな子だから、
自分の進路がとても不安で、怖くて。でもそこで考えたんだ、人生に楽しんだ者勝ちかなってそういって逃げてきた。
今もそう、そうしていたら罰を食らったのか治らない病気になっていた。だから最後ぐらい、逃げないで戦おうとしてみた。
でも手遅れだった。私にとっては何もかも、だから親に無理言って憧れだった留学をしてみたんだ。そこで茜とであって、残りわず かな私の時間はとても楽しい時間にすることができたよ。
茜であったときに言ってたよね。 自分が何をしたいのか、何をすべきなのか、何になりたいのか、何のために生きてるか、わから な いって、そこで私思ったんだ。茜は私と一緒に過ごすために、楽しい時間を共有するために生きているんだって。恥ずかしくて 言えな かったけど勝手ながら私はそう思うよ。茜は誰?って聞かれたら真っ先に私はこういうよ、私の友達だって。
なんか支離滅裂な内容でごめんね、とりあえず言いたいことをまとめると、ありがとうと大好きと忘れないでねと、さようなら
朝子より』
失ってからわかるなんて人はとても愚かな生き物だと私はこのとき初めてわかった。一人で自分自身と戦っていた朝子ちゃんに私は『逃げないで』と言った。そのとき朝子ちゃんに言われて私は逃げていたのだと知った。私は逃げないできちんと自分を探しに行こうと思った。私が誰かを。
続編はできたら作ろうと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。誤字脱字、内容の評価、随時受付中です。