表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ 致命的なのはバグ

またまた新作です。


これはまだ手元のノートでは第3話に当たる部分までしか書けてませんが。

必ず全部書くので楽しみに待っていてくださるとうれしいです。


いつもありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

 最初、自分を見ているのかと思った。


 あたしによく似た女の人が、誰か分からない異形(いぎょう)の人に連れされれていく。茶髪の長い縮れ毛が強引に掴まれて。


 でも()()()()()()()()()()


 異形の人は、女の人を無理やり馬車に乗せた。よく見ると女の人は、後ろ手に縄で縛られている。


 あたしは不意に弾かれたように、女の人を助けよう! と思った。


 あたしは叫ぶ。でも、なぜか声が出てこない。思わず自分の喉を触った。喉仏が出ている。慌ててあたしは自分を見た。



 ……男だ。あたし!?


 あたしはオロオロする。でもそんなことをしてる場合じゃない!!


 女の人はあたしを見て言った。その声はあたしの大事な人の声だった。

「助けて!!」


 走り出そうとしたあたしの足を、突然誰かに蹴飛ばされてあたしは転んだ。そのまま地面に伏せさせられる。頭を押さえつけられていて、右耳が地面に擦れて痛い。ついでに両腕もねじりあげられた。


「ブレイブ、いやだ!!!」

やっぱりこの声の主は……。 そう思いきる直前、あたしの意識が消えた。



 ★   ★   ★


「……頭いったあーー……」


 まだごわんごわんと鳴っているような頭を押さえながら、あたしは唸った。寒い。と思ったら下着姿だった。


 あたしは思わず両腕を抱えた。柔らかい。見ると、女だった。()()()だ。


「……?」


 周りを見回す。食べかけのフライドチキンが2つ、床に転がった空であろうビールの缶が3つ。


 とりあえず、寒いので服を着る。白いセーターに、灰色の長パンツ。本当はシャワーを浴びたいがそれどころじゃない。



 自己紹介が遅れた。あたしは、人気ゲームクリエイターの倉田 勇気、32歳と付き合ってちょうど3年になる、28歳、女。名前は黒沢 明日香。もうすぐ独卒(どくそつ)つまり独身卒業予定だ。


 その勇気が、今は隣にいない。また、独りでプログラムでもいじってるんだろうと、勇気の仕事部屋である「PC室」に行った。


 でも、勇気はいなかった。それどころか、この家にすらいないということに気が付いた。PCはつけっ放しなのに。


「どこ行っちゃったのよ……」


 スマホで電話をしてみた。……出ない。


 メッセージもしてみた。勇気は、スマホは男性にしてはよく見て、こまめに返信をくれる方だから、きっと見てるだろうと思ったけど、既読にすらいつまでたってもならない。


 ……何か、おかしい。 あたしは思った。


 PC室にもう一度行った。あたしたちの仕事場。あたしの机には、ゲームで使ったイラストが描き散らかしてある。その1枚を見て、ぎょっとした。


「俺たちが作った証に、プレイヤーとして、俺たちを入れておこうぜ? 永遠に俺たちが一緒に居れるように」


 プロポーズされたあの時、勇気が言った。


 だから、描いた一枚。そこには、あたしと勇気によく似た男女が、ウエディングドレスとタキシードを着ているイラストが描いてあった。


 夢に出てきた女の人は、あたしだ。でもあの声はどう聴いても勇気のものだった。


 1つの可能性が出てきた。



ーーあたしたち、ゲーム内で入れ替わっちゃってる? でも何で?



って何あたし変なこと考えてるんだろ。だめ。だめ。あたしは頭をぐしゃぐしゃと掻いた。


 ふと、1枚のメモが目に留まった。


『設定と性別が逆になる致命的なバグを発見。救出に向かう。明日香、俺としてプレイしてくれ。 勇気』


「はああ!? ちょっと何言ってんのよ、勇気!?」

言いながら、メモを口にくわえて、素早くキーボードを叩いて、ゲームにログインし、ウェアラブルカメラを被った。


 ゲームの中には、長めの黒髪、切れ長で鋭い瞳、薄い唇。どう見ても、「倉田 勇気」がいた。

最後までお読みいただきましてありがとうございました!!


ブクマリアクションご意見ご感想お待ちしてます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ